タイ最高峰のインタノン山(標高2565m)を中心とした国立公園。
標高が高く、霧が多いので、夏でも涼しい。付近には機織りで有名な村も。
そのモン族。
先祖は遠く中国の雲南地方。山間に広がる段々畑の景色は、心がほっとする。
やはり、田畑を見て育った農耕民族ゆえのものなのだろう。
モン族の人たちは、家のまわりや畑に、麻や綿花を栽培し、そこから繊維をとり、糸を紡ぎ、布を織り、さらに藍に染め、自分たちの民族衣装などをつくっている。
また、綿布の他に、麻の布もよく使うそう。麻も自分たちで栽培、茎の表皮を裂き、糸づくりからおこなう。
藍染めした布は、民族衣装やねんねこなどへ。負ぶい紐用には、四角い布に、ロウ(蝋)で模様を描いてろうけつ染め。ロウを置いたところは藍色に染まらず、ロウを取り除いた後に、その部分が白い模様としてあらわれる。
ろうけつ染めにつかうロウは、 昔は蜜蝋や楓蝋だったが、最近は市場で購入できるパラフィンも用いられるようだ。
いつでも染められるように、一年中、藍を建てている家もあり、多くのモン族の家の中で藍樽をみかける。藍液は生きものという。染めない時も、時々撹拌して空気を送り込まなければならないらしい。
日本で藍染がとっくの昔にすたれてしまったように、これから先、どんどん安価な既製品の布や服が入ってきた時に、モン族伝統の糸づくりや染めの風景や技術、次第に姿を消していってしまうのかもしれない。
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