人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ジェフリー・ディーヴァー著「バーニング・ワイヤー(上・下巻)」を読む~どんでん返しの連続

2016年01月03日 08時19分17秒 | 日記

3日。昨日は埼玉県S市の実家にお年始に行ってきました 息子は卒論対策で家で勉強するというので置いていきました。殊勝なやつです。実家では7.7Kg、ヘビー級のミラ(=ミラクル・デブ)が出迎えてくれました

 

          

 

ほら、そんなところで隠れてないで出ておいでよ 焼いて食べたりしないからさ

 

          

              ちぃ~っす! おいらが噂のミラだよ 10歳だよ 7.7キロで悪かったな

 

実家ではビールや日本酒を飲みながらお刺身、焼き鳥、お節料理をいただき、最後に義弟の弟さんが打ったという蕎麦をいただきましたが、これがプロ並みの技で、コシがしっかりしていて、ほとんど蕎麦屋の蕎麦でした また、義弟から退職祝いに、ということで平成27年全国新酒鑑評会金賞受賞酒という「福寿 超特選大吟醸」をいただきました 福寿というのは私の亡父・亡母の名前が一字ずつ入っています。なかなか粋な計らいです 

 

          

 

ということで、わが家に来てから463日目を迎え、初めて斜に構えるモコタロです

 

          

             今のどこかの国の政治 右に傾いてないかい?

 

  閑話休題  

 

ジェフリー・ディーヴァー著「バーニング・ワイヤー(上・下巻)」(文春文庫)を読み終わりました ジェフリー・ディーヴァーの作品は科学捜査官リンカーン・ライムが活躍する「ボーン・コレクター」「コフィン・ダンサー」「エンプティー・チェア」「魔術師」「ウォッチメイカー」「ソウル・コレクター」などと、”人間ウソ発見器”キャサリン・ダンスが活躍する「スリーピング・ドール」「ロードサイド・クロス」など、多くの長編小説がありますが、文庫本として出されるたびに当ブログでもご紹介してきました

ジェフリー・ディーヴァーは1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳で小説家になりました

 

          

 

 路線バスのバス停が突然の光と炎に包まれた 送電システムの異常によりすぐ近くの変電所が爆発したのだった。電力網を自由に操る何者かによって引き起こされた事件だった FBIは科学捜査官リンカーン・ライムに捜査協力を依頼する。捜査の過程で、犯人は電気の知識に長けた人物であると推定され、電力会社の内部犯行説が浮上する そしてレイ・ゴールトという電力会社の技術サービスオペレーターが犯人であると特定され、犯人逮捕に向けた捜査が続けられる。そうした中、犯人から「ニューヨークへの送電を半減させろ。さもないと新たな犠牲者が出る」という要求が出される 肢体不自由なライムはパートナーであるアメリア・サックスの強力な”手足”を借りてゴールト逮捕に向けた指揮を執る一方で、カリフォルニア州捜査官キャサリン・ダンスらの協力を得ながらメキシコに現れた天才犯罪者ウォッチメイカーの逮捕に向けた指揮も取らなければならない 精神的にも肉体的にもきつい立場に置かれたライムはゴールトを逮捕することが出来るのか? 同時にウォッチメイカーも逮捕することが出来るのか? そもそも2人を逮捕することは可能なのか 

 

          

 

 この小説では、局面に応じて「証拠物件一覧」というのが出てきます。最初に出てくるのは上巻の161ページですが、「未詳のプロファイル」(犯人像)として書かれているのは「男性、40代、おそらく白人、アルゴンクインの社員または社員にコネのある人物の可能性大」などと書かれています それが下巻の35ページでは「レイ・ゴールトと確認、40歳、独身、アルゴンクイン(電力会社)のフィラデルフィア州の変電所で侵入事件、関連している可能性」と書かれています

つまり下巻(全330ページ)に入ってすぐにレイ・ゴールトという人物が犯人であることが分かっているのです。しかし、ここまで読んで思うのは「名前も素性も判ったのに、犯人が逮捕されるであろう この小説の結末まで あまりにも多くのページ数(約300ページ)が残っているのは何故か、ということです ここで、「まだ何かあるな?」と感づくのですが、「実はレイ・ゴールトは・・・・・」という新たな事実が明らかにされます 読者は「えっ、まさか」と絶句するのですが、さらに読み進んでいくと、もう一度「えっ、まさか」が待っています。その上、最後には真犯人にリンカーン・ライムが直接命を狙われる羽目に陥るという絶体絶命の舞台が用意されているのです ジェフリー・ディーヴァーお得意のどんでん返しに次ぐどんでん返しです

電気に関する知識も身に付きます。読み始めたら止まらない面白い小説としてお薦めします

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