人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

原節子主演「女であること」「女ごころ」を観る~新文芸坐

2016年01月29日 07時38分43秒 | 日記

29日(金)。わが家に来てから488日目を迎え、未知の物体を前にして 扱いを白ウサちゃんに相談するモコタロです

 

            

           「見ざる 聞かざる 話さざる」は猿だけど、猫みたいだぜ・・・

 

  閑話休題  

 

一昨日は「2日目のカレー」だったので料理はお休みしました。昨日は夕食に「大根の そぼろ煮」、「生野菜と生ハムのサラダ」、「ホウレン草のお浸し」、「しめじの味噌汁」を作りました 「大根の そぼろ煮」は七味唐辛子をちょっと振るだけで超美味しくなりました

 

          

 

  も一度、閑話休題  

 

一昨日、池袋の新文芸坐で原節子主演「女であること」と「女ごころ」の2本立てを観ました 「女であること」は川端康成の原作を1958年に川島雄三監督が映画化したものです

佐山貞次(森雅之)は弁護士、妻・市子(原節子)は教養深い女性であるが、結婚して10年経つがまだ子供がいない。佐山が担当する受刑者の娘・妙子(香川京子)を引き取って面倒をみている。ある日、市子の女学校時代の親友・音子の娘・さかえ(久我美子)が家出して大阪から市子を頼ってやってきた  内気な妙子だけだった静かな佐山家が、何事にも積極的で賑やかなさかえが加わることによって色々な問題が起こる

原節子の「気品のある佇まい」が印象的ですが、さかえを演じた久我美子のオキャンぶりは意外でした 彼女が熟年になった頃の演技しか観たことがないので、若いときはこんなに活発な役をこなしていたのか、と驚きました 香川京子の若くてきれいなこと。これもビックリです

本編とは別に、この映画の一つの見どころは映画冒頭のタイトルバックです 何とあの丸山(三輪)明宏がいろいろなポーズを付けながらこの映画の主題歌を歌っています これだけでも観る価値があります

さて、この映画ではクラシック音楽が2曲使われていました。1曲目は銀座の喫茶店(フルーツパーラーのような所)で流れていたヨハン・シュトラウスの「トリッチ・トラッチ・ポルカ」です 題名の意味は、おしゃべりの表音記で、あえて日本語で表すと「ぺちゃくちゃ」です 2度目は同じ喫茶店で流れていたボッケリー二の「メヌエット」です いかにも昭和30年代初期の頃に銀座の喫茶店で流れていそうな曲だと思いました

 

          

 

2本目は1959年、丸山誠治監督による「女ごころ」です。「女であること」と同様、森雅之と原節子が夫婦役を演じています

大学の講師・小城朝吉(森雅之)と伊曽子(原節子)は結婚して10年になり、息子の研一とともに暮らしている ある日、伊曽子が朝吉の部屋で、夫が若い女と一緒に映っている写真を発見したことから、夫婦の間に波紋が生じる 相手の女は昼は出版社に勤め、夜はバーに勤めている三沢てるえ(団令子)だった。伊曽子は朝吉から「君にはもう友情しか感じられない」と言われてショックを受け、研一を連れて家を出て元の職場の寮に住み込んで働くことになる。朝吉とてるえはしばらく同棲するが、朝吉が真剣に結婚を考えているのに対し、てるえは田舎で結婚したいと思っており、結局うまくいかない ある日、テレビに出ていた研一を観て、朝吉は伊曽子と研一を呼び寄せる決心をし、伊曽子も我を通すのをやめて家に帰ることにした

この映画では、じっと家庭を守る日本女性の典型である伊曽子と、仕事も私生活も自由奔放に生きる てるえとが対照的に描かれています 丸山監督の女性の微妙な心理描写は鮮やかです

さて、この映画では、やはり喫茶店でのシーンで2つクラシック音楽が使われていました。1曲目はチャイコフスキーのバレエ組曲「眠れる森の美女」の「ワルツ」です 2曲目は、そのすぐ後に流れてきたハイドンの「弦楽四重奏曲第67番”ひばり”」の第1楽章「アレグロ・モデラート」です

2つの作品で登場した銀座の喫茶店のモデルは資生堂フルーツパーラーか、あるいは銀座ウエストかでしょう。随分前に両店とも入ったことがありますが、映画の登場人物が注文したメニューを考えると、資生堂フルーツパーラーでしょうね

 

          

 

コメント
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