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【参考資料】シゴード司教のタルディーニ枢機卿への意見書:第二バチカン公会議ですべきこと

2007年08月13日 | 第二バチカン公会議
アヴェ・マリア!

【参考資料】シゴード司教のタルディーニ枢機卿への意見書

WHAT VATICAN II SHOULD HAVE DONE!
Bishop Sigaud's Letter to Cardinal Tardini
より

兄弟姉妹の皆様、
シゴード司教のタルディーニ枢機卿への意見書をご紹介します。

 シゴード司教(Archbishop Geraldo de Proenca Sigaud, S.V.D.
+Sep 5, 1999 Died
.)は、1959年8月22日付けの手紙で、第二バチカン公会議の準備のために次のような書簡をタルディーニ枢機卿に送った。それは第二バチカン公会議が何を討論すべきか世界中の司教様たちからその要望を知らせてほしいという要請に応えるためだった。


枢機卿様、

 私はこのお手紙を、来るべき公会議で討論されなければならないことについて私の意見を聞かれた枢機卿様の6月18日のお手紙に従順に答えるために書いています。・・・

 私が現在、祖国と世界の他の部分でのでのカトリック生活を考察すると、命のしるしである多くのことを見ることができます。そしてそれらはキリストの教会を愛するすべての霊魂たちにとって慰めの源です。しかし同時に、私は大きな危険信号であるしるしをも見ています。これらは重大であって、公会議の準備委員会によってそして後には公会議によって考慮されるべきだと考えています。

 私には、革命と呼ばれる原理と精神が聖職者とキリスト者たちに浸透しているのが見えます。ちょうどこれは、過去異教の原理と教えと精神と愛が中世社会に浸透していき、偽りの改革【ルターの宗教改革のこと】を引き起こしたのと似ています。

 多くの聖職者達は、もはや革命の誤りを見分けることを知らずそれに抵抗しません。中には革命を理想として愛し、それを喧伝し、それと協力し、自分の使徒職を邪魔するものもいます。彼らは革命の反対者たちを迫害し、その悪口を言います。極めて多くの牧者たちは沈黙を守っています。革命の誤りと精神に同化し、この精神をオープンに或いは隠れて励ますものもいます。これはジャンセニズムの異端の時代に牧者たちがしたのと全く同じことです。誤謬に対して立ち上がって反対するものは、同僚から迫害を受け、「非妥協主義者」とレッテルを貼られます。

 革命の理想で頭がいっぱいになった神学生たちが神学校を卒業して出てきています。それは聖なる都市であるローマでも同じことです。彼らは自分たちのことを「マリタン主義者」とか「テイヤール・ド・シャルダンの弟子」「社会主義カトリック」「進化論者」と自称しています。革命に反対して戦う司祭は、ほとんど司教となることがありません。しかし革命を支持する人びとは頻繁に司教となっています。

 私の意見として、教会は革命に反対する組織的な闘いを世界中で組織するべきです。これがなされるようになるかは私には分かりません。しかし、革命家たちはそのように行動しています。この組織化され体系化された全世界でのはたらきの例として、第二次世界大戦直後の同時的そして均等的な「キリスト教民主主義」の誕生があります。・・・


1 教会の敵

 教会とカトリック社会の、疲れを知らない敵【悪魔】は、既に六世紀にわたり道徳的闘いにおいて廃退させています。ゆっくりとしたしかし体系的な前進において、敵はカトリックの秩序、つまり天主の国をほとんど全て転覆させ破壊してしまいました。そしてその天主の国の代わりに、人間の国を創ろうとしています。この新しい国の名前は「革命」と言います。


 人間生活の秩序を造ろうとして、天主の無い・教会の無い・イエズス・キリストの無い・啓示の無い社会と人類、人間理性と官能と欲望と傲慢の上にのみ気づかれた社会を目ざしています。これに到達するため、既にあるものごとを根本的に引き倒し破壊し尽くし、教会の場所を占めなければなりません。敵は、勝利が近づいていると知っていると確信しているので、最近は極めて活動的になっています。しかしながら、多くのカトリック牧者たちは、これらの考察を、悪い想像から来た多くの夢物語であるかのように馬鹿にして拒否します。これは悲惨の数年前のコンスタンチノーポルの住民たちが取っていた態度でした。彼らは危険を見ようと望まなかったので目が見えなくなっていました。


A フリーメーソンのセクト

 全公会議の目は、フリーメーソンのセクトにむけられるべきです。フリーメーソンの哲学は啓示と対立していると宣言した教皇様の言葉、フリーメーソンをカトリック社会に反対する戦争の中心的武器であると告発した教皇様の言葉はまだ有効です。クレメンテ十二世がこのフリーメーソンのセクトのプログラムが何かを指し示しましたが、その結果を二百年後に見ることができます。このプログラムの幾つかの要素はまだ欠けています。しかしこれは偉大な知性と邪悪さとエネルギーと論理とで後押しされています。そして大きな速度で実現しようとしています。いまでは「人間の国」の建設にほとんど足りないものはありません。「地上の王たちの会合」において教会にはあと何年残っているのでしょうか? 「新世界秩序」を世界と信徒たちに強制するとはあと何年の後のことでしょうか?


 私は全世界的なカトリック秩序に反対する陰謀とその陰謀の来るべき勝利(天主が教会を奇蹟によって守り給わない限り、そして天主が私たちの疲れを知らないはたらきによってそのような奇蹟を準備し給わない限りおこるだろう勝利)に関することの極めて重大な証拠に枢機卿様の注意を向けたいと思います。

 この紙切【アメリカの一ドル紙幣のこと】を良くみると何が見えるでしょうか?



 右の丸の中に、広い荒野の上に立てられたピラミッドが見えます。ピラミッドは、磨かれた四角の石でできています。これらのシンボルの意味は、ラテン語で書かれた言葉によって与えられています。「新世界秩序」Novus Ordo Seculorum です。このピラミッドは、フリーメーソンによって敬われている人間たちによって構成されている新しい人類を意味しています。これらの人間たちは、天主によって創られましたが、宇宙の偉大なる建築家によって変化を受けました。ピラミッドのそこは、この新世界秩序の基礎が置かれた年を示しています。つまり1776年であり、アメリカ合衆国の誕生の年です。

 アメリカ合衆国は従って、この新しいフリーメーソン的な人類の基礎です。ピラミッドにはまだ幾つか石が欠如しています。新世界秩序はまだ完成されていません。しかしほとんど完成に近づいています。その間、仕事は遂行されるでしょう。ピラミッドの頂上には「神」が描かれています。創造主であるイエズス・キリストの聖父なる天主ではなく、グノーシス的な神、建築家です。これが三角形の中の目で表されています。これはグノーシス的なマニ教的二元論の領域であり、フリーメーソンのセクトの神学的基礎をなしています。この「神」は彼らの事業を承認しました。このことがピラミッドの上に書かれています。Annuit coeptis 彼はその事業を承認した。

 この寓話の意味は極めて明らかです。私たちにとって新世界秩序は、1959年前に私たちの主イエズス・キリストによって創立されました。ここで問題になっている新秩序は、1776年に始まり、その構成は創造された自然とは反対しています。この秩序はすぐに完成するでしょう。

 この問題は、教会にとって生きるか死ぬかの問題です。フリーメーソンの秩序は、カトリックの秩序とは対立します。極めてすぐに、フリーメーソンの秩序は全人類を覆うことでしょう。しかしそれにも関わらず、カトリック司教や司祭たちは、このことに気づいていません。そして多くの聖職者達はこれに沈黙を守っています。・・・
(後略)

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【参考資料】ベネディクト十六世教皇の自発使徒書簡 Motu Proprio 『スンモールム・ポンティフィクム SUMMORUM PONTIFICUM 』の非公式日本語訳
【参考資料】1970년 개혁 이전의 로마 전례 사용에 관한 베네딕토 16세 교황 성하의 자의 교서 「교황들」(Summorum Pontificum)
【参考資料】第二バチカン公会議宣言『信教の自由に関する宣言』

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