人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「ゴッドファーザー」「ゴッドファーザー PartⅡ」を観る~新文芸坐

2016年01月11日 07時49分16秒 | 日記

11日(月)。わが家に来てから471日目を迎え、家のドンとして君臨するモコタロです  ちなみにドンとはドン・ガバチョのことです

 

          

             おいらはゴッドファーザーどころか 独身だぜ

 

  閑話休題  

 

昨日、池袋の新文芸坐で「ゴッドファーザー」「ゴッドファーザー PartⅡ」の2本立てを観ました 午前9時半の開演なので9時前には現地に着いたのですが、すでに長蛇の列が出来ていました。新文芸坐はビルの3階にあるのですが、3階の入口から1階からまで階段に列が出来ていたのです 5日の「十戒」の時もかなり込みましたが、それ以上で、文字通り満席です このため、開演時間が17分遅れの9時47分となりました。考えてみれば日曜日の「ゴッドファーザー」です。それは混むでしょう

「ゴッドファーザー」は1972年、フランシス・コッポラ監督による2時間56分の大作です

 

          

 

この映画は、巨大なマフィアの内幕を描いたマリオ・プーゾのベストセラーを当時32歳のフランシス・コッポラ監督が映画化したものです

イタリア・シシリー島からアメリカに移住し巨万の富を築き上げたマフィアの頂点に立つ”ゴッドファーザー”ことビトー・コルレオーネの活躍と、その跡を継いだマイケルの行動を描いたものです  ゴッドファーザーを演じるマーロン・ブランドが、しゃがれ声で、彼を頼ってくる人々の相談にのり、その処理を指示するゴッドファーザーを不気味に演じています

ビトーの跡を継いだのは長男のソニーでも、次男のフレドーでも、養子のトムでもなく、末っ子のマイケルでしたが、アル・パチーノが冷静で冷血なマイケルを見事に演じています

意外だったのは、この映画でクラシック音楽が2回使われていたことです 1回目は、コルレオーネの屋敷で開かれていた娘コニーの結婚式で、参加者の女性が歌っていたモーツアルトの歌劇「フィガロの結婚」からケルビーノのアリア「自分で自分が分からない」です 2回目は、マイケルが父ビトーの生まれ故郷のイタリア、コルレオーネ村で地元の女性との結婚披露パーティーを開いたときに流れていたヴェルディの歌劇「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」の「乾杯の歌」です まさか、「ゴッドファーザー」でモーツアルトとヴェルディが聴けるとは思ってもみませんでした

2本目は「ゴッドファーザー PartⅡ」です これは1974年、フランシス・コッポラ監督による3時間21分の超大作です 

上映時間のスタートが遅れたことと、男性トイレに長蛇の列が出来たため、開始予定時刻12時35分から32分遅れの13時7分から上映が開始されました こういうケースも珍しいでしょう

 

          

 

この映画は、亡き父ビトー・コルレオーネがマフィアのドンになるまでのエピソードを交えながら、ファミリーの”ドン”を引き継いだ三男、マイケル(アル・パチーノ)の苦悩を描いた作品です 父亡きあと、マフィア同士の抗争の中で、彼は敵対勢力のボスを次々と暗殺していきますが、その過程で、身内の兄フレドーまでが自分を裏切っていたことを知り、マイケルはだれも信用できなくなります 妻のケイとの関係も冷え切ってケイは彼のもとを去っていきます 彼は亡き父の思い出に浸り、孤独をかみしめます

父ビトー・コルレオーネは、もともと困った人の相談にのって人々の信頼を勝ち取り、遂には大きな”ファミリー”の”ゴッドファーザー”になり、敵対勢力とは和解の道を選んだわけですが、2代目のマイケルはマフィア同士の抗争に巻き込まれ、 ”時代が変わった”としてあくまでも敵対勢力が絶滅するまで戦う道を選んだわけです マイケルの心は休まることを知りません。それがマフィアのドンの運命なのです

ビトー・コルレオーネ役は「ゴッドファーザー」ではマーロン・ブランドでしたが、このパート2では若き日のビトーをロバート・デ・ニーロが演じています この人は、先に観た「アンタッチャブル」ではアル・カポネを演じていました。同じ人物が演じているとは思えないほど印象が違います よく言われることですが、彼は役柄に応じて”変身”します。その役柄に成りきるため、顔や身体を”変形”させて役作りをしているようです。これぞプロです

ドンのファミリーは敵対勢力から常に狙われていることから、閉ざされた一角に住まいを構えています 外に出るには必ず護衛が付きます。そんな生活に一般人である我々が耐えられるはずがありません。マフィアのファミリーでなくて良かったと思います

途中で15分の休憩があり、映画が終わったのは午後4時45分。所要時間は3時間38分でした。終了予定時刻より45分遅れです 暗い館から外に出ると、次の回を観る人たちの長い列が1階まで続いていました。やっぱり「ゴッドファーザー」は人気があります

 

          

 

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