ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

先進技術・人のおもてなし・観光産業の発展   アイデア三題噺 235

2019-05-19 21:22:22 | 日記

 2018年日本は、3000万人の訪日外国人を受け入れるまでになりました。政府は、この人数を4000万人まで増やそうとしています。日本人は1億2000万人ですから。1人の訪日外国人の方を、3人の日本人でおもてなしをすることになります。家族単位で考えると、全ての家族が訪日外国人に関わる時代に入ったと言うことになります。お互いが、楽しい雰囲気で交流を続けていきたいものです。
 そこで、訪日外国人のおもてなしについて考えてみました。外国に行って、空港で荷物などを待つ時間や通関業務が長くなると、苦痛に感じてきます。早く、観光を始めたいとという気持ちが、削がれてしまうのです。それが、個人だけでなく、地域や国に対する第一印象になったとしたら、観光のマイナスになります。日本を見たい海外旅行者の願いをスムーズに叶えることも、観光立国の課題になります。機内から通関手続きまでの移動を、一貫してサポートする取り組みを加速していくことも必要になるでしょう。
 日本のおもてなしも、日々進化しています。障害者に対しては、自動走行技術を使った空港やホテルのバリアフリー対応が進んでいます。バス停から専用アプリを起動すると、無人の車いすが到着し、客を目的地まで自動的に運ぶ送迎の実用化が進められています。この車いすは、人が乗った状態状で障害物を検知すると自動的に停止する優れものです。目的地まで利用者を送り届け自律走行で戻ってくるので、空港や駅ホテルなどに導入可能になりつつあります。これからの観光業は、超高齢化社会に着目した世界標準のサービスが大切になります。日本に限らず、富裕層は高齢者に多いのです。障害者を高齢者の予備軍と考えれば、障害者の方へのサービスのノウハウの蓄積は重要な資産になります。高齢者や障害者の移動については、速さと安全性を両立させ、その上でのおもてなしが求められることになります。
 近年、小中学校では英語の授業の一環として、街に出て訪日外国人と英語で話しかけることを校外授業を行っているところがあります。最初、子ども達は、英語で話しかけることはハードルが高いと感じていたようです。でも、やって見ると、子供たちは楽しんでやっている様子です。子どものうちから、積極的にコミュニケーションを取る経験は貴重な体験です。日本という国を理解してもらうためには、多くの日本人に接してもらうことが大切です。いろいろな考えを持った日本人がいることが分かれば、ステレオタイプの表面的な理解を超えて、本当の姿を見てもらうことができます。
 訪日外国人の悩みの種は、迷路のような日本の道だそうです。城下町などでは、当然他国の人を迷わす縄張りになっています。外国の方が迷うのは、ある面で当然でしょう。そんな城下町の背景を説明できるガイドがいれば、より一層日本の理解が深まるかもしれません。これを解決する電子看板も、開発されています。電子看板にスマホをかざすと、目的地まで道案内してくれるのです。開発したナビシステムに従って歩けば、迷わずに目的地にたどり着くものです。日本の衛星「みちびき」を使えば、誤差が数センチ単位で表示され、より優れたナビになっていくでしょう。人と人とのコミュニケーション、そして先進技術による便利さを具現したガイドの工夫を織り交ぜながら、日本の観光業を進歩させていきたいものです。