秋風に粋な暖簾が揺れる。
幕末の頃、頼山陽がこの町を訪れた時、
町の風景に心打たれて書き記した詩がある。
「絹綿の絞を商うこの町 九九利染めの古文書を知り・・・」
「優雅な衣料を見た 有松の村を通り歩くと・・・」
「村人は縫い絞を手業とし 村の産業となっている 村の東端に桶狭間がある」
旧東海道の面影を残す町並みを三輌の山車が曳き回されます。
祭りの始まりには、これがなくっちゃ!!
今年も「有松天満社秋季大祭」を訪ねました。
町内別に競って染め抜いた有松絞の衣装は役柄ごとに異なり華やかです。
山車曳きは老若男女誰でも参加すことができ、子供たちは振る舞われたお菓子を抱えお待ちかねだ。
紙吹雪が舞い、中町「唐子車」が情緒漂う町並みに打って出る。
お祭り日和とはこういうことだ。
2018年10月 名古屋市緑区