アヴェ・マリア!
兄弟姉妹の皆様、
カトリック新聞 2007年8月12日付(3919号)の第1面は、「世界から宗教者2000人 平和模索し共に祈る 比叡山宗教サミット20周年記念」の記事が掲載されています。
====引用開始====
1987年に行われた「比叡山宗教サミット」の20周年を記念し、「世界宗教者平和の祈りの集い」(主催・日本宗教代表者会議)が8月3日と4日、国立京都国際会館と滋賀県・比叡山延暦寺を会場として開かれ、海外18カ国からの代表を含め、約2000人の宗教代表者が集まった。・・・
3日は「和解と協力」をテーマに国際会館で記念講演とシンポジウムを行った。オープニングで、内戦の傷跡が残るボスニア・ヘルツェゴビナと、被爆地である広島の子どもたちが登場し、「未来には7つの大陸がひとつになって、境界線がなくなったら素敵」など、平和への望みと、未来に望む地球の姿を絵とメッセージで表した。
続いて日本の仏教、キリスト教、神道、新宗教などの各教派教団でつくる「日本宗教代表者会議」の議長を務める矢田部正巳神社本庁総長が歓迎のあいさつをし、教皇ベネディクト16世や国連のバン・キムン事務総長からのメッセージも紹介された。
記念講演はキリスト教とイスラムから。教皇庁諸宗教対話評議会議長のポール・プパール枢機卿のメッセージを同事務局次長、フェリックス・マチャド神父が代読。「宗教は対立の中で対話させる責任がある」と訴え、小さなところから始める「相互尊重の文化」の促進を呼び掛けた。
サウジアラビアのイスラム教徒、アブドゥーラ・アルレヘダン氏は、イスラムには寛容を表す伝統があることを説明、「アラーの慈悲は人種や肌の色にかかわらない、イスラムも平和の建設のために貢献できる」と語った。
この後、各宗教代表者によるシンポジウムが行われ、カトリックからはナイジェリアのイグナティウス・カイガマ大司教が登壇、アフリカにおけるさまざまな対立・紛争の厳しい状況を説明、不公平な分配は大きな貧困を生むが、全体的な経済発展が安定を生み平和につながると訴えた。また時には宗教よりもサッカーへの熱狂が、人種や宗教を超えて国民を1つにすることも紹介した。
人質事件解決を
3日の終わりには、今回のサミット参加者一同としてアフガニスタンの韓国人人質事件に関し緊急声明を発表。「希望なきところに希望を与える」宗教の本来的意義をもって早期解決を真摯(しんし)に願うと訴えた。
「対立と憎悪」から 「和解とゆるし」へ
4日は、「諸宗教間の対話と協力―紛争和解から平和構築のために」「自然との和解と共生―宗教者は地球環境保全のために何ができるか」という2つのテーマに別れフォーラムを開催した。そ後、比叡山延暦寺に移動し、根本中堂前広場で「世界平和祈り式典」を開いた。
ワールドピースベルアソシエーションから各国の硬貨などで鋳造された「平和の鐘」が贈られ、その除幕式が行われた。新しい鐘の音に合わせ参加者一同は一致協力して平和のために働くよう祈念した。
各宗教による祈りがささげられ、最後は参加者たちが折った海と陸を表す青と白の折鶴で透明な球体を満たし、平和な地球の象徴とした。まとめに「比叡山メッセージ」が読み上げられ、「民族と宗教の違いが敵・味方を峻別する装置に追いやられる」世界において、「対立と憎悪」を「和解とゆるし」に変えていけるよう、いっそう働くことを一同で誓った。
====引用終了====
【コメント】
私たちは、この世界は罪によって傷つき、罪のために本当の平和が破壊されていることを知っています。何故なら、罪こそは天主に反対する戦争であるからです。
人類はかつて天主なき統一世界を夢想してバベルの塔を創り天にまで到達しようとしました。結果は失敗でした。人類の分裂が更に深まっただけでした。
天主は、2007年前に、私たちのために本当の世界統一を始めました。新しい世界秩序を打ち立てました。新の平和への道を教えました。私たちはこれに従わなければ新の平和を得ることができません。これがキリストの唯一の神秘体です。つまりカトリック教会です。
しかし全世界ではカトリック教会の警告を無視して、例えば堕胎という戦争が「人権」として世界中が合法化されています。メキシコでもそうなりました。
真理の宗教を知らない方々が、真の天主であるキリストを知らずに祈る、これはどうしようもありません。しかし、カトリック教会の指導者が「サッカーへの熱狂」が「国民を1つにする」と喜んでいるのには、何と言えばいいのでしょうか?
ピオ十一世教皇様は、回勅『モルタリウム・アニモス』のなかで、すでにユートピア的統一宗教を夢想する人々のことを警告していました。ピオ十一世は、ユートピア的エキュメニズム推進者の主張を次のように引用します。
『たとえ最も古くからの論争であれ、教義の違いであれ、今日までこれらの教会を分裂し続けているものは、忘れ取り去らねばならない。更に別の教義上の真理とともに、共通の信仰の確かな基準を提示し、築き上げなければならない。この信仰宣言において、彼らは自分たちが知る以上に、互いが兄弟であると感じるようになるだろう。更に、さまざまな教会や共同体が、一度、全世界的な一種の連邦を結べば不敬虔の進歩に対抗して力強く勝利を勝ち取るとるために戦うことができるようになるだろう。…』 と。
私たちは、ただ黙って、このエキュメニズムの運動に従っていいのでしょうか? カトリックの全伝統と歴代の教皇様の教えに逆らうこの運動に。私たちに本当の平和を与えるのは、青と白の折鶴ではありません。
シスター・ルシアは1957年フエンテス神父とインタビューをし、こう語っています。私たちはここでシスター・ルシアの警告を思い出します。
「神父様、悪魔は聖母マリアに対して決定的な戦いを挑もうとしています。悪魔は天主を最も侮辱することが何か、また最も短期間にどうやったら最も多くの霊魂らを地獄に落とすことが出来るか知っています。だから悪魔は天主に捧げられた霊魂(=聖職者たちのこと)を勝ち取ろうと全てのことをしています。何故なら、こうすることによって悪魔は、指導者によって捨てられた信者らの霊魂たちが取り残され、いとも簡単に彼らを餌食にすることが出来るからです。」
「聖母の汚れ無き御心とイエズスの聖心を悲しませることは、修道者、司祭の霊魂たちが堕落することです。悪魔は、自分の美しい召命の道から堕ちた修道者と司祭らが、多くの霊魂を地獄に引きずり下ろすことを知っています。・・・悪魔は、天主に捧げられた霊魂たちを奪いたいと望んでいます。悪魔は、彼らを腐敗させるように試みています。それは彼らが平信徒の霊魂たちを眠り込ませる子守歌を歌い、彼らが最終的に罪を痛悔しないように導くためです。」
天主を忘れた人類はますます残酷になっています。しかし、こんな私たちに、1917年ファチマの聖母は素晴らしい約束を下さいました。
もしロシアが汚れなき御心に奉献されるならば--
・汚れなき御心は勝利するでしょう。
・ロシアは回心するでしょう。
・多くの霊魂は地獄から救われるでしょう
・そして平和の一時期が人類に与えられるでしょう。
しかし、「もしそうでなければ、[ロシアは]戦争と教会への迫害を引き起こしながら、全世界にその誤謬を広めるでしょう。善人は殉教し、教皇は大いに苦しみ、さまざまの国が絶滅させられるでしょう。」(1917年7月13日)とも警告されました。
もしロシアが汚れなき御心に奉献されないならば--
・ロシアは全世界にその誤謬を広めるでしょう、
・戦争と教会に対する迫害を引き起こしながら。
・善人は殉教するでしょう。
・教皇は大いに苦しむでしょう。
・そしてさまざまの国が絶滅させられるでしょう。
そして今、私たちが目にしているのは、エキュメニズム、諸宗教の一つの世界兄弟愛、そして国連を通じての平和というヴァチカンの新政策、世界が暴力と道徳的悪化へと急降下、ロシアの回心の失敗などです。
世界の平和のため、多くの霊魂が救われるために、私たちには何が必要か、聖母マリアは1952年5月にシスター・ルチアにこう言われました。
「教皇様に、わたしが汚れなき御心へのロシアの奉献を常に待っているということ、奉献なしにはロシアは回心することができず、また世界も平和を持つことがないだろうということを知らせなさい。」
聖母の汚れ無き御心よ、我らのために祈り給え!
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【参考資料】
トリエント公会議(第19回公会議)決議文
【参考資料】ベネディクト十六世教皇の自発使徒書簡 Motu Proprio 『スンモールム・ポンティフィクム SUMMORUM PONTIFICUM 』の非公式日本語訳
【参考資料】第二バチカン公会議宣言『信教の自由に関する宣言』
【推薦図書】
聖骸布の男 あなたはイエス・キリスト、ですか?
脳内汚染からの脱出
小さきものよ,われに来たれ
神との親しさ(6)
収容所群島(1) 1918-1956 文学的考察 by ソルジェニーツィン
兄弟姉妹の皆様、
カトリック新聞 2007年8月12日付(3919号)の第1面は、「世界から宗教者2000人 平和模索し共に祈る 比叡山宗教サミット20周年記念」の記事が掲載されています。
====引用開始====
1987年に行われた「比叡山宗教サミット」の20周年を記念し、「世界宗教者平和の祈りの集い」(主催・日本宗教代表者会議)が8月3日と4日、国立京都国際会館と滋賀県・比叡山延暦寺を会場として開かれ、海外18カ国からの代表を含め、約2000人の宗教代表者が集まった。・・・
3日は「和解と協力」をテーマに国際会館で記念講演とシンポジウムを行った。オープニングで、内戦の傷跡が残るボスニア・ヘルツェゴビナと、被爆地である広島の子どもたちが登場し、「未来には7つの大陸がひとつになって、境界線がなくなったら素敵」など、平和への望みと、未来に望む地球の姿を絵とメッセージで表した。
続いて日本の仏教、キリスト教、神道、新宗教などの各教派教団でつくる「日本宗教代表者会議」の議長を務める矢田部正巳神社本庁総長が歓迎のあいさつをし、教皇ベネディクト16世や国連のバン・キムン事務総長からのメッセージも紹介された。
記念講演はキリスト教とイスラムから。教皇庁諸宗教対話評議会議長のポール・プパール枢機卿のメッセージを同事務局次長、フェリックス・マチャド神父が代読。「宗教は対立の中で対話させる責任がある」と訴え、小さなところから始める「相互尊重の文化」の促進を呼び掛けた。
サウジアラビアのイスラム教徒、アブドゥーラ・アルレヘダン氏は、イスラムには寛容を表す伝統があることを説明、「アラーの慈悲は人種や肌の色にかかわらない、イスラムも平和の建設のために貢献できる」と語った。
この後、各宗教代表者によるシンポジウムが行われ、カトリックからはナイジェリアのイグナティウス・カイガマ大司教が登壇、アフリカにおけるさまざまな対立・紛争の厳しい状況を説明、不公平な分配は大きな貧困を生むが、全体的な経済発展が安定を生み平和につながると訴えた。また時には宗教よりもサッカーへの熱狂が、人種や宗教を超えて国民を1つにすることも紹介した。
人質事件解決を
3日の終わりには、今回のサミット参加者一同としてアフガニスタンの韓国人人質事件に関し緊急声明を発表。「希望なきところに希望を与える」宗教の本来的意義をもって早期解決を真摯(しんし)に願うと訴えた。
「対立と憎悪」から 「和解とゆるし」へ
4日は、「諸宗教間の対話と協力―紛争和解から平和構築のために」「自然との和解と共生―宗教者は地球環境保全のために何ができるか」という2つのテーマに別れフォーラムを開催した。そ後、比叡山延暦寺に移動し、根本中堂前広場で「世界平和祈り式典」を開いた。
ワールドピースベルアソシエーションから各国の硬貨などで鋳造された「平和の鐘」が贈られ、その除幕式が行われた。新しい鐘の音に合わせ参加者一同は一致協力して平和のために働くよう祈念した。
各宗教による祈りがささげられ、最後は参加者たちが折った海と陸を表す青と白の折鶴で透明な球体を満たし、平和な地球の象徴とした。まとめに「比叡山メッセージ」が読み上げられ、「民族と宗教の違いが敵・味方を峻別する装置に追いやられる」世界において、「対立と憎悪」を「和解とゆるし」に変えていけるよう、いっそう働くことを一同で誓った。
====引用終了====
【コメント】
私たちは、この世界は罪によって傷つき、罪のために本当の平和が破壊されていることを知っています。何故なら、罪こそは天主に反対する戦争であるからです。
人類はかつて天主なき統一世界を夢想してバベルの塔を創り天にまで到達しようとしました。結果は失敗でした。人類の分裂が更に深まっただけでした。
天主は、2007年前に、私たちのために本当の世界統一を始めました。新しい世界秩序を打ち立てました。新の平和への道を教えました。私たちはこれに従わなければ新の平和を得ることができません。これがキリストの唯一の神秘体です。つまりカトリック教会です。
しかし全世界ではカトリック教会の警告を無視して、例えば堕胎という戦争が「人権」として世界中が合法化されています。メキシコでもそうなりました。
真理の宗教を知らない方々が、真の天主であるキリストを知らずに祈る、これはどうしようもありません。しかし、カトリック教会の指導者が「サッカーへの熱狂」が「国民を1つにする」と喜んでいるのには、何と言えばいいのでしょうか?
ピオ十一世教皇様は、回勅『モルタリウム・アニモス』のなかで、すでにユートピア的統一宗教を夢想する人々のことを警告していました。ピオ十一世は、ユートピア的エキュメニズム推進者の主張を次のように引用します。
『たとえ最も古くからの論争であれ、教義の違いであれ、今日までこれらの教会を分裂し続けているものは、忘れ取り去らねばならない。更に別の教義上の真理とともに、共通の信仰の確かな基準を提示し、築き上げなければならない。この信仰宣言において、彼らは自分たちが知る以上に、互いが兄弟であると感じるようになるだろう。更に、さまざまな教会や共同体が、一度、全世界的な一種の連邦を結べば不敬虔の進歩に対抗して力強く勝利を勝ち取るとるために戦うことができるようになるだろう。…』 と。
私たちは、ただ黙って、このエキュメニズムの運動に従っていいのでしょうか? カトリックの全伝統と歴代の教皇様の教えに逆らうこの運動に。私たちに本当の平和を与えるのは、青と白の折鶴ではありません。
シスター・ルシアは1957年フエンテス神父とインタビューをし、こう語っています。私たちはここでシスター・ルシアの警告を思い出します。
「神父様、悪魔は聖母マリアに対して決定的な戦いを挑もうとしています。悪魔は天主を最も侮辱することが何か、また最も短期間にどうやったら最も多くの霊魂らを地獄に落とすことが出来るか知っています。だから悪魔は天主に捧げられた霊魂(=聖職者たちのこと)を勝ち取ろうと全てのことをしています。何故なら、こうすることによって悪魔は、指導者によって捨てられた信者らの霊魂たちが取り残され、いとも簡単に彼らを餌食にすることが出来るからです。」
「聖母の汚れ無き御心とイエズスの聖心を悲しませることは、修道者、司祭の霊魂たちが堕落することです。悪魔は、自分の美しい召命の道から堕ちた修道者と司祭らが、多くの霊魂を地獄に引きずり下ろすことを知っています。・・・悪魔は、天主に捧げられた霊魂たちを奪いたいと望んでいます。悪魔は、彼らを腐敗させるように試みています。それは彼らが平信徒の霊魂たちを眠り込ませる子守歌を歌い、彼らが最終的に罪を痛悔しないように導くためです。」
天主を忘れた人類はますます残酷になっています。しかし、こんな私たちに、1917年ファチマの聖母は素晴らしい約束を下さいました。
もしロシアが汚れなき御心に奉献されるならば--
・汚れなき御心は勝利するでしょう。
・ロシアは回心するでしょう。
・多くの霊魂は地獄から救われるでしょう
・そして平和の一時期が人類に与えられるでしょう。
しかし、「もしそうでなければ、[ロシアは]戦争と教会への迫害を引き起こしながら、全世界にその誤謬を広めるでしょう。善人は殉教し、教皇は大いに苦しみ、さまざまの国が絶滅させられるでしょう。」(1917年7月13日)とも警告されました。
もしロシアが汚れなき御心に奉献されないならば--
・ロシアは全世界にその誤謬を広めるでしょう、
・戦争と教会に対する迫害を引き起こしながら。
・善人は殉教するでしょう。
・教皇は大いに苦しむでしょう。
・そしてさまざまの国が絶滅させられるでしょう。
そして今、私たちが目にしているのは、エキュメニズム、諸宗教の一つの世界兄弟愛、そして国連を通じての平和というヴァチカンの新政策、世界が暴力と道徳的悪化へと急降下、ロシアの回心の失敗などです。
世界の平和のため、多くの霊魂が救われるために、私たちには何が必要か、聖母マリアは1952年5月にシスター・ルチアにこう言われました。
「教皇様に、わたしが汚れなき御心へのロシアの奉献を常に待っているということ、奉献なしにはロシアは回心することができず、また世界も平和を持つことがないだろうということを知らせなさい。」
聖母の汚れ無き御心よ、我らのために祈り給え!
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【参考資料】
トリエント公会議(第19回公会議)決議文
【参考資料】ベネディクト十六世教皇の自発使徒書簡 Motu Proprio 『スンモールム・ポンティフィクム SUMMORUM PONTIFICUM 』の非公式日本語訳
【参考資料】第二バチカン公会議宣言『信教の自由に関する宣言』
【推薦図書】
聖骸布の男 あなたはイエス・キリスト、ですか?
脳内汚染からの脱出
小さきものよ,われに来たれ
神との親しさ(6)
収容所群島(1) 1918-1956 文学的考察 by ソルジェニーツィン