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tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

屋久島(9)

2009-10-04 22:49:08 | プチ放浪 山道編

 
 
 
 

【撮影地】鹿児島県熊毛郡上屋久町(2009.5月撮影)
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ウミガメは2科・6属・7種・1亜種の計8種類が知られているが、屋久島ではそのうち、アカウミガメとアオウミガメの産卵が確認されている。
5月中旬に訪れたこの時も、夜のいなか浜で甲羅のサイズが60cmを超える大きな個体の産卵を観察することができた。
外洋から産卵場に集結したウミガメたちは、沖の瀬や岩礁で交尾をし、夜になると雌だけが産卵のために砂浜に上陸する。さらに産卵後後も、この岩礁地帯で交尾をして、1シーズンに数回産卵上陸するらしい。そのピークは6月中旬~7月中旬。毎年、延べ1000頭を越える個体の産卵が確認されているらしい。
産卵は約1時間におよび、100~140個くらいの卵が産み落とされる。卵は砂の中で太陽の光と地面の熱で暖められ、60日ほどで孵化する。
その昔は、このウミガメの卵が屋久島で育つ子供たちのおやつだったとのこと。シーズンの早朝に棒で砂浜を突き刺して卵の所在を見つけ出し、茹でて食べたようだ。
茹でても固形化しないらしく、「ウミガメの卵より、鶏の卵の方がおいしい」とのこと。
100個以上産み落とされた卵は、まん丸で、白く、表面はさらさらして、弾力がありそうだった。

知ってのとおり、ウミガメはとてもデリケートな生物で、光・音・陸上の人の動きなど、不安要素があれば産卵上陸を断念する。最悪の場合には海中に投棄産卵する事もある。したがって、ウミガメの産卵を観察するにはウミガメについて充分な知識を持った人に案内してもらうのが良い。
現地には「うみがめ観察会」と称し、入場料を徴収し営利活動を行っている任意団体「永田うみがめ連絡協議会」があり、産卵シーンを地元の案内人が見せてくれるのだが、屋久島の観光客の数は世界遺産の指定を受けてからうなぎのぼりであり、ウミガメの産卵・孵化環境を年々悪化させていると言わざるを得ない。
環境保護と観光整備。現地の人たちの生活もあることだし、非常に難しい問題なのだが、観光資源を自ら消滅させてしまうような行動は、観光客の一人一人が自覚して自粛することが必要であろう。
ウミガメは特産品ではない。かけがえのない命をもった地球上の我々の仲間なのだから。


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