ハーフティンバーのべんがら壁に旬の紅葉を添えて。
(株)松坂屋の初代社長伊藤次郎左衛門祐民によって構築された別邸。
名古屋市でも有数の歴史ある邸宅地に「揚輝荘」があります。
その中でもひときわユニークでエキゾチックな様式の迎賓館「聴松閣」
二階では「揚輝荘天街展」と銘打ち、名古屋を拠点に活躍する芸術家天野天街氏の美術作品が並びます。
百年を迎えた「揚輝荘」の特徴ある建築空間と天野ワールドとの奇想天外なコラボ。
離れて鑑賞すると微笑を浮かべた美女、近くに寄れば不穏でおどろおどろしい感情を呼び覚ます。
「揚輝荘」の秋はべんがら色に染め上げられます。
「揚輝荘」完成時の昭和十四年頃には約一万坪の敷地内に三十数棟の建造物が建ち、
池泉回遊式庭園とともに覚王山の高台に威容を誇っていた。
修学院離宮の千歳橋を模したといわれる「白雲橋」は庭園のシンボル。
尾張徳川家の座敷に洋室を加えて建築された「伴華楼」
無双窓から差し込む秋の日差し、紅葉とのマッチングが素晴らしい。
さすがは御三家筆頭尾張徳川家ゆかりの茶室付き座敷。
ここまで凝った造りの和室が名古屋に残されていたとは驚きである。
からくれない、しんく、あかねいろ・・・紅葉の色は様々だが、ここは「べんがらいろ」が似合う。
2018年11月 名古屋市千種区