tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

街明かり

2015-12-16 21:36:49 | プチ放浪 都会編



チャップリンの映画で初めて観たのは「街の灯」だったとおもう。
山高帽にステッキ、ばかでかい靴とちょび髭というお馴染みの恰好。
画面を動き回るチャップリンの姿に爆笑した。
ラストの感動は未だに忘れられないし、何度見返しても最後にはいつも胸がいっぱいになって涙があふれる。

「街の灯」というタイトルに込められた想いについて考えを巡らせる。
映画は大恐慌による混乱の時代。

チャップリンは、いつも社会的弱者や異端者に手を差し伸べるた。
浮浪者を小馬鹿にする新聞売りの少年たち、通りを行き交う人々や車といった街の風景を常にスクリーンに捉えた。

目が見えるようになった花売り娘は、相手が浮浪者でも見下すことはなかった。
その優しさが貧しい彼女を治療へと導いたのだ。
まさに彼女は街のあかり。
久しぶりに娑婆にでた彼の眼には、彼女はまぶしく映ったことだろう。
それでも、浮浪者の自分のみすぼらしい姿を見られてしまうことをおそれて逃げ出してしまいそうになる。
ぼくは彼女の前から消えるまでだ。ちょっぴり未練はあるけどもう会うこともない。
彼女は今日から新しい人生をスタートすればいいなんてね。

複雑な心の内側が、一輪のバラをめぐんでもらった彼の微笑みに見える。
そんなカットを切り取った写真でさえも、映画を離れてドラマチックだった。


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