無智な連中はきっとこの二つが同じだと思っているのだろう。
だが、ケチで貯まった財産はすぐ消える。
始末で財産が蓄えられれば、
世界中を照らす勢いになるだとう。
そう心得て行動する人ならば、
金持ちになるのは間違いない。
ただし、運という要素はあって、
国きっての大金持ちになるには、
１代では難しい。
２代も３代も続けて立派な人物を
輩出するのが、運というものだ。
自家がそうなるように願うのなら、
人に知られぬ善事を
していくよりほかに方法はない。
初代中井源左衛門良祐『金持商人一枚起請文』
「商いの原点」 荒田 弘司著
始末とケチ、面白い考え方だ。家中の電気をすべて消して歩き、
待機電源でさえすべてコンセントを抜く。
水道の一滴の水も無駄にせずに、
家族には厳しくしかりつける。
買い物に行っても高いモノは買わない、
中で一番安いモノを買う。
息が詰まるような暮らしをしている人がいる。
こんな人は始末かケチか？
ちょっと考えてしまう。
でも優しい言葉で、
諭すように話す人なら、始末家だろうが、
口汚く高飛車な物言いの人は
ドケチだと思うのだが…？
ようはその人の人格次第ということか、
家族であろうと、世間の人であろうが、
誰にも威張らず、優しい言葉の立派な人は
人知れず善事を積み重ねている人なんだと思う。
早起き鳥
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