壱番山「猩々丸」の外題は「加賀見山旧錦絵」
まずは、お目出たい三番叟から
御館の大姫は大切にする旭の尊像を老女の局岩藤を差しおいて、若くて気だての良い中老の尾上に預ける
岩藤の腰元桐島が登場し竹刀での立ち合いとなるが
尾上に仕えるお初は立ち合いで桐島を打ち負かしてしまう
面目をつぶされた岩藤
尾上はお家の重宝である蘭奢待の香木の預かり役を勤めていた
しかし、香箱を開けてみると
何と、岩藤の草履の片方が入っていた
わざと草履を箱に入れて犯人に仕立てたと岩藤は騒ぎ立て、
証拠の草履で尾上を滅多打ち
罪を着せられ辱められた尾上は、草履を握りしめながら御殿を下がる
尾上の実家に使いに出たお初は途中で胸騒ぎを覚え屋敷へ引き返します
遅かったか・・ 主人の無念をかみしめるお初
尾上はお初を使いに出したあと、懐剣を胸に突き立てていた
お初は岩藤の悪事を知らせる書置きと草履を持ち
恨み重なる岩藤のもとへと向かう
白黒の着物に和傘が似合う悪女岩藤 これが歌舞伎の様式美
お初が「頭痛に効く特効薬!!」と言って岩藤の頭に乗せたのは因縁の草履
岩藤はお初に斬りかかり激しく争うが、ついにお初に討ちとられる
お初は二代目尾上として中老に取り立てられることとなった 目出度し、目出度し
神前奉芸を終え「猩々丸」は旧市街地を目指し舵を切る
2025年4月 滋賀県長浜市
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