全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

2024-09-06 06:37:24

2024-09-06 06:37:24 | 教師の仕事 2021+a

【備忘録&雑感】
 電車、大幅な遅れ。尾久駅で車内トラブルとか。回送車、貨物列車が目の前を走りすぎていく。

 本日から文化祭、校内公開のみです。天気がいいのは助かるけど、too muchは願い下げだなぁ...

 本日、毎年実施している、『入試リスニングテスト分析』をupした。どれくらいの訪問があるだろう。

【備忘録・追記】
 文化祭第一日、ひとまず終了です。天気予報ほどの気温には、なりませんでした。
 明日は早番、受付係。半日勤務です。

 今週... 長いなあ。


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令和6年度埼玉県公立高等学校入試英語リスニングテスト分析

2024-09-06 04:00:00 | 教師の仕事 2021+a

 令和6年度入試リスニングテストについて分析する。
 今年も音源を県教委公開情報をDLして実施した。分析ポイントは例年通り、前年度問題形式との比較、変更の有無、wpm*の確認である。

 問題1~問題3
 会話を聞き、質問に対する答えとして最も適切なものを選ぶ問題である。四者択一、ヒントのイラストがついている。
 問題4と問題5
 それぞれ「ある場面」を説明する英文を聞き、質問に対する答えとして最も適切なものを選ぶ問題である。四者択一で、英文の答えが出ている。
 問題6
 ALTのMr. Jonesのスピーチを聞いて、内容に関する三つの質問を聞き取り、問題用紙にある英文の解答から選択する。四者択一問題。
 質問は印刷されていない。解答選択肢は印刷されている。
 問題7
 KentaとEmilyの会話を聞き、会話の内容に関する三つの質問を読み、解答する。解答は空所補充・文完成を求める形式。
 質問は印刷されている。
 *問題7以外はすべて〇 or Xの採点になる。

 令和6年度入試も、全て「二度聞き」で実施である。

 使用音源
 埼玉県立総合教育センターウェブサイトで公開のもの。mp3ファイルである。
 実際の試験で用いられる音源を、一つのmp3にまとめている。

 計時使用機材
 計時はWindows 10のWindows Media Playerによる。
 ・・・毎年同じ作業である。

 分析手順
 ①語数とセンテンスの数をカウント。
 ②何度も聞き直し、各英文の時間を計測。
 ③問題~問題の間のポーズを計測。
 ④はじめから、「以上で問題は終わりです」までの実時間を計測。
 ⑤前年の数値と比較。
 ①から④は手作業(耳作業)である。
 ・・・ここも昨年と同じである。

 各問題とも放送問題は2回ずつ放送される。なお、問題番号(No.1)やLet’s Start.等は計測から除外している。

 問題1
 問題1の放送時間の長さ(以下同じ)は19秒。
 問題1は、AとBの会話である。A→Bが2回。19秒で話者2、総語数52語である。
 このペースで会話が続いたとすると、19秒は1分の31.6%なので、52を0.36で割る。
 164wpmとする。(152)
 カッコ内は、令和5年度入試データである。

 問題2
 問題2は13秒。
 問題2も、AとBの会話である。A→Bが2回。13秒で話者2、総語数35語。
 このペースで会話が続いたとすると、13秒は1分の21.6%なので、35語を0.21で割る。
 162wpm(138)

 問題3
 問題3は29秒。
 問題3も、AとBの会話。A→Bの回数も同じ。29秒で話者2、総語数71語。
 このペースで会話が続いたとすると、29秒は1分の48.3%なので、71を0.48で割る。
 147wpm(139)

 問題4
 問題4と問題5の解答方法の説明(英文)があり、その後で問題が放送される。
 問題4は11秒。
 この問題は「ある場面」についての説明文を聞き、それについて解答を求めるものである。
 11秒で話者1、総語数28語、センテンス数3。
 このペースで発話が続いたとすると、11秒は1分の18.3%なので、28を0.18で割る。
 153wpm(160)

 問題5
 問題5は10秒。
 問題5も問題4と同じパターン。
 10秒で話者1、総語数28語、センテンス数3。
 このペースで発話が続いたとすると、10秒は1分の16.6%なので、28を0.16で割る。
 168wpm(180)

 問題6
 問題6の解答方法は以下の通り。
 Listen to Mr. Jones. He's an ALT at a junior high school. Choose the best answer for questions 1, 2 and 3.
 Let's start.
 問題6は63秒。
 ALTのジョーンズ先生の最後の授業でのスピーチ。先生の話しを聞き、内容についての質問に答える問題。63秒。総語数160語、センテンス数17。
 このペースで会話が続いたとすると、63秒は1分の105%なので、160を1.05で割る。
 152pm(158)

 問題7
 Listen to the talk between Kenta and Emily, a student from the U.S., and read the questions. Then write the answer in English for questions 1, 2 and 3.
 Let's start.
 問題7は65秒。
 65秒で話者2、総語数162語、センテンス数25である。
 このペースで二人の会話が続いたとすると、65秒は1分の108%なので、162を1.08で割る。
 150wpm(167)

 wpm比較

Qestions R2 R3 R4 R5 R6 増減
1 words 48 47 36 38 52
seconds 18 20 14 15 19
wpm 160 141 154 152 164
2 words 34 42 59 46 35
seconds 12 19 22 20 13
wpm 170 133 161 138 162
3 words 38 35 61 58 71
seconds 15 14 23 25 29
wpm 152 150 159 139 147
4 words 30 26 31 32 28
seconds 10 10 12 12 11
wpm 180 156 155 160 153
5 words 39 31 31 39 28
seconds 14 12 12 13 10
wpm 167 155 155 180 168
6 words 195 136 159 153 160
sentences 20 12 16 18 17
seconds 82 57 65 58 63
wpm 143 143 147 158 152
7 words 163 179 184 181 162
sentences 22 23 26 23 25
seconds 64 77 71 65 65
wpm 153 139 155 167 150

 words:語数
 sentences:文の数
 seconds:聞き取るべき英文の放送された時間(単位:秒)
 wpm:1分間でどのくらいの語数を聞き取ることになるか。
    は、令和5年度との比較。△は数値が増加したもの、▼はその逆である。

 【注意】
 令和5年度との比較は以下の通り。
  問題1から問題3が難化。
  問題4から問題7は易化。

 聞き取るべき語数の比較は以下の通り。
  R6 536 548 現1年生
  R5 547 534 現2年生
  R4 561 534 現3年生

 左から実施年度、総語数、実施年度を含む3年間平均。

 「令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施状況」によれば、学力検査の得点の平均は以下のとおりである。(全日制の課程,受検者平均点【第9表】より
 過去のデータもあわせて表を作成している。

学力検査問題 選択問題
国語 社会 数学 理科 英語 数学 英語
R.6 58.1 65.7 51.7 51.6 53.4 50.2 54.8
39,532 39,532 28,747 39,532 28,747 10,135 10,135
R.5 57.1 64.1 55.8 58.2 45.8 50.5 56.7
39,531 39,531 29,184 39,531 29,184 10,347 10,347
R.4 62.9 52.9 48.0 52.5 52.6 42.6 58.3
39,805 39,805 29,331 39,805 29,331 10,474 10,474
R.3 68.7 62.6 62.2 56.2 51.4 56 61.6
39,035 39,035 29,376 39,035 29,376 9,659 9,659
R.2 57.2 55.4 67.9 55.1 52.2 55.2 58.9
41,206 41,206 31,796 41,206 31,796 9,410 9,410
H.31 58.3 60.3 42.3 44.5 47.7 53.5 64.3
43,424 43,424 33,564 43,424 33,564 9,860 9,860
H.30 52.8 55.9 44 51.7 55.9 43.7 58.9
44,362 44,362 34,560 44,362 34,560 9,802 9,802
H.29 53.3 60.6 44.4 48.5 52 43.2 71.9
46,455 46,455 36,513 46,455 36,513 9,942 9,942

 年度ごと、上段が平均点、下段が受検者数である。なお、平均点は全日制5教科受検者の得点より算出している。
 平成29年度入試から、英語(と数学)は学力検査問題(いわゆる普通の問題)と学校選択問題の2種類の問題が学校単位で選択制で実施されている。平均点を見ると、後者に当初3年間(平成31年度まで)年度ごとのふらつきを感じる。作問は努力していると思うが、結果に「安定感」がない。これは受験生数を考えるとやむを得ないとも言えるが、いっそうの改善が求められることだと思う。
 選択問題実施校は、県立高校としてはアカデミック・レベルの高いとされる学校である。実施科目である英数の点数と、国社理の点数の平均点の差違があまり顕著なのは、好ましいことではない。


 令和6年度入試も問題は2回ずつ放送で実施された。これは学力検査問題(標準の問題)も、学校選択問題も同じである。

 なお、問題、正答、データ分析は、埼玉県総合教育センターウェブサイトで公開されている。
 https://www.center.spec.ed.jp/(新しいウインドで開きます。)
 (メニューの「入試情報・説明会案内」から)
 ・令和4年度~令和6年度の問題を公開中である。
 今年も分析をするために、東京新聞ウェブサイトの『首都圏公立高校入試特集ページ』を参考にした。問題を見るのならば、このサイトを利用するといい。関東地方の公立高校入試問題を、PDFでアップロードしている非常によくできたサイトである。毎年使わせてもらっている。特記する。
 アドレスはこちら。(新しいウインドで開きます。)
 https://www.tokyo-np.co.jp/tags/exam

 *このエントリにおけるwpmの出し方(考え方)については、こちらです。
 2010-03-11
 「wpm

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