tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

打倒”HANAKO"

2011-01-24 23:56:53 | 日記




マガジンハウスの「Hanako(ハナコ)」の売れ行きが好調らしい。
2008年7月のリニューアルでビジュアルを重視した紙面構成に変えたことが功を奏しているとのこと。
改めて写真の力を思う。。

本屋ではオシャレなファッション誌と一緒に並ぶ。立ち読みして目に付くのは、あちらこちらのカフェ案内。やっぱり、「食」って強いなあと感心する。
携帯で気軽にメールしてコミュニケーションがとれる時代になったが、そんな時代でも実際に会って人の顔を見ながら話すことが不可欠なのだろう。
コミュニケーションの場として素敵なカフェをというのは、いつの時代でも変わらないのかもしれない。

さて、カフェの写真。あのニコンでもライブラリーに「Nikon: Hanako的写真講座 カフェ編 - ひと味違う写真の撮り方」と題した動画を作成し、YouTubeを通して流している。
http://www.youtube.com/watch?v=re4l3VE5aGQ
ところで、カフェの料理の写真は”芸術”となりえるのだろうか?年月を経て、後世の人々が”現代のカフェ写真”を見て、それに芸術性を認めるだろうか。

2007年製作のウォン・カーウァイ監督の映画、『マイ・ブルーベリー・ナイツ』(My Blueberry Nights)を見るまでは、ぼくは料理写真に対して否定的な見方をしていた。・・・ブログでフォトグラファーたちが、その日に食べた料理などの写真をよく掲載しているが、実はそれまでは「フォトグラファーがメシの写真を?」と軽蔑していた。
だが、映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』で映されたブルベリー・パイには、その深い色彩とホワイトクリームの淡い光の反射に、まるで宝石を見ているような感動を覚えた。キッチュと言えばそれでおしまいだ。しかし、プロのパティシエ、パティシエールが創った”スイーツ”は、味覚はもちろんのこと、視覚的にも人々に感動を与えてくれる”芸術品”と言える。
その”芸術”に対して、記録としての写真だけではもったいないような気もする。

タイトルに「打倒”HANAKO"」と書いたが、マガジンハウスのプロのフォトグラファーたちに喧嘩を売るつもりはさらさらない。料理を読者に伝えるための写真と、カフェにある幸せを伝えるための写真は次元の異なるものだ。”inspired by HANAKO"とタイトルを書くつもりで、HANAKO世代の読者たちに合わせて、最初はフランス語で、それから、スペイン語に・・・最後には中国語に機械翻訳している間にニュアンスが変わってしまった。だが、賢明なマガジンハウスのフォトグラファーたちなら、ぼくが言いたいことを分かってくれるだろうと、タイトルは直さずにそのままにしておいた。
打倒”HANAKO"。これでぼくのブログも、訪問してくれる人が増えてくれるのだろうか・・・
写真の力に期待するしかない。。


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