冬 萩原 朔太郎(月に吠えるより)
”つみとがのしるし天にあらはれ、
ふりつむ雪のうへにあらはれ、
木木の梢にかがやきいで、
ま冬をこえて光るがに、
おかせる罪のしるしよもに現はれぬ。
みよや眠れる、
くらき土壌にいきものは、
懺悔の家をぞ建てそめし。”
たとえば、山奥のスキー場など、天気が良ければ寒空に煌々と輝く月をあおぐことができる。
雪明り。紺色の空に白く光る山の端を目でたどるのだが、ホテルの電灯がすごく煩わしかったりする。
冬の月をぼくは好きだ。
月の表面のあの陰影を「ウサギがお餅つき」をしていると想像した古人の発想の自由さに驚く。
萩原 朔太郎の「月にほえる」。”つみとがのしるし”とは、太陽なのだろうか、それともやはり月?
故郷の「雪明り」は、神秘化された夜の白い幻想世界となって脳裏に今、よみがえってくる。
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