よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

山火事。

2019年03月27日 | Weblog

昨夜の裏山の山火事で多方面からご心配のご連絡を頂き、ありがとうございます。

我が家は人も家も犬も猫もおかげさまで無事でした。

昨日の悪夢のような時間で身体は疲れてましたが4時まで寝つけませんでした。



昨日もいつものように午後山へ竹の間伐作業に向かい、サムを作業場所に繋いで粉砕機のエンジンをかけようとしていたところでした。

今日はずいぶんモヤってるな、とは感じてました。


するとカミさんから着信で「火事!すぐ来て!」

続いて家の向かいの茅場の草刈りしていた親父からも着信で「火事だ!すぐ来い!」



驚いてすぐに峰に上がり見おろすと、住所にもなっている曲坂を下った、うちに曲がる十字路の隣家付近をはじめ数カ所からもうもうと凄い煙があがっており愕然。

最初はなんだか分からず、離れた場所あちこちに火がある為に「ん?自然発火?」と思ってしまう間抜けさ。

あいにく乾燥注意報に加えて強風の日、そのまま煙の元へ雑木藪を降り田んぼを越えて道路に差し掛かる頃には、その火元はまた広がってて、杉山はぼうぼうと燃え盛り、

火元も道路向こうからこっちの土手、今越えて来た田んぼにまで広がって来ました。

消防車も一台やってきていたものの、あいにく川も掘りも水が無くどうしようもない状態でした。

けど風はまさしくうちの裏山、家の方に向かい吹き続け、火元は山を登り始めました。

バケツとスコップを抱えてやってきた親父とともにそこからは無我夢中。

堀を深く掘りバケツを沈めては山を登る火を足止めしようと往復し続け、親父はスコップ片手に山へ登って溝を掘ったり。

しかしそれをせせら笑うようにあっとういう間に火の幅も勢いも加速していきました。

そこから本当にやばいと焦るばかり。

すると十字路まで出て俯瞰していたカミさんさんから叫ぶような着信で、

「あっちにもこっちにも火が飛んでる!家のすぐ裏の方にも火が行ってるよ!」

すぐさま私も親父も家に近い火元へ山をこいで上がるけれど、

こんな強風で火の粉が四方八方に飛ぶ中で、やばいんじゃないかとよぎりました。

消防車も10台近くが連なるものの、まだ動き出せず。消防士からは、

「衣服に火が付いたら危ないぞ!」と叫ばれるも、かといってただ待ってもいられない。

親父はもう何いってるか分からないぐらいに必死で消防に早く!と叫ぶもみんな必死。


ほんの5、6分で家に近い火元に着いた時点でもう10m四方くらい焼け進んでいて、本当に怖かった。

水も無い中やれることは限られ、延焼が広がらないように親父はスコップで火面の端から土をかけ

私は平たい竹でパタパタと端の火を消していく。。

そこにありがたい助っ人、前の沢の、10歳くらい年上のユウさんが山を駆け上がって来てくれて加わってくれた。

「博之くん!ダメだ!叩くな!この風では危ない。延焼させないよう燃えるものを離せばいい!」

と、一面絨毯の様に燃える落ち葉の火が広がろうとする付近の落ち葉だけを木の枝で掻いて避けていく。

来てくれたことで少し落ち着いて、なるほど、と同様に黙々とみんなで作業。

間伐のためにちょうどチェンソーも持っていたので火面から倒伏材や枯れ木を切ってはぶん投げも繰り返し。

そうやってようやく家に近い火元の拡がりを抑えられて来た時には、

下の斜面では固めて重なる雑木からは大きい火が上がり、もうひと沢裏へ向かおうという火元と、うちの竹林へ向おうと拡がりを見せる火元がゆっくりと進んでいく。その他にもあっちもこっちも小さな炎が風になびく。








この数年手をかけて来た山が!と今度は竹林の入り口方面へ走り同様に作業していると、

ようやく上空にヘリの音がし、下からは「危険だから離れろー!」という拡声器の音。

見上げると報道らしいヘリの下に消防のヘリが2機、町中の川から汲み上げたどデカイ容器を吊るして次々と山へぶっかけていく。



その合間をぬうように火元を気にしながら、一旦家へ降り消火器を持って上がろうとすると、

カミさんは心配して家に寄ってくれたご近所さんからアドバイスを受け、

万が一に備え貴重品と位牌まで運出せるように準備していた。




ふたたび山へ上がるとヘリのお陰で大きな火は小さくなっていて、下からは消防車から続々とホースが伸びてきた。



そして多数の消防士に加えて、地元の地域消防団の方々も背中に水タンクを背負い、スコップをもって上がって来ました。



不謹慎だけれど、この時初めて「なんとかなるかも」と息が抜けました。泣きそうでした。

そっからはプロにお任せで、火が無いかどうか見廻りしたりチェンソーで補助程度の時間。

太陽が沈む頃にはサッと雨も降ってくれたけれど気温も急激に下がり始める中、大勢の方が本当に懸命に作業してくれました。

暗くなる前に不安だったであろうサムを解放し、道具を下ろして家に戻りました。

そこから部落のみんなと集会所へ向かい、消防士、消防団の方々の一服準備。

続々と交代で、雨に濡れ、寒い中の作業から上がってくる顔ぶれ、

親戚から、直売所の仲間や先輩、地元の後輩、日頃軽口を叩いている間柄の人まで本当に力強くありがたい存在でした。

かえって「良かったね。家に届かなくて」と心配までしてくれて感謝しつくしても足りません。

11時過ぎに我々は撤退しましたが、彼らは交代で朝まで山を見守り続けてくれました。

途中一度火も出たようですが、それも速やかに対処してくれて助かりました。


集会所でユウさんともしみじみ話しましたが、たぶん一生忘れない1日を過ごしました。

山火事、怖いです。

当事者になって改めて「火の用心」がしみました。




コメント (4)

サムに感謝。

2019年03月22日 | Weblog

 

 

お弁当の日が多い年度末。

 

昨日は仙台で朝市夕市ネットの定期市&総会でした。

 

祝日の定期市はそれはそれは静かでした・・・・。

 

昨年に引き続き、総会は定期市の面々の食材をたくさん使って頂いている「みんなの食堂 みのわ」さんにて。

 

ご多聞にもれず高齢化も進むご時世の中、出店仲間を増やしつつ活動PRをいかにやるか!?

 

を話題にお酒も入りながら(私は運転手なので・・・)、時に脱線しながら語り合いました。

 

朝夕ネットはシンプルな市。「台所と畑がつながる・つなげる市」として作り手とお客さんが伝え合う場。

 

なんの商売でもそうだけれど、知ってもらうこと、顧客になってもらうには時間がかかる。

 

話題となったのは「SNS」をどう活用するか。時代にあった発信をしていかないと尻すぼみになるという危機感。

 

美味しい豆腐の舟形屋さんの

 

「本音ではSNSには反対だ。自分が丹精込めて作ったモノを知ってもらう、想い伝えるというのはバーっとスマホで発信して理解してもらうなんて安易だー!・・・でもそれもキッカケになる一つの手段なら、やろう!」

 

は、すご〜〜くなんとも言えない気持ちにさせられました。

 

未来に向けて、小さいかもしれないけれどいい時間になりました。

 

また1年、みんなとがんばります。

 

 

 

 

 

お弁当。

 

久しぶりにうちのなんばん味噌に漬け込みチキンのグリル焼き。ちょっと辛めですがご飯が進みます。

 

「よっちゃん農場のぬくもり弁当」

 

来週もたくさんご注文頂いているので楽しみながら張り切って頑張ります。

 

 

 

 

 

竹の間伐。ようやく膝も復活しつつあり再開してますが、彼岸も過ぎたので新たに切るのはやめにして、

 

枯れ竹、倒伏竹の間伐にしぼって終盤にさしかかっています。

 

なんとしても予定面積を美しく!と思ってましたが泣く泣く断念します。

 

そしてサムに助けられました。

 

なんと先日、粉砕機のカギを作業後に落としてしまい、散々探したものの見つからず落ち込んでいたところ、

 

昨日の朝サムの散歩から帰った親父が「これ、なんのカギや!?」とそのカギを手に。

 

聞くとサムがクンクン鼻を利かして見つけてくれたそうな。さすが!犬の鼻は凄いと改めて感心。

 

今日はお礼にと、夕方たっぷり散歩し、たっぷりオヤツをあげ、たっぷりじゃれて遊んできました。

 

いやぁ〜助かった!

コメント

しゃぶしゃぶ。

2019年03月17日 | Weblog


昨日、三陸からの移住者阿部さんが寄ってくれて、わかめとメカブを頂いた。

春はわかめ、夏からはサンマ漁と漁師の仕事は続けつつ、

佐藤農場や我が家の農業にもバリバリ力をかしてくれる頼もしさ。





昨日は実は初めてしゃぶしゃぶを。 ↑な色が、





一瞬でこんなに綺麗な緑になります。ポン酢でいくらでも食べれます。

メカブは粘りがものすごい。


せっかくの旬を味わってもらいたくて、今日のお弁当にもつかいました。



【ハレの日に!よっちゃん農場のぬくもり弁当】

もうすぐ春。

コメント

筍の瓶詰め。

2019年03月16日 | Weblog


年度末。

怒涛の1週間が終わった。

宮城県庁で週替わりで県内市町村が交代で開催される「ロビー販売」直売所数年ぶりに参加してきました。



5日のうち2日当番。

並行して確定申告、裏の竹林事業を形にするべく北部振興事務所のお力添を頂きながら来年度から事業の書類提出。

メインは加工場。1週間でよっちゃんビン1000本弱の充填作業、と久しぶりにメシの時間も忘れるほどてんこ盛りでした。

今日は午前ぐったりと寝込んだ後、午後に一区切りの加工場で締め。どれも無事に終わってほっとしました。

カミさん共々体調も万全ではなかったので余計に神経使いました。ふう。





昨日は県庁から戻る道すがら、店長斎藤さん、当番サチエさんとじっくりお話。

農家が運営する直売所として20年を超え、最初から我らを助けてくれている斎藤さん。

岩出山駅隣に移ってからはほぼ地元のお客さんで、地元密着の分だけ経過してきた時間の中で亡くなってしまった方もおおい。

「え!あの人も!」

という人が月に一度しか当番しない我々生産者もわかる人が増えてしまうのは悲しい。





ここ数年待ってくれている人も多くなってきた筍水煮の瓶詰め。今回の県庁が昨年分のラスト販売でした。

全国唯一、地元のセブンイレブンでもよっちゃんなんばん販売してもらっているけれど、

そこのオーナーが亡くなっていたことを今日知った。

10年前くらいだろうか、わが町にセブンイレブンが出来て、毎日のように店に出ていた当時はKオーナーさんと、

なにかの拍子に話をするようになり、山菜採りが大好きだという話を聞き出る場所とか教えてもらったりするうち、

「筍を掘りたてのまんま保存したいんですよー」

と聞いたときに教わったのが、今作っている水煮の瓶詰めなのです。

最初はうまく出来ず、火傷して手首に野球ボールくらいの水ぶくれを作ったりでしたが、

たくさんアドバイスを頂いて今があります。これからも教わったことを忘れず魂込めて作っていきます。

今更だけれど、お線香と最後の筍瓶詰め持ってご挨拶してきます。


コメント

3.11。

2019年03月11日 | Weblog

 

 

ちょうど用足しに出て戻る道すがら、1446

 

震災以後に設置された地域の防災無線から震災の放送が流れました。

 

8年。

 

とはいえやはり映像を見ればあの時の感情は戻ってきます。

 

終わってしまったのではないか、という恐怖と、その後時間が経つと共に

 

何かが生まれるのではないか、という期待も感じた体験でした。

 

 

震災を機に、何か新しいことが出来たわけではないけれど、新聞ばっぐで今も続く沿岸部や全国とのご縁、

 

そんな中で今やなんばん栽培はじめ、うちで頼りにするほどのお付き合いに繋がったタカちゃんのような

 

移住した人たちも出来たりもしました。そんなことがうれしいです。

 

 

 

いつの間にか日常に入ってきて、いつのまにかそれに頼り切ってしまっている生活になり、

 

それが突然失われてしまう不便さと恐ろしさ。

 

自分にできることは小さいけれど、そもそもな環境、農業、自然の生き物を相手にする場所に生きる一人として、

 

ないがしろにしがちなモノを少しでも学び、伝えていくことが震災経験を活かすことだと信じています。

そもそも、に戻ることは不便ではあるけれど、何かあった時は助けられる力になれる。

 

  

 

与えられる風景に感謝、活かし、これからまた1年大事に生きます。

コメント