ファンタジアランドのアイデア

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花卉や切り花が面白・日本の技術・中国人の好み  アイデア三題噺 230

2019-05-04 17:12:37 | 日記
 
 今、花卉や切り花のビジネスがが面白いようです。切り花では、コロンビア、エクアドルケニアなど赤道付近の温暖な国々で大量に生産されています。これらの国は、単一品目を周年栽培し、消費地となる先進国向けに出荷しているのです、切り花の世界市場は、キクやバラ、カーネーションなどがよく知られています。世界最大の花卉市場があるオランダでは、日本産は同じキクでも平均相場より1.5~2高い評価を勝ち取っています。日本で独自に改良したものなどが、国際的に評価されてきたといえます。切り花を生産する農家は、品質を追究するあまり、コスト意識に弱点がありました。その反面、品質が高く、必要な量を必要な時に正確に届けられる技術を磨いていたのです。例えば、結婚式場に納入する切り花は、開花時期のピークをかなりの確率で結婚式当日にそろえることができる技術を持つ必要があります。開花時期を制御できる技術があって、始めて大手結婚式場の結婚式用に一括納入ができるわけです。花を出荷するバケツを徹底して洗い、バクテリアを少なくし花の日持ちを保っているなどの技術は初歩的なものになります。 
 そこで、日本の切り花ビジネスについて考えてみました。切り花の国内生産額は、2018年時点で約2800億円になります。これは法人の事業所の総額で、個人営業主の売上げは含まれていません。花卉(かき)の輸出額は、100億円程度です。それでも、切り花輸出額は5年間で約6倍に急増し、6年連続の過去最高となる見込みです。2017年の金額別の出荷先シェアは、香港が37%、アメリカが29%、韓国が17%と続いています。日本特有の品種が、評価されて、今後とも輸出は増加する傾向にあるようです。
 花卉の輸出の割合はまだ僅かですが、産地には追い風になっています。花卉は嗜好品のため、国内ではクリスマスなや彼岸などイべント時に消費が伸びます。でも、平常時は単価が低いレベルで推移します。経営が、不安定になる弱点があったわけです。需要期が異なる海外への販路開拓は、経営の安定につながります。経営の安定には、花の栽培と稲作、そして味噌作りなど、通年を通して活動することになります。ここに、花卉の輸出が加われば、通年の活動がより円滑になり、農家の収入が増えるということになります。
 各種の展示会の開催などで、日本産花卉の認知度が高まってきました。中国をはじめとするアジア圏の富裕層が、贈答用に購入するようになってきているのです。輸出される切り花は、アジア圏で縁起が良いとされる赤や黄色の花になっているようです。中国の色は、赤や黄色、そして紫が昔から定番です。皇帝の色とも言われ、故宮などの美術品を見るとよく分かります。そこで使われている花模様は、牡丹、椿、菊、蘭、竹、桂花、松などが多いようです。そして、文字は福、寿、貴、慶、利、宝、豊、順、茂、発、財、昌、隆、和、泰、義、協、合などが使われています。これらの色や模様、そして漢字は中国人が好むものとされてます。とすれなら、これらを組み合わせた切り花を輸出することを工夫しても良いことになります。赤や黄色、紫のキクやバラ、カーネーションを品種改良して、栽培をすることになります。その改良した花に「福寿宝」とか「宝玉貴」の名称を付けて輸出するわけです。中国の方が好む色や文字を使用する発想は、すでにあると思います。でも、組合せは無限にあります。そこに、商機があるかもしれません。