ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

人間の欲求から市場を開発する  スモールアイデアNO 285

2019-05-15 23:10:15 | 日記

 日本の自動車は6000万台ですが、実際に稼働しいる台数は全体の3%程度です。勿体ないお話です。そこで、最近流行のプラットフォームが登場します。このフォームを利用する運営事業者が現れ、アマゾンなどの事業者の提供するサービスを利用するユーザーが出てくることになります。ネットワークを通じて企業と個人、あるいは企業と大衆が簡単に結びつけられる世の中になりました。アイホンなどのモバイル機器が、10億単位で普及しています。全員でなくとも、1万人とか1000人とかのコアな客層を見いだせば、プラットフォームを通じて、ビジネスが成り立つ時代です。以前は、空いている部屋の情報を提供し、その部屋を利用するとか、使わないバックを集めて、1ヶ月定額で貸し出すなどの形式で行っていました。でも、最近はそれらの中に変化が見られるようです。
 そこで、シェアビジネスの中に見られる変化を探ってみました。車のシェアは、すでに世界各国で行われています。大きなビジネスに発展していることは、周知の事実です。そこに、プラスアルファーが、付くようになりました。例えば、ミニバンを持つような方は、キャンプが好きな方や車を使いながら野外活動を楽しむ方も多いようです。この車の所有者から、車と一緒にテントやグリルもシェアしてもらうのです。車だけでなくキャンプの道具もシェアして、楽しいキャンプができるようです。また、ホテルや旅館では、社員の車を旅行客にシェアするという形でのサービスを行っているとこともあります。ちなみに、ユーザーの利用料金は、1日平均5000円程度です。実際は1.5日分(7500円)の利用を行うことが多いようです。
 21世紀の製造業は、製品の待つ利便性や機能性、そしてエンタテインメント(娯楽性)を融合した企業が成長しているようです。性能がよく品質が高くても、世界の市場で、必ずしも成功するとは限らない事例が増えています。グローバルな市場では、多様で異なる消費者や市場の嗜好に合わせて付加価値を追求していいます。この市場を知る上でヒントになる都市が、東京になります。3000万人の巨大市場は、実験の場にふさわしい都市です。東京に進出し、東京を去って行く外国企業は多いのです。一方、試行錯誤を繰り返しながら、利益を上げていく企業も少なくありません。
 近年、遊びの効用が叫ばれています。遊びには、娯楽や楽しさの要素が含まれています。利便性や機能性だけでは、不十分な面があります。ここに、娯楽性の要素を付け加えられれば、サービスとして付加価値の高いものになります。ユーザーが自然に楽しむ娯楽性を把握できれば、新製品の開発やデザイン、そしてサービスに利用できます。人間の楽しさを把握する術があれば、これからのビジネスに大きな武器になります。
 その武器の有力な候補が、MRI(核磁気共鳴画像法)です。これは、核磁気共鳴現象を利用して生体内の内部の情報を画像にするものです。例えば、記憶中枢の海馬が活発に活動しているかどうかなどを、このMRIでわかります。ビジネスの側としては、この装置で消費者の深層心理が探ることができれば、申し分ないわけです。「この商品が欲しい」という欲求が、脳のどの部分が関与し、人間がどのように行動をしているのかを調べるわけです。それを客観的データとして蓄積し、消費者の本音を浮き彫りにしていくのです。「好き」、「嫌い」、「欲しい」が脳のどの部分が感じているかを把握します。利便性や機能性、そして娯楽性を満足させた時の脳の様子が、画像として把握できれば、その画像が現れるデザインや商品を開発すれば良いことになります。巨大な消費者、医療器具としての多数のMRI、そして脳科学者が存在している東京は、ビジネスチャンスが眠っている宝の山かもしれません。