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ネオヴェナトルB




絵としての難しさ

恐竜の姿形や特徴についての知識とは別に、絵を描く上での技術が要る。
古生物の場合、見たものを正確に描写するのではなく、見たことのないものを想像で描くわけだから、より困難があるはずである。

一頭の恐竜の体にもパースの問題がある。距離と視点を決めて矛盾がないようにする必要がある。
明暗の階調も難しい。光源の位置や散乱の度合いを決める必要がある。見たことのない立体物に陰影をなんとなく描いても、正しいという保証がない。

さらに哲学的で厄介なのは、決まるポーズと決まらないポーズがあることである。動物園で動物が歩き回る様子を、連続写真なり動画のコマ送りで見ると、決まるポーズと決まらないポーズがある。恐竜の復元骨格を色々な角度から撮っても、良いアングルというものが決まってくる。なぜ、決まる角度・ポーズというものがあるのだろうか。図鑑や映画などどこかで見たような、典型的なポーズが「決まるポーズ」と認識されるのだろうか?なぜその構図、アングルが「良い」のだろうか。
そんなことを考えてながら描いている。
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