遊び半分・面白半分

脳梗塞により左半身麻痺になり現在リハビリ中、健康回復日誌

5月の状況

2009-05-07 15:55:05 | Weblog
5月7日
 ゴールデンウィークが終わり、夏の兆しがみえる。
4月になって左手と左足の状況に変化が現れている。
嬉しいことだが、回復した部分を直ぐに目一杯に使うため
新しく出来ないことが見えてくるので、回復したことを忘れ
出来ない事を辛く思う。本当は感謝し、自分に労いの言葉一つ掛けてやらなければ
いけないのに。ギターは一般的な練習が出来るようになった。
嬉しいことだ。音楽が奏でられるし、その練習も出来る。
問題は持続力だ。15分ともたない。ギターを弾くには左手は
中空にあり、その状態で指を動かす。肩や肘、手首は、日常生活の中でも
練習は出来る。指はギターを弾かなければ練習にならない。音楽を楽しめるのは
最初の15分だけ、あとは苦痛と我慢の時間。15分で止めたら、それ以上は
良くならない。だから、砂を噛むような練習を続ける。
 クラリネットも練習している。左手薬指を動かすと小指も動き、関係の無い
キーを動かし変な音がでる。また、左手小指を動かすと、左手全体に影響が
及ぼし押さえていた指が微妙に動き、押さえていた穴の位置が狂ってしまい、
音がでなくなる。押さえなおすために、変な力が左手に入ってしまいぎこちなくなる。
 これも最初の15分くらいでよいものは使い切ってしまう。あとは、格闘するしかない。
こんなことを、数ヶ月続けていれば、微々たる度合いで回復していくようです。
 なんでも続けるしかない。それも限界を超えたところで。
 動きづらいところで動かすのが辛いのですね。
左足も片足ケンケンで真っ直ぐ進むようになりました。
平均台みたいなところもスンナリ行けるようになりました。
健常者は笑うかもしれませんが。
 私の身体は、健常者と見間違うところまで回復しています。
それでも週一回病院に行きリハビリを行っています。
日常生活で自分自身の身体全体の全てを動かすことが難しいからです。
動かしていないところをセラピストに手伝ってもらい、動かすのです。
 最近暖かいので、下駄を履いて歩くようにしています。右足に比べると
指を使っていないことが解りました。セラピストは言いました「左足でタオル
を掴む訓練をしたら」と、やるのは「私」。言うのは「彼ら」。
 やるには、何か「希望」が必要なのでは。
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リハビリは続く(手)

2009-05-07 15:53:55 | Weblog
4月29日
 脳梗塞になり左半身麻痺になって四年半になろうとしている。
その間リハビリによって日常生活には支障のない状態まで回復
してきている。日常生活において一番の支障は、右手袖口のボタンが
留められないことだ。服を着る前にボタンを留めて着ればよいのだけど。
それも最近は出来るようになった。
 手の回復には何度も挫折感を味わった。最終目的は、ギターを弾くこと。
それも、昔と同等かそれ以上に弾けるようになること。
 ギターを弾くには、左手の指先が自由に動かなければできない。
それで、当初から指を動かすことに専念した。しかし、指が動いても
それを支える手首や肘や肩が機能しなければ何にもならないことが
判って愕然としたことが何度かあった。そういうことがあって、三年目に
左手指の全ての関節を動かせた時は、これでギターが弾けると喜んだ。
だけど今も弾けない。
 動くのと使えるとは、とても大きな開きがある。
なった人でなければ、判らないと思うけど、只動くあるいは動かすのに、
筋肉がなくても可能なのです。どうして動くのか私には解りません。
でも動くのです。ベッドサイドに座って足を伸ばします。その時は四頭筋が
働きます。四頭筋が緊張し固くなります。だけど私の左足の四頭筋は緊張
しません、右足の四頭筋は緊張して硬くなっています、左足のそれは何の変化も
ないのです。押して見ても緊張の欠片もありませんでした。脳からの指示が行って
いないのだと思いました。それから四頭筋を意識しながら訓練をしました。
筋肉に指示が通ると、それはそれは「簡単に動きます」。それまでは動いても
重苦しいものなのです。必要な筋肉に脳からの指示が来るまで意識しながら
動かし続けなければならないのです。どのくらい動かせば良いのか解りません。
一週間、一ヶ月、半年?解りません。なるまで続けるしか方法はありません。
 だから左手の指が動いても筋力がありません。紙切れ一枚もったところで
スッと落ちてしまいます。筋力をつけるには、これまた動かすしか方法は
ありません。手は何をやるにしても、重力との戦いになります。手首を
支えるには肘が保持しなければなりません。肘を支えるには肩が支えねばなりませ
ん。指だけでは何も出来ないのです。それを理解したときから、肩を動かす
ことに専念しました。指先を動かすこともしましたが、肩が重要なのです。
肩は肩甲骨を動かすことになります。肩を動かす一歩は「万歳」でしょう。
万歳も上に上げるには体力がいります。ホントに大変なのです。主治医に会うと
「はい、万歳をして」と言います。肩の高さまでは上がるのですが、
其処から上にはなかなか出来ないのです。腕はとても重いのですよ。
それが肩の筋肉に脳から指示が届くと、今度は馬鹿みたいに軽いのです。
ホントにスッと上がるのです。何かスウィッチが入るような感じです。
このメカニズムを医療側は説明してくれないのです。つまり、麻痺が
どのようにして回復していくのか説明できないのです。ですから、
大多数の患者の麻痺が医療側のリハビリで回復しないのです。
 私の脳は右脳が壊れました。左脳がその機能を代替わりしていると言う説明を
私は信じていません。壊れた脳細胞は再生されます。再生されますが今迄
貯めていた情報は再生されません。まっさらな脳神経回路に戻ってしまうのです。だから
赤ちゃんに戻って情報を送り続けなければならないのです。その情報を元にして
神経回路を作っていくのですが、動かさなければ情報の送りようが無いのです。
動かすきっかけを医療側は持っていないのです。今迄何万人という患者を診ながら
何も考えていないのです。今日も回復の見込みの少ない方法を彼らは実践している
のです。そして手については、もう動きませんから動いている手で日常生活をしま
しょうと、薦めているのです。患者も、リハビリをやってもらえば動くようになる
と思ってしまっているのですが、やっても、やっても動かないものだから諦めてし
まっているのです。患者も勉強しなければいけません。が、成功例の話の入手が難
しいのです。なかなかありません。私も探しましたが、参考になったのは、一つだけです。
このブログ集の最初の頃の栗本 慎一郎氏の著作です。彼のホームページもあります。
「死んだ脳細胞はどうなるのか?」という疑問に答えてくれたのは、
1995年ころにNHKが放映した脅威の小宇宙「人体の再生工場」でした。
自分が体験したことから観てみると納得のいくものでした。
 話が違った方向に行ってしまいました。手は足より使い勝手があるので大変だ、ということです。
重力との戦いもあるので。手が少しでも動くのであれば、万歳を薦めます。
私は指を先行させましたが、肩や肘の必要性を教えられ、その都度肩、
肘を重点的に訓練してきました。指を動かせば手首が必要になります。
必要なことは身体が教えてくれますから、身体をじっくり観察することも必要です。
 けれど、麻痺した手や、足が動かなければリハビリは始まりません。
動いてこそリハビリが出来るのです。最初に動かすのは患者自身なのです。
壊れたのは、骨や筋肉ではありません。脳細胞であり、脳神経回路なのです。
それを回復させることが出来るのは患者自身しか出来ないのです。
セラピストではありません。
脳に命令できるのは患者自身です。医師ではありません。
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