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tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

休ませる勇気を

2018-07-19 22:14:28 | 日記

《運動部のみんな、熱中症「無理」「もうダメだ」の勇気を》(朝日新聞デジタル 2018年7月 14日)の記事に対し、自らが主催する夏の甲子園はどうなんだ、という疑問の声が上がっているらしい。

熱中症による災害。10~20歳代の入院患者数は全体の10%を超える。また、全体で運動中における発症は54%。
シンガポール・タイ・インドネシアなど、暑さに慣れている熱帯地域の出身者でも、60%もの人が「日本の夏の方が母国よりも過ごしにくい」と感じている。
真夏の日本での運動は、まさに殺人的な行為といえる。

しかし、学校やスポーツクラブの指導者たちは、熱中症の発生に対してあまりにも幼稚な対応しかできていないように思える。
トレーニングメニューの人体に対する影響は言うに及ばず、個人個人の健康状態に気を使うこともない。
しかるべき状況で、熱中症の事故が起こる。あまりにも無知なる故の人災だ。
コーチという職業柄、その待遇が薄給なのは理解する。しかし、お金をもらっている以上、プロとしての自覚を持って事故を起こさないように努力することが最低限の職務だ。
どんなリスクがあるのかを事前に説明し、トレーニングの参加者の了解を得る。指導する相手が児童の場合なら、親の承諾を得る必要もあろう。

日本はこうしたスポーツ事故に対して寛容すぎた。もっと事故を起こした指導者に対する責任を追求できる仕組みを作らなければならない。
死亡してからでは遅すぎる。今日も熱中症で何人もの人が倒れてる。