地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

坪田譲治文学賞贈呈式

2024年02月24日 | 読書


  昨日は「第39回坪田譲治文学賞贈呈式&記念行事」に参加した。少しだけ長くなるので、スルーして欲しい。

 この日は、記念公演の五木寛之さん人気もあり、定員の4倍の参加申し込みかあったとのこと。そのことで思い出したことがある。第8回坪田譲治文学賞は立松和平さんの『卵荒い』が受賞、その贈呈式のことだ。当時、立松和平さんは独特の語り口でテレビのレポートで人気を博していた。

 しかし、贈呈式当日の会場の西川アイプラザへの参加は決して多くはなかった。その日、選考委員として参加していた五木寛之さんは「日頃テレビでは見られない立松和平さんの文学のお話が聞ける大切な日。なのに、この会場は寂しい。こんなことなら、文学賞なんてやめればいいんですよ。厳しいことを言うようですが、これが文士なんです」と言い放ったことは、今でも鮮明に記憶に残っている。その五木寛之さんも、今では90歳を越え、杖をつかれて歩かれていた。



 さて、受賞作家の宮島未菜さん、よく「『成瀬』と一緒ですか」と聞かれるそうだが、「同じようなところもありますが、違います」と答えているとのこと。

 そうは言いながらも贈呈式ではドレス姿だったが、森詠さんとの対談の際には作品に登場する「西武」のユニホーム姿。背中にはMIYAZIMAと書かれていて背番号は37(=未菜)を、特注して作ってもらったとの由。

 また、サイン会では、「成瀬」シリーズ第二弾に登場する「びわ湖大津観光大使」のたすきをかけて登場。これまた特注品だろう。まさに、宮島未菜は「成瀬」そのものとみた。



 ところで、この日とても嬉しいことがあった。この日の贈呈式の司会を、久しぶりに森田恵子さんが務められていたこと。私が担当していた頃は、いつも森田恵子さんで、そのお仕事ぶりは見事で、いつも感心していた。なので、今回の復帰は嬉しい。これからも、坪田譲治文学賞贈呈式の司会は、森田恵子さんであってほしいもの。

 もう一つ、昨日は嬉しいことが。贈呈式後開催された「ユネスコ創造都市ネットワーク加盟記念祝賀会」の席で、森詠さんご夫妻と親しくお話しさせていただいたこと。森詠さんが岡山での贈呈式に来られる際は、いつも奥様とお二人連れ。ホント、ステキ。

 ともあれ、坪田譲治文学賞は今年39回目を迎えた。と言うことは、私の書棚には39冊の受賞作が並んでいることになる。これからも、坪田譲治文学賞が続いて欲しいと強く、そして心から願う。



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