全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

2023-05-09 04:00:00 | 全英連参加者 2023
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー ポスタービジュアル  『任天堂とイルミネーションが贈る、スーパーマリオブラザーズの世界を原作とした新たなアニメーション映画。』

 ...とのこと。Taglineはわずかこれだけである。

 たいそう評判がいい。
 任天堂もイルミネーションも信頼のブランドだ。GWに鑑賞することを考えていた。3日、見に出かけた。 
 僕はスーパーマリオはプレイしたことがない。少数派(?)日本人である。でも、マリオの実質的なデビュー作(アーケードゲーム)『ドンキーコング』(DONKEY KONG,1981年任天堂発売)の、主人公マリオ(当時は名前はなかった)の記憶がある。昔話だ。

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 出かける前に気になったこと
 現実世界とゲームの世界、どうつなぐのかな
 改めていうまでもなく、本作はスーパーマリオのゲーム世界を拠り所としている。そこの住人であるマリオをどう描くのかは、難しいテーマだと思う。
 「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の主人公リュカは、ゲーム世界にいるキャラクターだが、見ているものは最後までわからない仕掛けがあった。「シュガー・ラッシュ」や「シュガー・ラッシュ:オンライン」は、外の世界(人間界)の存在を描いていた。本作はどうするのか。そんなことを考えたのだ。
 本作はニューヨーク市のブルックリン地区の住人、マリオ・ルイージ兄弟が、ゲームの世界に入り込む。リオデジャネイロ五輪の閉会式で、故安倍晋三総理が登場した ”あれ” 経由である。

 メッセージ性を求めない方がいい
 マリオとルイージの兄弟愛。
 兄弟が独立して会社を興したことを、父親は理解できない。世代間の価値観の違いの描写。
 いくつかのエピソード通して、メッセージを伝える作品...ということは、ほぼほぼない。

 とにかく映像がきれいで、動きが早い。恐らくゲームをプレイした人なら、動きを見るだけで楽しいだろうと思う。キャラクターのデザインがよく、動きがかわいいと感じた。
 ゲーム世界におけるマリオの活躍。仲間を増やしていく様子は、予定調和的。最後に正義は勝つ。スーパーハッピーエンドである。これなら子ども連れに大ヒットなのは理解できる。

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 劇場には幼稚園、小学校低学年の子ども連れ家族が多かった。上映中子どもたちは騒がない。ものすごく集中して見ていた。わかりやすいのだろう。終映後「おもしろかった」「たのしかった」の声がそこここで聞こえた。
 間違えられたくないので、きちんと書く。僕はこの作品を、非難していない。やや驚いたのだ。
 最後の場面でお兄ちゃんが、がんばる。お父さんに認められる。ああよかった... 大団円。難しいことを考えさせず、エンジョイ出来る1本。こういうゲーム作品の映画化も、ありなんだ___。

 ☆3.75かな。


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