我がパートナーは社交家ではなく、自宅で花を育てその種を取り、お友達などを配る暮らしだった。従って、夜はテレビを見ながら、収穫した種を袋詰めにする日々であった。
そんなパートナーが退職後の唯一と言っていいほどのお付き合いは、2~3ヵ月に一回開催される同じ退職した園長仲間三人でのランチ会。会場はいつも畠瀬本店。
その畠瀬本店に一昨日行くと、いつもの席にお二人が語らっておられた。そんな光景には、これまでも時々に出会っていた。一昨日も、少しだけご挨拶させていただいた。
ただ、その席にパートナーがいないことが切なくて、少しだけ涙が流れた。
パートナーは、ハガキはいつもNHKの朝ドラと大河ドラマのハガキを使用していた。朝ドラのハガキが来ると、「先生からだとわかる」と言われていたようだ。
そのハガキをNHK岡山放送局にいただきに行くのは私の役割。昨日、久しぶりに、いただきに行った。
しかし、今はパートナーには渡せない。切ない。
そのNHKのカウンターで、今年の紅白歌合戦の申し込みを書いたチラシを聞くと、「ゴメンナサイ、今年の受け付けはもう終わりました」とのこと。
昨年、お正月を一人で過ごすのもイヤだなと思って、初めて申し込んだが当然当たらなかった。カウンターの女性も、「私も毎年申し込んでいるのですが、一度も当たったことがありません」と。「でも、出さないと当たらないしね」と私。しばし、何気ないお話し。
ともあれ、一人で東京に行くのは無理と思うまで、今後毎年応募を続けようと思っている。NHK紅白歌合戦を生で観ることを、昨年から「終活」の一つに加えている。
昨日の「津山珈琲倶楽部」から届いた「津山だより vol.133」に、 「秋のみまさかスローライフ列車」が、11月9日(土)・10日(日)と走るというお知らせがあった。
パートナーは自然が好きで、「井原鉄道」の乗り放題に行ってみようといい、楽しんだこともあった。
そんなことを思い出し、何だか行ってみたい気分となった。でも、誘ってみたが、パートナーからの返事はなかった。ま、晩秋の一人旅も悪くないんでない。