ある日、白いねこは、ねこの となりで、
しずかに うごかなく なっていました。
ねこは、はじめて なきました。
よるになって、朝になって、
また 夜になって、朝になって、
ねこは 100万回も なきました。
朝になって、夜になって、
ある日の お昼に、ねこは
なきやみました。
ねこは、白いねこの となりで、
しずかに うごかなくなりました。
ねこは もう、けっして
生きかえりませんでした。
「100万回生きたねこ」 佐野洋子 著
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100万回生きたねこ
毎回、飼い主が嫌いだったねこ
そして100万回の飼い主
どの飼い主もねこにたゆまぬ愛情を
でもそれは飼い主目線
ねこのためだったかどうか
もしねこ目線で飼ってたとしたら...?
最期の白いねことの暮らしは
野良猫時代を経て自ら生きた暮らし
そこには愛する家族があり
最愛の妻たる白いねこがいた
誰かのために生きてその誰かを看取り
悲しみにくれ、そして自ずからも世を去る
もう一度生き返り、
同じ様に幸せな生き方をすれば良いのに
子猫は誰かの飼いねこになることなく、
野良猫時代に,親ねこと同じように
素晴らしい出会いを経て所帯を持つだろう
まるで人のようだ
そして人が飼い猫になりつつある不安がよぎる
早起き鳥
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