tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

この旅で思い知ったこと

2011-05-24 22:54:12 | プチ放浪 都会編

 
 
 
 

ボスポラス海峡のクルーズツアーで、エジプトの若手ジャーナリストと知り合った。向こうは、抜群にかわいい新妻との2人連れ。ツアーで各所を回る度に、ぼくのニコンと彼のキヤノンのデジタル一眼カメラのシャッターがカシャカシャ落ちる。彼の写真の撮り方を見て、すぐにプロだと気が付いた。向こうも、こちらをかなり気にしているようだった。
昼食のレストランで、目の前の席に座ったのが彼ら。お互いにエジプトの社会情勢や、日本での地震災害を慰めあったが、やはり、こうした会話ではテーブルは盛り上がらない。ぼくの隣に座ったドイツ人の夫妻は、ぼくらを非常に気の毒そうしていた。そう、世界中がエジプトや中東を、そして日本を心配してくれている。

午後、見学したドルマバフチェ宮殿では、宮殿中央にある「帝位の間」に、普段は点灯していない世界最大級(56本の円柱と750本のキャンドルでなる重さ4.5t)のクリスタルシャンデリアが煌々と灯っていた。女性ガイドの説明によると、ネパールから政府の要人もちょうどこの宮殿を見学中とのことで、このために点灯しているとのこと。
「想像してよ。ここで、帝位戴冠式の時、エリザベス女王や世界各国の要人がダンスしたのよ」
シャンデリアの輝きに照らされて、うっとりとした目で語りかけるガイドの説明を聞いて、ぼくとエジプトの若手ジャーナリストは互いに目を合わせた。彼はジャーナリストとしての魂に火が付いたようだった。
宮殿から出たところで、黒いスーツに身をまとったSPに囲まれた集団が出てくるのを待って、彼はぼくに小声で教えてくれると同時に夢中でシャッターを切っていた。だがぼくには、みんな黒いスーツで同じに見えて、だれがだれだかわからない。
彼がスクープしているのは、まさかお忍び中のムバラク前大統領夫妻であるはずはないが、ぼくの知らない要人がその中にいるらしい。マネして目についた日本人らしき人の写真を撮ったが、トルコ在住の荒木大使とは別の人だった(爆)。もっと、社会勉強をしなくちゃ。。

このエジプトの若手ジャーナリストから、おすすめ動画のアドレスを教わった。
2011 TED Prize Winner : JR
"One Wish to Change the World."



JRは半匿名のフランスのストリート・アーティスト。世界中を旅しながら、経済的、社会的もしくは政治的な困難に直面している人々の顔を撮影し、それを印刷した大型ポスターをあちこちに貼って、世界中の人に訴える活動を続けている。彼は「アートを通して、世界をひっくり返す」つもりなのだ。

この動画を見て、自分のやっていることがあまりにもちっぽけであることに気づき、自分が嫌になってくる。そう、写真には出来ることが、まだまだたくさんある。
もっともっと、がんばらなくっちゃ・・・。


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