「金に糸目をつけぬ客には良い品を見せろ。
ただし、いきなり高値の品を
見せるのはよくない」
「客に油断するな。
商品は一つずつ見せ、
気に入らなかった品は
後ろに片付けろ。
不審な客がいたら、
合い言葉を言って警戒しあえ」
「店先での私語厳禁。
話したければ、
夜の勘定が終わってからにしろ。
世間のうわさ話にも、
商いのためになることがあるだろう」
「碁、将棋、読書は許すが
浄瑠璃、小唄はだめ」
「言葉遣いは、
どこの店もすべて京風に」
「商いの原点」 荒田 弘司著
なかなかおもしろい店員心得である。社内規律、商売繁盛と自己啓発を
促す内容がおもしろい。
今の職場にも
こういう規範のようなものを
つくるのも良いかもしれない。
会社には社是とか社訓を額に飾り、
朝礼の時に全員で唱える風景をよく目にするが、
私たちの職場にはない！
何か不祥事が発生するたびに
事細かに書かれた綱紀粛正の文書が回ってくる。
文書や通達よりも
日々の心得次第だと思えてならない。
ところで、碁や将棋は良いけど、
浄瑠璃、小唄はダメ
とは実に面白い…！
時間つぶしをするなら
碁や将棋は自己啓発につながるが、
浄瑠璃、小唄の類は
芸能ということでダメということか？
たいして変わらない気もするが
今、自分にとっては、
読書ができる時間が欲しい…！
早起き鳥
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