一番山「猩々丸」の外題は「一谷嫩軍記 熊谷陣屋の場」
源平の合戦を舞台に武士道の無常感を招く時代物の傑作だ。
各地で開催される子供歌舞伎の舞台で度々上演され馴染み深い。
熊谷直実が語る合戦の様子が聞かせどころ。
ここは吉右衛門になりきって「制札の見得」
お騒ぎあるな!!
平家の若武者平敦盛の命を助けるため息子の小次郎を犠牲にした直実の嘆き。
よくぞ討った、敦盛が首に相違ない。
所縁ある者もあるであろう、その首見せて名残を惜しませよ。
弥陀六こと平宗清が登場すれは物語も大詰め。
舞台を終えた藤の方からは安堵の表情が漂います。
大変よくできました!!
狂言が終了すると曳山の周りは緊張感から解放され和みの空間となります。
2018年4月 滋賀県長浜市
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