近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

沖縄の歴史・文化 “沖縄の常識”・“創作そば”!その2

2008年05月31日 | 歴史
沖縄そばの出し汁と豚肉の味付けのオリジナリティーは、今後ともそばの数ほど出てくると思うが、その上に更に独創性を求めるとすれば、麺そのもの及びトッピング用具材に創作の余地がある。

特に風味・食感と共に、“健康嗜好”を創作のキーワードにした、試行錯誤の動向が感じ取れる。

沖縄県男子の平均寿命が、全国長寿県ランキングで第26位にまで落ちてしまったことが、マスコミなどで大きく取上げられているが、脂肪分過多のアメリカ食文化嗜好が影響している。今日では蛋白源に十分すぎるほど恵まれ、沖縄県男性は肥満率全国第一位という汚名をきせられている。

ということで食の欧米化は、野菜離れを加速し、豚肉から牛肉へ、さらに低カロリー・低脂肪食から高カロリー・高脂肪食へと県民の伝統食文化を変化させ続けている。

沖縄伝統の定番健康食の一つが“イカ墨汁”で、体の具合の悪い時、貧血や微熱のある時、疲労の激しい時などに食し、その効用にあやかるもの。
昔は今のような薬がないので、身近にある素材で身体の回復をはかる庶民の知恵から生まれた。





写真は、石垣島“あんまー食堂”の“イカ墨そば”で、イカ・こんにゃく・豚肉・椎茸などが入って600円也と割安及び“沖縄そば博物館”の“イカ墨そば”。

世界に誇る“イカ墨食文化圏”である石垣島ならではのイカ墨そばは、見かけはともかく、イカ墨を練りこんだ、程よい硬さの麺と黒いスープが元気をつけてくれる。

イカ墨スープが美味くて、麺があるのを思わず忘れてしまうほどと云う。そしてイカのモチモチ感が、食欲をそそるらしい。





写真は、沖縄恩納村“なかむらそば”には、カマボコにも練りこまれたアーサー尽くしそばは700円也及び同“なかむらそば”のアーサー練り込みそば600円也。

健康嗜好といえばアーサーのような岩のりもその一つ。
麺にアーサーが練りこまれているので、淡緑色の食欲をそそる色合いで、カマボコにもアーサーが練りこまれ、且つ器にも満遍なくアーサーがトッピングされているなど、アーサー尽くしの一品にビックリ。

絶妙な塩加減のヘルシーなスープだけでなく、器全体に広がるアーサー独自の磯の風味が何とも云えないらしい。





写真は、沖縄本島南城市“くんなとぅ”店の“モズク練りそば”及び同“くんなとぅ”店のモズク尽くし定食800円也。

沖縄で海藻と云えば、全国シェアー約90%のモズク。
そば屋“くんなとぅ”は“モズクそば”で有名な所。モズクを練りこんだ太めの麺に、スープもしっかりした味で、おかわり自由の生モズクを好きなだけトッピングできる。

“新鮮な海の恵をどうぞ!!”をキャッチフレーズに、沖縄の食材の中でも特に健康嗜好として注目されてるモズクを自社養殖し、多くの人に食べてもらいたい想いから誕生したのが“モズクそば・くんなとぅ”。“くんなとぅ”とは“小さな港”と云う意味らしい。

モズクを麺の中に練りこむことにより、ツルッとした喉越しと磯の香りを同時に楽しめるそばは、他店ではまず味わえないと自信満々。

写真のような、モズク天婦羅が盛り沢山の、モズクそば定食800円也も魅力。