度量が広く物事にこだわらないたちで、決断力がある。
人には優しく、神仏への信仰も篤い。
人の意見は良く受け入れるが、
金の貸し借りは絶対に認めない。
何につけても機敏に対応し、
反応がはやく活発であることを重視する。
性格は少しばかりせっかちだが、
言葉は明瞭で客対応もうまく、
まごころ深く誠実である。
店の業務を大事にし、よく働く
文字は鮮明で見やすくなければならない。
と言って、細い字を嫌い、
いつも筆太にたっぷりの墨を使って
黒々と書いていた。
高島屋二代目 飯田 新七 「言語録」より
「商いの原点」 荒田 弘司著
この人間のひととなりを書いた作者がきびきびと店内を駆けずり回っている姿が
目に浮かぶようである。
率先垂範、やってみせて、理解をさせて、
手取り足取り使用人教育に重点を置いている。
実に素晴らしいことである。
我が会社組織では、
人事評価制度というのが導入されて久しいが、
人が人を評価するなどとおこがましく、
なかなか骨の折れる仕事がある。
なんでこんなこと、ＢとかＣとか、
評価するのはいつも骨が折れる。
でもこういう制度が無ければ、
仕事を懸命に頑張る人も、
全く意欲も実績も無い人も
同じ評価ではまるで
その組織のモチベーションは上がるまい。
個人の人格を評価するのではないにしろ、
その人の仕事に対する行動姿勢だけは
しっかりと評価してあげたいものだ。
早起き鳥
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