よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

10年目の新聞ばっぐ。

2021年02月04日 | 復興プロジェクト


今日も降った降った寒かった!





風の当たる竹林には、雪模様。これはこれで見応えのある風景。


予想以上の降りで足を取られて作業は苛酷。

木と違って竹は少々古くても転がっていると滑るので危険。

ここは竹やぶ始まりの地帯なので竹が密密で、倒したはいいけれどそっからが大変でした。

ここまで約500本は切っているけれど、それでも写真で分かるほどには拓けて来ないが、

チッパーロードも順調に伸び、ようやく玉切りした材の取り回しに余裕が持てるようになってきました。

今年は時間とか本数とかではなくって没頭してやれてないので、今月は頑張りたい。


黒板五郎の精神、

【や〜るなら いましかねぇ〜】

だ。



昨日は竹細工鬼の長谷川塾。



この教室への関わりがあら伊達な道の駅で評価頂いて、師匠が表彰受けることに。

残念ながらコロナ禍で総会は書面となりましたが、

みんなで感謝も込めてお祝いしようとお花と晩酌のお供、下町のナポレオンをプレゼント。






お祝いムードも最初だけで昨日もコッテリとご指導頂きました。

いよいよ網代からザル網に移行し、立ち上がってきました。

編みはともかく、底の組み材、そこから立ち上がりまでの材、胴体部の材、と、

全てヒゴの厚みが変わって来るので、なぜ変わるのか、変えないといけないのかを

感じていきながらなのでとても神経使いました。

また、もちろん一本のヒゴで編み上がるわけではないので継ぎの部分も教わりつつ、

いつもの雑談も少なめでみんな真剣であっという間の時間いっぱいでした。

このところ考えることも多くてなんだかスッキリしなかったので、

没頭できてリセットされいい気持ちになれました。

こういう時間は大事です。




間伐のきっかけにもなった、東日本大震災から10年。

みんなで出来る仕事作りやろうと立ち上げ、四万十ドラマ畦地さん梅原さん

そして河北新報社をはじめ、方々の企業や大学にもご助力いただきながら続けてきた

新聞ばっぐ製作事業・海の手山の手ネットの活動。

先日楽天野球団から連絡頂き、

田中投手復帰記念で開幕に合わせて新聞ばっぐを作らせて頂けることになりました。






詳細はまた後日。誌面はやっぱり河北でしょー!ということでいきます。


楽天に在籍した松井稼頭央西武二軍監督の奥様・美緒さんに数年前楽天紹介頂いて、

何かいいタイミングでやりたいですね〜とお話しはしていたのですが、

田中選手復帰が決定のタイミングで早速お電話いただきました。

新聞ばっぐを折ってくれる方々も今はワカメ事業をしっかりと取り戻していたり、

コロナ禍もあって今も落ち着けない方々もいます。

それでも手と、前に進むんだという気持ちで継続してきた活動です。

私はこのところは外部的なお手伝いしか出来ずで、曽木さん中心にしっかりと続いてます。

先日映った2013の優勝シーンを見たらいろんな事が思い出されます。

今回の仕事も張り切ってるみたいなので、楽しみです。




美緒さんとも今年は竹林で何かやりたいと話してたのですが、こんな状況。

それはさておき、色々思う10年という歳月。

まずはしっかり間伐続けます。



















3.11。

2020年03月11日 | 復興プロジェクト


まる九年。


梅が開花。

今だ5万人に迫る避難者の方がいらっしゃる中、やはり、

復興とはなんぞや? と考えてしまいます。

あの日の夜は雪が舞い猛烈に寒かったけど、薪ストーブで暖を取り家族3人一升瓶を空けて過ごしました。

これからどうなるのだろうか?

物理的にあらゆる繋がりが寸断されて、明日から〜、がとにかく不安だったのを強烈に覚えています。

あれから9年。同じ轍を踏まぬようにと【生活する】ための復興事業は進んできたように思います。

けれど【暮らし】という部分では、果たして被災した人もしてない人も、

復興、というのか、あの大災害を教訓として学んだことはなんだろう。と、思ってしまいます。



そんなことを考えつつ、午後からカミさんと竹林整備にもくもくと汗しました。

答えはわからないけれど、9年前、避難で鳴子に来ていた沿岸部の方と、

生活資金を稼ごうよ!と、一緒に竹やぶに入りました。 その時来たおじいちゃんが、

「あいやぁ〜・・・おらは家も車も畑もぜぇ〜んぶ、ね(無)ぐなったんだわー。

 こんな山持っててもったいねぇ〜ごだなやぁ〜・・・・」

と口にしたことが耳に残り、そこから竹やぶに手を入れ始めました。

よっちゃんなんばん売って稼ぐぞー! が一番でもいいのかもしれないし、

それが時代に合わせて【生活する】農家としての一つの道、手段なのかも知れない。

けれど、元をたどっていくと昔の人だって天災や災害に遭ってきた来たわけで、

そこを乗り越える時、感謝するのは耕せる畑や寝食を過ごす家よりも、自然。

そこに目が、意識が行っているのかどうか。。だからまた活かす知恵が生まれてくる。

だから【暮らしがたてられる】。

親父と話していても、最近、竹細工を習っているもう一回り上のじいちゃんでも、

最近亡くなった青田さんの言葉からも、そういうのをすごく感じています。

今の生活を・・・というだけの視点で見ると古臭い!で終わることかも知れないけれど、

そういうものではないような気がとてもしている。

だから竹の間伐をしているのかもしれない。


だから、よっちゃんなんばん届けられない、売れないかもしれない!

お金が入ってこないかも!どーすっぺ!!

とあの時強烈に思う一方、お金などあってもなにも手に入らないにも関わらず、

ま、食うのは当分なんとかなるでしょ。

と一升瓶空けながら思ったものです。

そういうのを伝えられる農家でありたい。だから、竹の広場を作りたいのです。







温床に周りには菌がすごい。昨年よりも少しは上手になったようだ。


今年は暖かく、水の吸い上げも早い気がするので青竹切りはやめ。

収穫に備え、人も運搬機も動きやすい動線づくりのための片付けで、
最深部の西面まで行ける、段差乗り越え竹チップロードもできた。



そして、なんとメモリアルな日に。昨年の最速を一ヶ月上回り、初たけのこ。

お!と思い、散策すると2〜30本・・・・が、全てイノシシが食い荒らした跡。。


春のはやいのがいいのか、わるいのか。

しまんと新聞ばっぐコンクール in 東北。

2018年12月11日 | 復興プロジェクト

今年の初雪が降り、雪景色の鳴子で先日無事に「しまんと新聞ばっぐコンクールin東北」終了しました!



鳴子の弁天閣を貸し切り、全国から集まった新聞ばっぐを展示して、新聞と糊と豊かな発想を見ていただきながら、

最後はデザイナー梅原さん、㈱四万十ドラマの畦地さん、CMディレクターの今村さんを中心に公開審査会。

思えば震災の年に「仕事を作ろう!」と海の手山の手ネットワークを立ち上げ、初めてこのHPを見てお電話したのがご縁。

その時しまんとで電話を受け取ったのが今やこっちに移住して一緒に海山活動している黒田さん。縁とは不思議なものです。



地域から商品を生み出し発信する畦地さん。

生産者ではないですが、地域をなんとかせにゃ〜!という話にとっても共感した初対面から7年。やっぱりすごい方です。




私達自身も、仕事づくりとして必死で回してきたものの、今回いざコンクールという段になり内部の側にたって初めて、

もともと梅原さんが発想する「新聞ばっぐ」の奥深さを改めて感じさせてもらった気がします。

こっから「どう楽しめるのか」という第二幕が本当の意味で始まるのかもしれません。

そう思うとなんだか楽しくなってきました。




今回の特別審査員今村さんとも久しぶりにゆっくりお話できました。ほっかぶりムービーでテレビ取材頂いて以来。

帰りしな「高橋さん、もんぺ履いてるけどもしかして?」と、うなぎの寝床ファンである共通項も見つかりうれしいです。

私にとっては一張羅ですが、今村さんはパジャマで愛用してるみたい。


仕切りで大活躍してくれた智子ねーさんも始まりからのお付き合い。

今回も楽しく場を盛り上げて頂きました。

宴会の後の二次会でもゆっくり話しましたが、しまんとから始まった新聞ばっぐと復興への仕事で始まった海山ばっぐ、

形は同じでもなかなか考えが違ったりした部分もありました。

おんなじ海山の中でもすったもんだもたくさんあっての今。それがまた新聞ばっぐを通し場を共有して呑めたのは、

なんだかとってもうれしかったです。めずらしく26時まで。それでも疲れを感じない時間でした。





そして全国からもお手伝いにとインストラクターの方々も集まって頂きました。

展示準備からなにから本当に助けられました。

翌日のワークショップまで開催頂いて好評のうちにイベントを終えられ、大いに感謝です。


そして、



松井稼頭央選手が楽天時代、ご家族で訪れた松島でうちの商品を扱ってくれているM pantryで新聞ばっぐと出会い、ご縁が出来た

モデルの松井美緒さんも忙しい中日帰りで駆けつけて下さったのにはびっくり!

宴会の乾杯発声まで大いに盛り上げて頂きました!







総数400点の新聞ばっぐが館内に展示。

賞をとったのもとれなかったものも、どれもすばらしいものでした。

さあ展示しよーか、と前日に箱を開けた時の驚きはこれまでの「展示されたものを”見る側”」とは違って、別の感動がありました。

そういう意味でもたくさんの発見。



今回駆けずり回ってばっかりでまったく写真が撮れてないのですが、ぜひしまんと新聞ばっぐHPで掲載されると思いますので後日じっくり見ていただきたいです!
















審査会の後の大交流会はもちろん「農ドブル」。

今回は海の手、ずっと折手として関わってくれた三陸の産物、われわれ地元の山のものをふんだんに「海の手山の手農ドブル」でした。

そして地酒もたっぷりと味わっていただきました!




宴の最後は海の手山の手メンバー、でご挨拶。海メンバーが雪の中来てくれたのも本当にうれしかった。

ほんとにこのメンバーも、つながった高知も、そして会場に集まってくれた一人一人のご縁が紡いで出来た機会。みんなでジーンと来ました。






お世話になった会場の片付けまで終わったあとの最後の一枚。

また、ちょこっとずつ継続していきます!


四万十新聞ばっぐコンクールin 東北。

2018年11月17日 | 復興プロジェクト

先日久しぶりに南三陸へ。




道の駅・三滝堂が出来た、というのは聞いてはいたけど、志津川あたりはまったく景色が変わっていてビックリ。




震災がキッカケでご縁が出来て始めた新聞ばっぐプロジェクト・海の手山の手ネットワーク。

1番最初は佐藤農場やうちでもなんばんの仕事から始まり、新聞ばっぐが始まってからは

折り手としてきっと、1番枚数を折ってるのが南三陸、歌津でワカメやホタテをやってるけい子さん。



行った時はワカメのタネ挟みが忙しい時期。

今年は秋になっても海水温度が下がらずタネをつけてもダメになってしまう漁師が多いみたいです。

おばあちゃんは家の庭で日向ぼっこしながらホタテの稚貝を付けるロープの準備をしてました。

何度か訪ねるたびに感心する手仕事の積み重ね。

けい子さん時間があってもぼーっとすることは少なく常に手を動かしてるマメな人。

そんな方に支えてもらって海山ネットの活動も続けてこられました。



震災後に仮設住宅でも出来る仕事はないだろうか。

そこから一本の電話で繋がったのが高知・四万十の畦地さん。デザイナー梅原さん。

四万十川に代表される地域発信のシンボルとして始まったのが、しまんと新聞ばっぐ。

それを手仕事にして、自分たちで復興の手助けにしようとしたのが、海山新聞ばっぐ。

四万十では毎年秋にコンクールをやり、全国から色んな発想が詰まった新聞ばっぐが集います。

今年はそのコンクールを東北、宮城、鳴子温泉を会場に開催します。





もちろん我々東北メンバーではやりきれないので会場でのおもてなしがメインですが、

四万十の中心メンバー、全国からインストラクターもやってきます。

けい子さんのような海山ばっぐを支えたこちらのメンバーも集います。

特別審査員には「大ほっかぶり市」でとても素敵なムービーを撮って下さったCMディレクター今村さんも来ます。
そして今回は昨年から大崎市に移住して鳴子の源泉を使って温泉卵を作る野田くんがご当地隊長として仕切ります。

彼は彼なりの想いがあり、私たちと同じ地域を想う気持ちも感じ、また当地だからこそ地域に埋没してしまいそうな価値に「もったいない」と感じる第三者の目線も持っています。

だからこそ私らに関わり、地元の人に「感じてもらう機会」にしたいとがんばっています。



ぜひ、お時間を作って見てほしいと思います。




ロミスウェディッシュ。と 新聞ばっぐ と。

2018年07月14日 | 復興プロジェクト

色々あった1週間もあっという間に週末に。梅雨もあけたらしくとにかく凄い暑さ。



オール手仕事・無農薬栽培の大粒大豆、くるみちゃんも絶好調。



このところ、草刈り二回めと並行し、なんばんの草取りと誘引と芽欠きが続く毎日。こっちも無農薬。

手をかけられるところは存分に手をかける。それで虫や病気の苗は仕方ない、という無農薬栽培。

農産加工だから構えていられる方法かもしれないけれど、ここに竹林のエッセンスも加えていきたい。



こう暑いと長靴も嫌なので、地下足袋。動きやすいしとにかく楽。





今週、ロミスウェディッシュというオイルマッサージを初体験。







鳴子の遊佐さんがやっていて、何度かカミさんが体験してるものの、

パンツ一丁になる

というのが恥ずかしくて遠慮してたけれど一回やってみようと行ったらこれがとてもいい!



あっという間の2時間でした。また行きたい。

例えるならば、、、

普通のゴリっとやる整体が、ラオウの剛の拳

ならば、

ロミスウェディッシュは、トキの柔の拳

とはいえ、しっかりと届いてゴリゴリと効く。ので気持ちがいいのです。

合間に、というよりは湯治とかリラックスするぞ!という時に行くと身も心もリフレッシュ出来ます。

鳴子にぴったり。おススメです。



そんなマッサージが欠かせないほど忙しい、高知・四万十ドラマの畦地さんが出張の途中で今週寄ってくれました。

久しぶりの再会でした。

震災後、新聞ばっぐがご縁で交流させて頂いてます。



毎年新聞ばっぐのコンクールを四万十で開催してますが、今年は初めて高知を出て東北でやってみようか。

ということで打合せを兼ねて飲みもって交流しました。

初めて会ったのが2011年7月10日。ちょうどほぼ7年。


常に頭にあるのはは「新聞ばっぐには何が入るのか」という価値観。梅原哲学です。

それを私たちなりに表現できたらと考えています。なので、新聞ばっぐをキーワードにしつつ、

【高知 ✖️ 宮城】

という地域交流の場にしたいと進めるつもりです。開催は12月。詳細は追って発信していきます。

今年は野田くんという新たなメンバーが加わったので心強い。


気づけば連休。道の駅もこのところ売り上げも上がってきてるので頑張りつつ、

農作業もがんばります。


仲良さげなチョビとメケの犬猫コンビ。