全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

採点日に思ったこと。

2007-03-01 05:23:25 | 教師の仕事 2006

 英数国理社・国社数理英
 …まあ、このどっちかの並びだろうな。いわゆる5教科です。

 学校にはこの5教科以外にも教科担当がいます。保健体育、家庭、芸術(音楽・美術・書道・工芸)、情報です。専門学科のある学校(商業・工業)ならば、それぞれを担当する教科担当もいます。この先生たちは入試の採点の時に何をするかというと、5教科の先生たちと一緒に採点業務(応援)を行うことになります。僕のこれまでの経験でも、これら先生たちをはずして採点業務をすることはありませんでした。

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 学校で先生と呼ばれるのは誰でしょう。一般的に直接授業を行うのは、教諭(教諭(臨)、(非常勤)講師)です。この人たちがいわゆる先生とよばれ、たぶん世間一般のみなさんに先生と認知してもらえる(えらそうか)存在でしょう。採点は、この人たちのなかで、教諭の仕事です。講師は授業のみの契約なので、採点には参加しないのが通例です。
 学校には、生徒から見れば他にも先生がいます。理科等の授業の時、先生と一緒に仕事をしている先生(実習助手)、図書室の先生(司書)、保健室の先生(養護教諭)たちです。この先生たちは採点には加わりません。採点は教諭のみが行うことになります。これは、各学校で教諭を学力検査解答の「採点委員(要員・係)」とするためで、教諭じゃないと採点できません。。。させません、かな。なんでなんだろうと思って、管理職に聞いてみたら、入試に関しては各学校の校長を実施責任者とすると決まってはいるものの、採点に教諭を当てるとは、少なくとも法規上は決まっていないとのことでした。まあ、現実問題として、専門性を考慮し、5教科の教諭をそれぞれの担当教科の採点委員にするのは当たり前ですね。応援で参加する先生たちは、専門外を採点するので大変です。もちろん、応援の先生には記号問題などの採点(比較的に負担が小さい)をお願いすることになりますが、それでも、採点は大変。苦痛だと思います。

 校長・教頭も採点には加わりません。校長は実施責任者、教頭は補佐なので、実際問題採点に加わるヒマはありません。それから、彼らは教頭になるときに、教諭じゃなくなっている(職名が教諭から教頭になっている)ので採点はやっぱりしないことになります。

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採点、なやむなあ 英語の採点については少々やっかいな問題があります。
 現在日本に数千のオーダーで、もう一種類の先生が存在します。それが、ALT(外国語指導助手)です。彼らの職名(身分)は、埼玉県ではALT(外国語指導助手)です。従って正規の採点要員にならず、採点には加わることはありません。せっかくの普段いっしょに仕事をしているNative Speakerなのに、英語の問題に含まれることが多い英作文のauthenticityのチェックに参加してもらえません。まあアドバイスは求めることはできるんですけどね。9月着任のALTがおおよそ半年で日本の中学校の英語教育の現状を把握し、それぞれの勤務校に受験してくる中学生の学習レベルを見た上で、採点に加わることは非常に難しいのはわかります。それにALTが参加しても採点効率が上がるとも思えませんが、何かもったいないなあと思うことがあります。

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