14日(木)。わが家に来てから473日目を迎え、またまた久しぶりのドアップで登場して、最近の北朝鮮情勢について沈思黙考するモコタロです
いつまでも気無ジョン・運に任せておいて大丈夫かな?
閑話休題
昨日は夕食に「豚肉のねぎ塩焼き」と「生野菜と生ハムのサラダ」を作りました。あとは なめこと豆腐の味噌汁です
も一度、閑話休題
昨日、池袋の新文芸坐で「アラビアのロレンス」を観ました これは1962年、デイヴィッド・リーン監督による3時間47分の超大作です
第一次世界大戦中、カイロに赴任したイギリス陸軍のロレンス少尉は、砂漠の利権をめぐるオスマン帝国とアラブ人の衝突に巻き込まれていくーこれはT.E.ロレンスの自伝「知恵の七柱」に基づいて、アラブ国民から英雄と称えられた男の苦悩と挫折を壮大なスケールで描いた作品です
ロレンス少尉を演じるのは舞台俳優のピーター・オトゥール、エジプトのファイサル国王には「戦場にかける橋」で二コルスン大尉を演じたアレック・ギネス、アウダ・アブ・タイには「ナバロンの要塞」でスタヴロウ大佐を演じたアンソニー・クインが演じています
映画の冒頭、真っ暗な画面の中、ティンパ二の連打が鳴り響きます モーリス・ジャール作曲による「アラビアのロレンス」のテーマです。これは効果的です 観衆は画面を見つめますが、そこには何かが映っているようで何も見えません。そうした中で、壮大なテーマだけが壮大に鳴り響くのです。聴衆は音楽だけに集中しこれから始まる一大ストーリーに思いを馳せます
音楽が終わると、COLOMBIAのクレジットが現れ、いよいよ本編に入ります。冒頭はロレンスがバイクに乗って郊外を走り回るシーンです。対向車を避けようとして彼は転倒します これはロレンスが実際に何度も交通事故に遭って、そのたびに”復活”してきた事実から採られています。かなり前にこの映画を観ましたが、このシーンだけはよく覚えています
4時間弱にも及ぶ壮大なストーリーを簡単に説明することは困難ですが、何度か出てくる砂漠のシーンが実に美しい ラクダに乗ったロレンス達が砂漠を進むシーン、夜の砂漠の神秘的なシーン、どれもが幻想的で美しい光景です モーリス・ジャールの音楽が華を添えます
ちょうど2時間位経ったところで休憩が入ったので、いつものようにコンビニおにぎりとお茶で昼食を済ませました
映画の前半はロレンスがアラビアの英雄になるまでの過程を描いていますが、後半に入ると”人間の弱さ”が出て、「おれをただの人間だと思うか?」と言い放ち、”自分に出来ないことは何もない”という思い上がった気持ちになって、平気で人を殺すようになります 最後にはダマスカスを奪還し、一連の功績に対し大佐に昇進しますが、彼にとってそれが本望だったのかどうかは分かりません この映画は、"英雄が英雄であり続けることの難しさ"を描いていると言えるのではないか、と思います