7月1日(火)。わが家に来てから今日で3822日目を迎え、トランプ米大統領は29日、日米間の日本を名指しして「彼らは私たちの車を受け取らないのに、彼らの車は何百台も米国に入ってくる」と批判し、日米間の貿易が「公平でない」との認識を示した上で、日本に対して「自動車に25%の関税を支払うことになる」という書簡を送ることもできる、と語った というニュースを見て感想を述べるモコタロです
米国の自動車メーカーが 日本車よりも安価で性能が良い車を作って輸出すれば 解決する話じゃね?
昨日、夕食に「豚肉の生姜焼き」「生野菜モッツアレラチーズのサラダ」「シメジの味噌汁」を作りました 暑い日は豚肉がいいですね
昨夜、すみだトリフォニーホール(小)で新日本フィル「室内楽シリーズ 木管室内楽の頂点 ~ 神農広樹プロデュース編」を聴きました プログラムは①ミヨー「ルネ王の暖炉」、②フランセ「ディヴェルティメント」、③同「オーボエとファゴット、ピアノのための三重奏曲」、④同「木管五重奏曲第1番」、⑤ドビュッシー(ハンバート・ルカレッリ編)「夢」(オーボエ&ピアノ二重奏版)、⑥フランセ「恋人たちの黄昏」です
演奏はオーボエ=神農広樹、フルート=野津雄太、クラリネット=マルコス・ペレス・ミランダ、ファゴット=渡邉眞理愛(パシフィックフィルハーモニア東京)、ホルン=山田圭祐、ピアノ=高橋ドレミ(新日本フィルに客演多い)です
この日も完売御礼ということで、よく入りました
いつも通り、開演に先立って本公演の仕掛け人・神農氏によるプレトークがありました 出演者の簡単なプロフィールと、前半の演奏曲目について解説しました
この人は、こういう企画・進行役が慣れているようで、トークが上手でした
この日4曲演奏するフランセについて、作曲者は生前「自分の音楽の目的は人に喜びを与えることだ」と語っていたことを紹介しました
こういう紹介だと期待が高まるというものです
トークの途中で、神農氏が客席に向けて「この中でミヨーの『ルネ王の暖炉』をこれまで聴いたことのある人?」と問うと、かなりの人が手を挙げていました
さらに「それでは、曲の名前を聞いたことがある人?」と問うと、もっと多くの人が手を挙げたようで、神農氏が「3分の1くらいですね」と話しました
これにはビックリしました
私など『ルネ王の暖炉』を知らないどころか、他の作品(ドビュッシー「夢」を除いて)も全て聴いたことがありません
今回は相当フランス音楽、とりわけ管楽器の作品が好きな人が集まったようです
そんな中にあって私など素人中の素人です
さて本番です 1曲目はミヨー「ルネ王の暖炉」です
この曲はダリウス・ミヨー(1892-1974)が1939年に作曲した木管五重奏のための作品です
ルネ王は15世紀のプロヴァンスを治めた人物で、真冬も陽の当たる丘、通称「ルネ王の暖炉」を愛したとのこと
本曲は第1曲「行列」、第2曲「オーバード(朝の歌)」、第3曲「軽業師」、第4曲「ラ・マウザングラード」、第5曲「アルク川の槍試合」、第6曲「ヴァラブルでの狩り」、第7曲「夜のマドリガル」の7曲から成ります
神農氏がプレトークで、この曲の”聴き方”について説明したところによると、「例えば第1曲『行列』は行列を思い浮かべて曲を聴いてください。そうするとそのように聴こえます」とのことです よく考えてみると、「標題」が付いている曲については説得力があると思います
ということで、標題を見てから曲を聴くと そのように聴こえてきました
これって洗脳って言わないかい
野津、神農、ミランダ、渡邉、山田の5人により軽妙洒脱な演奏が繰り広げられ、フランス音楽特有の和音の美しさが会場いっぱいに広がりました
2曲目はフランセ「ディヴェルティメント」です この曲はジャン・フランセ(1912-1997)が1942年に作曲、1968年にシュヴェツィンゲンで初演され、フルートの名手ジャン・ピエール・ランパルに献呈されました
第1曲「トッカティーナ」、第2曲「ノットゥルナ」、第3曲「無窮動」、第4曲「ロマンツァ」、第5曲「フィナーレ」の5曲から成ります
髙橋のピアノに乗せて野津のフルートが自由自在に駆け巡りますが、第1曲と第3曲の超絶技巧による超高速演奏には舌を巻きました 野津氏はいったいいつどこで息継ぎをしているのか・・不思議でした
3曲目はミヨー「オーボエとファゴット、ピアノのための三重奏曲」です この曲は国際ダブルリード協会によって、第24回国際ダブルリード・フェスティバルのために委嘱されました
第1楽章「アダージョ ~ アレグロ・モデラート」、第2楽章「スケルツォ」、第3楽章「アンダンテ」、第4楽章「フィナーレ」の4楽章から成ります
神農、渡邉、高橋の3人による演奏ですが、アレグロやスケルツォ部分は、まるで3人のフランス人のいつまでも続くお喋りを聴いているようで、楽しいことこの上ない演奏でした
プログラム後半の1曲目はフランセ「木管五重奏曲第1番」です この曲は1948年に作曲されました
第1楽章「アンダンテ・トランクイロ ~ アレグロ・アッサイ」、第2楽章「プレスト」、第3楽章「テーマ・アンド・バリエーションズ」、第4楽章「テンポ・ディ・マルチャ・フランセス」の4楽章から成ります
野津、神農、ミランダ、渡邉、山田の5人による演奏ですが、5人とも超絶技巧で軽妙洒脱な演奏を展開、見事なアンサンブルを奏でました
2曲目はドビュッシー(ハンバート・ルカレッリ編)「夢」(オーボエ&ピアノ 二重奏版)です この曲はクロード・ドビュッシー(1862-1918)がヴェルレーヌの詩に触発されて作曲した独奏ピアノのための曲です
他の出演者を休ませるために、という配慮から選ばれた曲ですが、高橋のピアノに乗せて歌う神農の叙情的なオーボエが素晴らしかったです
最後の曲はフランセ「恋人たちの黄昏」です この曲は最初に弦楽五重奏とピアノのために作曲され、後に木管五重奏とピアノのために編曲されました
副題を「ブラッスリーの音楽」といい、艶っぽい夕暮れの街と人々を描いています
第1楽章「ダンディな老人たち」、第2楽章「ピンナップ・ガール」、第3楽章「いらつく若者たち」の3曲から成ります
6人全員による演奏です 第1楽章はオーボエによる猫の「みゃーお」という鳴き声をまねた脱力系の音楽が奏でられます
第2楽章ではミランダのクラリネットが情熱的な演奏を展開します
第3楽章では高速演奏により一気呵成に駆け抜けます
満場の拍手がステージに押し寄せました 文句なしの素晴らしい演奏でした
前述の通り、この日のプログラムは初めて聴く曲ばかりでしたが、楽しく聴くことが出来ました
聴き終わって、あらためて思うのは、新日本フィルの管楽器奏者は実力者揃いだということです 客演の渡邉眞理愛さんと高橋ドレミさんも素晴らしかったです
今日はミューザ川崎に「ミューザの日2025 ウェルカム・コンサート」を聴きに行きます
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