tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

under the water in Bali

2009-07-24 23:23:48 | 日記

 
 
 
 

今回のバリ旅行は、バリの人、下田ダイバーズの和さんにお世話になった。
和さんは30年以上も前に、バリ島でダイビングサービスがリゾートスポーツとしてようやく立ち上がった頃のダイビングインストラクターだ。バリ人のインストラクターの育成に力を入れていたインドネシア政府からワーキングビザを入手して、彼らにダイビングを教えていたとのこと。
その教え子の一期生に、亡くなったパタンバイの男がいた。その教え子と和さんは息が合い、たびたび、教え子の家に寝泊りしているうちに、その家に家族として迎え入れられたらしい。
だが、その教え子は亡くなってしまったのだ。訃報を聞いた和さんが日本から駆けつけると、教え子のお父さんが和さんをバリ人として葬儀に参加することを許した。それ以来、和さんはその家の数多くいる兄弟のうちの次男坊となった。
その家族に、ぼくは旅行者として迎え入れてもらえたのだった。

バリの人たちは、狭い路地を入って行く、あまり快適とは言えない長屋に住んでいることが多い。大きいとはいえない長屋には、数家族が共同生活を送っている。日中は家の中が暑いので、女性たちは外に出てぼーっとしている。ぼくはそこに混じって、バリのいろんな話を教えてもらっていた。

インドネシア共和国では、小学校への入学年齢は5歳から7歳の間となっている。
日本の教育システムを手本にしたとのことで、小・中学校は義務教育で授業料はタダ。しかし、就学に伴って制服、図書、副教材、文房具など、さまざまな学校経費が必要になる。
それらの学校経費を払えない、家内労働の手伝いをしなければならない、自分の学校経費や食費のために物売りにでなければならない子供が相当数いる。
2002年10月以降、2度にわたる爆弾テロが及ぼした観光客の減少は、バリの経済に大打撃を与えた。さらに昨今の世界不況もあいまって、改善されつつあった就学率が再び悪化し低下している状況のようだ。
この旅で一番仲良くなった子は、比較的英語が上手な高校2年生の娘だった。来年は就職なのだが、どんな仕事に就くのかはまだ決めてない様子。
ここパタンバイの村には、小・中学校があるのだが、高校はバイクで1時間の距離にあるらしい。したがって、16歳から取得できるオートバイのライセンスを取って、スクーターで高校に通っているとのことだ。

話が変わって、和さんが日本から持ってきたスピーカー付きのデジタル・オーディオ・プレーヤー。バリの家の人たちが、流れ出る「藤田恵美」さんの曲をじっと聞いていた。だいぶお気に入りのようだ。
一生懸命聞いていたので、彼らがオーディオ・プレーヤーを欲しがっているだろうと思ったのだが、実は、そうじゃなかった。バリの人たちには物欲というものがあまりないようだ。
生活に必要じゃないもの。それは不要なものということなのだろうか。

誤解を招きがちなのだが、日本人とバリ人を比較するつもりはない。だけど、彼らを理解するには、考え方の違いを明確にするしかない。それをせずには、本当の理解は不可能だから。

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