『任天堂とイルミネーションが贈る、スーパーマリオブラザーズの世界を原作とした新たなアニメーション映画。』 ...とのこと。Taglineはわずかこれだけである。 |
たいそう評判がいい。
任天堂もイルミネーションも信頼のブランドだ。GWに鑑賞することを考えていた。3日、見に出かけた。
僕はスーパーマリオはプレイしたことがない。少数派(?)日本人である。でも、マリオの実質的なデビュー作(アーケードゲーム)『ドンキーコング』(DONKEY KONG,1981年任天堂発売)の、主人公マリオ(当時は名前はなかった)の記憶がある。昔話だ。
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出かける前に気になったこと
現実世界とゲームの世界、どうつなぐのかな
改めていうまでもなく、本作はスーパーマリオのゲーム世界を拠り所としている。そこの住人であるマリオをどう描くのかは、難しいテーマだと思う。
「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の主人公リュカは、ゲーム世界にいるキャラクターだが、見ているものは最後までわからない仕掛けがあった。「シュガー・ラッシュ」や「シュガー・ラッシュ:オンライン」は、外の世界(人間界)の存在を描いていた。本作はどうするのか。そんなことを考えたのだ。
本作はニューヨーク市のブルックリン地区の住人、マリオ・ルイージ兄弟が、ゲームの世界に入り込む。リオデジャネイロ五輪の閉会式で、故安倍晋三総理が登場した ”あれ” 経由である。
メッセージ性を求めない方がいい
マリオとルイージの兄弟愛。
兄弟が独立して会社を興したことを、父親は理解できない。世代間の価値観の違いの描写。
いくつかのエピソード通して、メッセージを伝える作品...ということは、ほぼほぼない。
とにかく映像がきれいで、動きが早い。恐らくゲームをプレイした人なら、動きを見るだけで楽しいだろうと思う。キャラクターのデザインがよく、動きがかわいいと感じた。
ゲーム世界におけるマリオの活躍。仲間を増やしていく様子は、予定調和的。最後に正義は勝つ。スーパーハッピーエンドである。これなら子ども連れに大ヒットなのは理解できる。
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劇場には幼稚園、小学校低学年の子ども連れ家族が多かった。上映中子どもたちは騒がない。ものすごく集中して見ていた。わかりやすいのだろう。終映後「おもしろかった」「たのしかった」の声がそこここで聞こえた。
間違えられたくないので、きちんと書く。僕はこの作品を、非難していない。やや驚いたのだ。
最後の場面でお兄ちゃんが、がんばる。お父さんに認められる。ああよかった... 大団円。難しいことを考えさせず、エンジョイ出来る1本。こういうゲーム作品の映画化も、ありなんだ___。
☆3.75かな。