よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

居なくなったメル。

2021年02月27日 | 休息・・

先日、お世話になっている野澤親方が若手スタッフと共に来訪。



若手料理人に、

きちんと素材の産地を感じさせてあげたい、とちょっと間伐のお手伝いも頂きました。

とても興味を持ってくれて、ひと通りたけのこ山の話をした後たくさん質問ももらって、

いろんな提案や想いも伝えてくれて、私も刺激があってとても充実した時間になりました。

野澤親方には以前うちの「たけのこフルコースの会」を企画してもらったり、何かとお世話になっていて、

こうやってまた取引だけでない時間を共有できることはありがたい。

「売って終わり」な取引はそん時はいいけど続かない。

それぞれの取り組みへの想いを交える時間の共有が、

産地からお客さんの満足までつながる流れなんだと思います。

数回に分けて来月も続く予定です。








先週末、とても可愛がっていた猫、メルが亡くなりました。

未だ、ダメージが深いです。

通院していたもののなくなる前日食欲がなくなり、最後は

「また病院に連れて行こう」





という気には、もうなれず。。。

好きだった薪ストーブの前から動けなくなったメルに寄り添い、

カミさんと共に徹夜しておくりました。












血液検査の数字が改善されなかったのが全て。

血をつくれない。出血を止める力がない。

もともとそうなのか、何かの菌に感染したのか、突き止めることもできず。

血を吐いて一時良くなってからも、輸血した血が騒ぐのか薬の影響か、

以前は気持ちよく寝ていたメルの眠りが浅く、ちょっとしたことで夜も何度も起きるようになり

きっと辛かったのだと思います。

なので、最後もう人の都合でまた注射も薬も、、というのはやめてあげたかった。









震災直後にやってきて、本当に濃密な時間を過ごしてきたので悲しみはひとしおです。

参りました。





最後は花を飾って一晩過ごし、






チョビと共に穴を掘り、家を一望できる裏山の御神樹・大けやきの根元に埋葬しました。

これからはこっから見守ってくれることでしょう。



引きづりつつ春彼岸まで、山仕事で汗流します。







もう少し。

2021年02月13日 | 農家の風景。





メルさん通院中。なかなか血液検査の数字が改善されず。

ご飯もよく食べよく鳴くのだけれど。。。








竹間伐も前半戦クライマックス。

一本目の竹林道も100mほどに。いいです。





今年は「始まりの竹林」地帯。

混み具合も半端でなく、竹は混むほどに出る竹(たけのこ)は太くなるので一本一本の重さが半端なく、毎日腰が悲鳴。

整骨院に行く暇がなくお灸でお茶を濁しています。

整備には一部補助金を使わせていただいているので、その経過報告が来週。

今年は雪でなかなか進まず、あれやこれやと先週から詰まっていて身体も気持ちも追い詰められています。






今日はサム副隊長がお供。久しぶりの出番。

夕方知らぬ間に親父がチョビ隊長を放し、嫉妬した隊長が仕掛けて大ゲンカ。

疲れ果てて仲裁する気にもなれず、おさまるまでほっときました。





前半戦の着陸まであと20m。なんとか明日で終わらないかな。



先日、親戚が亡くなった。

農家を継いだ当初、すでに商売して絶好調だったその人についてあちこち販売に歩き、

成功も失敗も裏も表も見せてもらい、たくさん勉強させてもらいました。

自分の歩み方をこの経験で決めた、と言うくらいに印象的な時間でした。


突然の訃報にお線香をあげに行くと、しばらく会ってなかったとはいえ、

変わり果てた姿になんだか、悲しくもありまた、寂しくなりました。

方言で言うと「もぞこい」気持ち。

再起を、と奮闘してたとは聞いていたけれども。。。。残念です。

亡くなることにかっこいいも悪いもない。


元気に生きていることに感謝し、精一杯を尽くすのみだ。








メルさん危機一髪。

2021年02月10日 | 農家の風景。

気持ちの落ちつかないここ数日。発端は日曜の朝。




朝起きるとあちこちに血の跡、そしてメルがぐったり。

身体が冷え目が窪みアゴすらあげられず。。

びっくりして早朝からやってる病院、日曜でもやってる病院、、、と探し、

とにかく身体を温めてあげながら朝イチで病院。

助かったのは行った病院で救急ですぐに対処してくれたこと。

とにかく弱りすぎていて、先生開口一番、

「弱っていて非常に危険。このまま帰っても看取るだけになるでしょう。」

その時点でカミさん共々涙が止まらず。

とりあえず血液検査してもらうと、血を固める機能が全くなくなってしまっており、

そのために溜まった血を吐いてしまったらしい。

量が多かったのであぶないとのことで、他の猫からの輸血をしてみて、

拒否反応が出てしまったら施す手立てがないと聞き、

(猫にも輸血ってあるんだ・・)

と冷静に思いつつも、看取るだけは勘弁だと出来ることをお願いし、先生に託す。

帰ってからも落ち着かす何も手につかず。

夜遅くに電話がなり、

「輸血、無事に済みました。落ち着きました」

と連絡をもらい、ほっと胸を撫で下ろす。





給食配達帰り、翌日お見舞いに行くと、点滴打ちながら落ち着かない様子ではあるものの、

治る方向に向かっている姿に安心。

また昨日お見舞いに立ち寄り、コロナで10分限定の面会を終えると先生が

「ごはんもよく食べて元気です。容態も落ち着いたので、退院します?」


に「え!? もーいいのですか?」と嬉しい驚きで出直し、夜に退院。

輸血した血液が良かったのか、根本の原因はもう少し経過をみないとわからないけれど、

一応心配なところの予防処置を施してもらい、戻りました。




数字は落ち着きつつあり家に帰ってご機嫌なメル。親父は、

「運のいい猫だなぁ〜あんだは。」

ひとこと。






今日になっては鳴き声も食欲も旺盛に戻り、ひと安心しております。

大騒ぎな今週の始まりでした。




このところまた雪空ばかり。






竹細工教室。

今日は材料補充のため、皆で山へ繰り出して確保から。




その後、師匠の抜き打ちテストから再開。

編み上がりの力加減が難しく、仕上がりなかなか進みません。

じっくり時間が作れれば良いのだけれど、復習予習が出来ずにいるので、

編んでは解されてやり直し。叱られまくりの本日でした。

仕方なし。

みんな俄然やる気が出てるので、やるからには負けられない!と、いい雰囲気です。










竹林は毎日。雪でも雨でも強風でも向かいます。

ようやく半分下り、斜面北側へ迂回始めました。




ここまで進んでくると、1番楽しみなのは自分で、

仕上がりを想像しつつ楽しくやっております。




間伐のお供はこのところずっとチョビ隊長。

何時間でもオヤツを食べながらしっかりと警備して付き合ってくれてます。

今週、チッパー1回目の下山出来そうです。








竹林道。

2021年02月06日 | 農家の風景。


連日の竹林。

身体はとてつもなくしんどいが、楽しくやってます。








2年前にチッパー(粉砕機)を買ったことで、倒した後の積み上げがなくなりだいぶ楽になった間伐。

それからは別の課題、

竹林は斜面が多く、500キロのチッパーが自由に安全に走れるのは平らな場所。

必然的にこれまでは山頂か下の平地に置いて、倒した竹をそこまで運搬していたけれど、

これがとてつもなくしんどいのと、何より場所が限定される。

どうしたものかとずっと、いい方法を模索していた。

並行して、収穫もカゴを背負いいっぱいになるごとに山を降っては運搬機や軽トラに荷下ろして、

再度山を登ってきたけれど、これまた痺れるほどにツラい。






で、あみだしたのが切った竹と粉砕したチップで道を作る方法。

作業する時は機械の平衡をチップ で調整すれば良しで、緩やかに山を下るように進行。

竹の上にチップだとツルッと滑ることも考えて竹、枝、チップをうまく噛ませて積み上げ。

いい塩梅。

散歩道にもなるし、収穫するときは運搬機の道路にもなり、これはイケると確信。




これは、いい。





10年目の新聞ばっぐ。

2021年02月04日 | 復興プロジェクト


今日も降った降った寒かった!





風の当たる竹林には、雪模様。これはこれで見応えのある風景。


予想以上の降りで足を取られて作業は苛酷。

木と違って竹は少々古くても転がっていると滑るので危険。

ここは竹やぶ始まりの地帯なので竹が密密で、倒したはいいけれどそっからが大変でした。

ここまで約500本は切っているけれど、それでも写真で分かるほどには拓けて来ないが、

チッパーロードも順調に伸び、ようやく玉切りした材の取り回しに余裕が持てるようになってきました。

今年は時間とか本数とかではなくって没頭してやれてないので、今月は頑張りたい。


黒板五郎の精神、

【や〜るなら いましかねぇ〜】

だ。



昨日は竹細工鬼の長谷川塾。



この教室への関わりがあら伊達な道の駅で評価頂いて、師匠が表彰受けることに。

残念ながらコロナ禍で総会は書面となりましたが、

みんなで感謝も込めてお祝いしようとお花と晩酌のお供、下町のナポレオンをプレゼント。






お祝いムードも最初だけで昨日もコッテリとご指導頂きました。

いよいよ網代からザル網に移行し、立ち上がってきました。

編みはともかく、底の組み材、そこから立ち上がりまでの材、胴体部の材、と、

全てヒゴの厚みが変わって来るので、なぜ変わるのか、変えないといけないのかを

感じていきながらなのでとても神経使いました。

また、もちろん一本のヒゴで編み上がるわけではないので継ぎの部分も教わりつつ、

いつもの雑談も少なめでみんな真剣であっという間の時間いっぱいでした。

このところ考えることも多くてなんだかスッキリしなかったので、

没頭できてリセットされいい気持ちになれました。

こういう時間は大事です。




間伐のきっかけにもなった、東日本大震災から10年。

みんなで出来る仕事作りやろうと立ち上げ、四万十ドラマ畦地さん梅原さん

そして河北新報社をはじめ、方々の企業や大学にもご助力いただきながら続けてきた

新聞ばっぐ製作事業・海の手山の手ネットの活動。

先日楽天野球団から連絡頂き、

田中投手復帰記念で開幕に合わせて新聞ばっぐを作らせて頂けることになりました。






詳細はまた後日。誌面はやっぱり河北でしょー!ということでいきます。


楽天に在籍した松井稼頭央西武二軍監督の奥様・美緒さんに数年前楽天紹介頂いて、

何かいいタイミングでやりたいですね〜とお話しはしていたのですが、

田中選手復帰が決定のタイミングで早速お電話いただきました。

新聞ばっぐを折ってくれる方々も今はワカメ事業をしっかりと取り戻していたり、

コロナ禍もあって今も落ち着けない方々もいます。

それでも手と、前に進むんだという気持ちで継続してきた活動です。

私はこのところは外部的なお手伝いしか出来ずで、曽木さん中心にしっかりと続いてます。

先日映った2013の優勝シーンを見たらいろんな事が思い出されます。

今回の仕事も張り切ってるみたいなので、楽しみです。




美緒さんとも今年は竹林で何かやりたいと話してたのですが、こんな状況。

それはさておき、色々思う10年という歳月。

まずはしっかり間伐続けます。