タライのなかの水を
手で向こうに押しやっても
すぐにまた左右から
水が寄ってくる。
押しやっても押しやっても
手もとの水はなくならない
いたずらに波立つだけで
やっぱり水は
手もとに戻ってくる
あきらめて手を休めたら
タライの水は
ゆったりとしずまる
「続、道をひらく」 著 松下 幸之助
タライの中が砂なら
手で押しやったら押しやって分だけ
向こうに砂を移動させることができるし
向こうの砂の量が増え、かさ高となる
でも向こうのことを思うと
ちょっと気が引ける
もし、これが砂ではなく水だったら
そんな風にはならない、
水を向こうに押しやった瞬間に
水がやってくる
人間関係とか、仕事とか、いろんなことも
周囲の環境が水なら
自分の事だけ考えても意味がない
そのことはすぐにわかるのだが
現実問題、水ではないから、
調和そして自他共に生きることが
なかなかむつかしい
早起き鳥
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