遊び半分・面白半分

脳梗塞により左半身麻痺になり現在リハビリ中、健康回復日誌

リハビリで効果が上がらないと苦しんでいる貴方へ(つづき)

2010-12-13 13:37:42 | Weblog
12月13日
 前回は、昼食時間になり中断となりました。その後わたしにとって
大きな変化が現れました。
 あの日、昼食を告げられた頃から、脳が何かを始めました。ムズムズというか
ジンジンというか、いつもとは違う感じが左脳の後頭部に発生したのです。
このようなことは初めてではありません。リハビリを始めた頃から度々発生
しています。ムズムズしたり或はベールで包まれたりとか。
 このような事を医療側へ言ったことはほとんどありません。言っても
何の対処もしてくれないと直感的に思っていたからのようです。また、何の
対処法もないと思っていました。言ったとして「そんなバカなこと言って」
なんてと、思われるのも厭だし。
 リハビリをやってる貴方もこのようなことは、多分、経験しているでしょう。
 食事を始めると脳のムズムズ感ははっきりしてきました。食事が終わったら、今日は
バドミントンの日、準備をしなければなりません。「ちょったヤバイかな」
と、思いつつ食事をしました。食事を終わってから、着替えを始めました。
脳はムズムズを続けています。きっと血圧も高いと思いました。きっと上は
180は行ってると思いました。脳は何かをやってる。私の意志とは関係なく、
ご主人様の意向も聞かず勝手に。結局、脳の勝手に負けて?本日のバドミントンは
中止にしました。それで昼寝に変更し治まるまで寝ることにしました。
寝たまま脳の動きを監視しました。2時間くらい左脳の後頭部がムズムズを
続けていました。その後、前頭葉にムズムズが移動しました。始めは左脳部分
、その後右脳部分へ拡大していきました。その後右脳の中心部がピリピリ感を
伴う感じのムズムズとなりました。この時、左脳後頭部のムズムズは無くなって
います。他にも多少の動きはありますが、主な動きは以上の通りです。
始まってから終わりまでは大体五時間程度でしょうか。その間、私は布団の中で
横になって脳のショーを楽しんで?いました。その日は夜もバドミントンの日
でしたが、キャンセルしました。
 このような事が、この六年間で何回あったことでしょう。
 最初の頃は、救急外来へ飛び込みました。三回ほど。検査しても異常なしでした。
数時間すると、血圧も下がっていました。逆に突然の血圧上昇に耐える血管、身体に
しなければならない、と今は思っています。
 そしてこの日はいつものように夕食を摂り、いつものお酒を飲んで終わりました。
 次の日、いつもの日課にしている、「階段2段の昇り降り」をしました。
あーら、不思議とまではいきませんが、左足の着地の音が、前日とは全然違いました。
時々は、右足と同じような音がします。全体的に、昨日の音より格段に小さな音に
なっていました。このような事は、部外者にはなかなか判りません。自分で確認
し、「ニヤッと」ほくそ笑むのです。ちょっとだけ喜んで、次の課題へ進むのです。
音も無く忍者のように走りたい、歩きたいに向かって。
 脳梗塞になり、左半身麻痺になって、私は人間の身体の精巧さ、すばらしさを
しりました。そして脳のすばらしさを。
 脳に己の意志を伝えれば発展していくものだと。次に伝えるものが無くなれば
脳は衰えてゆくのだと。伝えるにはそれだけの努力が必須ですし、伝えられたことに
脳は抵抗します。それに打ち勝つ意志があってはじめて、脳に伝わる。
 リハビリで苦しんでる貴方へ
 動かなくなった手や足は、絶対動くようになります。動かそうとする意志が
あるかぎり。
 医療側は、動かないという先入感が強くて、リハビリをしても動かないと思っている
人が大多数を占めています。
 リハビリは貴方自身が行うのです。医師や療法士が行うものではありません。
貴方自身が行うものなのです。
 「何をすれば良いのかわからない」という方もいるでしょう。
医療側も、判らないのです。判っていれば、リハビリで苦しむ人はいないでしょう。
 「貴方は何をしたいのですか?」「手や足を動かしたい」「寝たままでは厭だ。
立ちたい」いろいろあるでしょう。
 「やりたいことをする。」これが一番です。
 寝たままの人が、直ぐに立つのは無理でしょう。まずは、寝返りをするでしょう。
それから手を着いて座ってという手順になると思いますが、そこは自分で考えて
ください。
 今の自分に何が必要なのか。自分で考えるのです。考えるだけで幾分かは脳に
伝わります。脳もなんとかしようとするでしょう。他人は何かヒントをくれるでしょう。
でも、するのは貴方だ、貴方自身なのです。
 リハビリで歩く訓練をみました、以前。
 足先を動かして歩くというやり方でした。違う、と思いました。
 私も指が動けば手も動くと思い、先ず指を動かす努力をしました。
ところが、指は動くが手首や肘や肩が動かない、つまり手は動かないが指先だけは動く
患者さんがいたのです。そこで私は気づきました。いくら指が動いたとて、指が必要な場所へ
無い限りは何にも出来ないのだと。指が動くには手首がしっかりと保持する必要がある。
手首が必要な動きをするには、肘がしっかりと動く必要がある。同じように肘が自分の
役目を果たすには肩がしっかりと動く必要がある。つまり指先の動きが必要ならば
肩がまず動く必要があるのです。
指の訓練をしていても肩は動きません。手としての機能は肩から始めることが必要なのです。
最終目標は指先の動きです。手は指先が動いて始めてその機能を発揮します。指先から
やりたくなりますが、先ずは手本体、肩から動かすことです。
 私は、仰向けに寝て手を上げました。上げようと思えば上がります。ただし、とてつもなく
重い、本当に重い。私の手は動かないので、筋力が無い。それに左半身の筋力も無い。
脳の抵抗もある。だから重い、考えつかないほど重い。それでも上げなければ、動くようには
ならない。
 足の話が手になってしまいましたが、足も手と同じと言いたいのです。
 私は足も自分の力で上げました。とてつもなく重いものでした。自分の足が
こんなにも重いものとは思ってもいませんでした。100Kgにも思えました。
自分で足を上げたことにより、リハビリが円滑に進みました。
 その後のリハビリが自分の意志で行えたので、脳へ私の意志が確実に伝わったのです。
 脳梗塞による半身麻痺は、手足の筋肉が壊れたのではなく、手足を動かす脳細胞が
死んだのです。死んだ脳細胞は再生されます。が蓄積していた手足を動かすデータは
再生されません。必要なデータは患者自身が伝えねばなりません。赤ちゃんがしたのと
同じように。

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