全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

ミッション(MISSION)

2005-06-05 06:05:08 | 全英連参加者 2005
 いろいろな意味がある言葉です。
 埼玉県では教育職員自己申告制度で使われています。「組織の存在目標(意義)」を表す言葉として、個別学校が何のために存在するか示すために用いられています。

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 なぜ、ミッション(MISSION)なのでしょうか。
 なぜ、学校の存在意義ではないのでしょうか。
 なぜ、学校の社会的使命ではないのでしょうか。

 作っている人間の自信のなさ、後ろめたさを感じます。
 自分のウェブサイトでも1年かけて自己申告制度について意見をまとめました。制度そのものについては反対するつもりはありません。ただ、行政機関がむやみにカタカナ語を用いる風潮には異議があります。きもちわるいと思っています。母語である日本語で説明できないのは行政機関として恥ずべきことです。
 学校も行政機関の一端(一翼)を担います。教育行政の末端(最前線)に位置します。

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 自分はミッションという言葉には特別な感情があります。なぜミッションなのか。経営用語でも使われていますが、違和感を感じます。キリスト教主義の学校で育ったからかもしれません。
 経営用語でも使われているのだから、そんなに気にしなくてもという考えもありますが、こだわりがあります。経営的センスを... というのであれば、教頭も校長も組織論、経営論、PDSのサイクルとかをもっと詳しくしっかり勉強させていなければおかしいと思います。何となく経営論を取り入れさせている。管理職も気の毒です。
 用語だけまねをしてもだめでしょう。校長のことをCET,P、教頭をCOT,DP(s)、事務責任者をCFOとでも呼ぶようになるのでしょうか。どんな言葉を使うにしても、しっかりした裏打ちになる哲学がないのであれば、画竜点睛を欠くことになります。
 -ミッションなんておこがましい-
 言葉の使い方は雑になり、信用してもらえません。発想が安っぽい。

 *Chief Exective Teacher, Principal
 *Chief Operation Teacher, Deputy Principal(s)
 *Chief Finance Officer

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 私立学校では学校が世に問うものとして最近STATEMENTという言葉を使い始めています。この言葉も日本語にしにくいですね。

 STATEMENTには、MISSION(使命)があります。育てたい人間像を掲げることが多いようです。
 STATEMENTには、VISION(目標)があります。育てたい人間像をどのような学校ならば可能たらしめるかを掲げます。
 STATEMENTには、VALUE(共通の価値観)があります。その学校に勤めをなすものとして何を心にとめて教育に携わるかを掲げます。

 「使命、目標、価値」
 どうせまねるなら、漢字で書きたいものです。

 Missionじゃねぇ どうもその後にImpossibleって付きそうで。

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