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「テラノヴァ」の感想

 
 スピルバーグ製作総指揮のSF超大作として鳴り物入りで宣伝された、海外ドラマ「テラノヴァ」がDVDリリースされたので期待していたところ、いきなり製作打ち切りのニュースが報じられて出端をくじかれた。予算がかかり過ぎともいわれるが、そもそもネット上では「面白くない」という意見が多くみられる。しかしせっかく恐竜が出るのに、見ないわけにもいかない。あまり期待しすぎなければ大丈夫だろうと。

第1&2話 8500万年への旅

まず、密航の件で夫妻が呼ばれたテイラー司令官のオフィスに、アクロカントサウルスと思われる頭骨がある。ちょっと欲しい。

カルノタウルスは脚も長過ぎないし、よくできているが、前腕が長くて明らかに肘が曲がっている。この世界のカルノタウルスは前腕が長いのかもしれないが。。。羽毛のある個体とウロコの個体がいたような。コンカヴェナトルのように腕に羽飾りをつけたようだ。

架空の肉食恐竜スラッシャーは、架空なのでなんでもありであろうが、あえて推定するとトサカのある前肢の発達したティラノサウロイドというところか。まばらな羽毛もあったようだ。ユーティランヌスと同じくらいの大きさかもしれない。

このドラマはおそらくSFアクションが主なのだろうが、陰謀がらみのサスペンス、家族ドラマ、青春ドラマの要素もあって盛りだくさんなだけに、個々の要素が浅くなっているようにみえる。様々な視聴者層の支持を集めたいのだろうし、ある程度複雑でないとストーリーを引っ張れないのだろうが、サスペンスならサスペンス、家族愛なら家族愛のドラマを見た方が深く楽しめるという人は多いだろう。ロケやCGにすごく気合いが入っているのはわかった。

第3話 「空を覆う影」
 翼竜の大群が襲来する話であるが、小型の翼竜に襲われた警備兵の死体を検死した時に、まず樹上性のヘビが人を襲うことがあるということで、ヘビの可能性が疑われた。ジムが死体に残された爪を見つけて、そのヘビには爪があるのか、と訊いたところ、マルコムは「脊索動物だから、爪はない」と意味不明なことを言っている。日本語字幕では「爬虫綱の脊索動物だ、爪はない」となっている。ここは、ヘビだから爪はないで済むところ。誰もおかしいと思わなかったのだろうか。


第6話 「楽園の掟」
 肉食恐竜ナイコラプトルを利用し事故に見せかけた殺人事件が起きる。ナイコラプトルはデイノニクスくらいのドロマエオ系とも見えるが細かい特徴はわからない。餌となるガラサウルスは鳥に似たもっともらしい姿である。
 しかしこの回はそれらよりも、孵化できなかったアンキロサウルスの胚の映像がすごい。漿尿膜の血管や尿嚢ごしに胚が動いている様子のCTホログラムみたいなもので、かなり凝っている。しかも先天性疾患を「卵内手術」して治療するという。こんなところに予算をかけるとは。。。恐竜ファンとしては楽しいのであるが。

まだ全部見てないので続く
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