近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

沖縄の歴史・文化 “沖縄諸島の将来”・伊是名村は!

2008年07月28日 | 歴史
伊是名村は、沖縄本島の西約30kmに位置し、伊是名島・屋那覇島ほか4島から成る。沖縄本島とはフェリーで結ばれ、那覇市から約4時間かかる。

交通アクセスが不便なことから、近年伊是名地域に空港を整備し、那覇との間を航空機で結ぶことが検討されているが・・・。

伊是名村の人口は約1,800人、産業はサトウキビ・稲作の農業、モズクの養殖が柱の漁業、トライアスロン大会開催など観光関連産業等から成立っている。

伊是名島は、琉球王朝時代の第二尚氏である尚円王の生まれた地としても有名。







写真は、“伊是名森林公園”から望む珊瑚の海、二見ケ浦海岸の巨岩・海・空及び朝日に照らされた海。

伊是名島は、中央を走るように岩峰状の山があり、まわりを美しい海浜に囲まれ、低地では広い範囲でサトウキビ畑や田圃に利用されている。

島の南岸・伊是名城跡から港まで続く約1kmの美しい海岸や、珊瑚や貝殻からできた白い砂浜、目の前には珊瑚礁と真っ青な海が広がるなど、日本の渚百選の島。

写真のように、切り立った岩を意味する“ギダラ”が点在し、別名“ギダラ海岸”がそそり立ち、周辺は伊是名森林公園になっている。









写真は上から、伊是名島出身で農民生まれの“尚円王”の碑、伊是名城跡、玉御殿跡及び銘苅家住宅。

13~14世紀には伊是名城を拠点に支配者があらわれ、一帯を支配するようになった。琉球王朝第二尚氏の始祖・尚円王は伊是名島の出身であり、後に伊是名玉御殿も造られた。

島の東南端にある伊是名城跡は、伊是名のシンボル的な存在のピラミッド型をした石山で、その麓の一角に玉御殿がある。伊是名玉御殿は、琉球王国第二尚氏王統にかかわる陵墓で、沖縄県の有形文化財に指定されている。

銘苅家(メカルケ)住宅は、尚円王の叔父の子孫で、代々地頭職を務めた銘苅家の屋敷。戦災を免れた琉球建築民家の中でも保存がよく、上級士族住宅の格式ある建造物遺産として、1977年に村内で唯一、国の重要文化財に指定された。









写真は上から、伊是名村の集落、本島特産の天然モズクと油みそ及び古酒・10年もの“金丸”。

写真のような、旧家群が集まる地域では、民家・フクギ並木・石垣が面的にまとまっている様子が高く評 価されている。

近年、赤瓦民家の台風被害が目立ち、 集落道のカラー舗装も進められているが、空き屋敷が多くなり、美しい家並みの連続が損なわれつつあると云う。

次に伊是名村の特産物を紹介すると、本島は綺麗な海に囲まれ、海産物の資源が豊富だが、中でも天然モズクは、写真のように細身で柔らかく、きめ細やかさが特徴らしい。

叉タコ・サザエを使った変り種の油みそとは!
この油みそは、磯の香りが食欲をそそり、おかずがなくても、これだけで、ご飯が食べられると評判。

10年古酒・“金丸”は第二尚円王の昔の名前で、高級&自信作いうこと。

米作りは、離島地域では、伊是名村・伊平家村や石垣島・与那国島など八重山地域が中心。台風や病害虫の発生が多いが、温暖な気候を活かして二期作をする農家もあると云う。

“金丸”は、徹底した水へのこだわりを持ち、地元産米の洗米、醪の仕込み、南蛮甕で10年じっくり熟成させるなど、伊是名酒造所の自慢の古酒で、まろやかで甘みのある銘酒。

第一次産業従事者が、サトウキビ・水稲・天然モズク獲りなど農水産業に31%ほどと比較的に高いが、今後ともこれらの地場産業・加工業及び元々強力な伝統文化・自然に恵まれた観光資源と相俟って、持続的発展を遂げて欲しいし、その可能性を十分持ち合わせていると信じる。