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tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

屋久島(8)

2009-10-03 23:39:03 | プチ放浪 山道編

 
 
 
 

【撮影地】鹿児島県熊毛郡上屋久町(2009.5月撮影)
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1925年、アメリカの植物学者・ウィルソン博士が調査したウィルソン株。根回り42m、切り株の内部は畳10枚程の空洞で、樹齢約3000年、豊臣秀吉 の命により、京都の方広寺建立のために切り出されたと云われている。1596年に完成した方広寺大仏殿は、その直後の伏見の大地震であっけなく壊れ、更にその数年後、大仏殿が炎上消失しており、今はみることができない。
一方、残った切り株は、株内から上を仰ぎ見れば、上空がハート型に切り取られて見える。
株の根際には切り株更新として再生した樹齢300年の屋久杉(小杉)が3本育っている。命は受け継がれていくのだ。

そして、いよいよ縄文杉。樹高25.3m、根回り43.0m、胸高周囲16.4mという太さ最大の屋久杉だ。凹凸の激しい幹は木材に不向きとされ、利用されないままに生きながらえた巨木だ。中心部は空洞になっており、その内側から採取した組織からの計測値は2170年以上で、樹齢7200年とも言われている。 

標高1300mの場所にある縄文杉を見た後、更に3時間ほど登れば九州最高峰宮之浦岳(標高1935m)に着く。朝4時に起床、5時にバスに乗り6時半に登山口(荒川口)から登り始め、新高塚小屋、焼野分かれを経由して6時間ほどで宮之浦岳山頂に到着。山頂から、投石岩屋、黒味分れ、花之江河、淀川小屋、宮之浦登山口を経由して屋久杉ランド到着が16時半ごろ。結局、10時間、歩き通しだった。
知らずに歩きとおしてしまったが、実はこのコース、普通は16時間以上かかるコースで日帰りは無謀だった。もちろん、屋久杉ランドに着いた時点で、体力の限界をとうに超していた。しかし、屋久杉ランドから下に降りるバスはとっくに出た後で、冷静に考えれば遭難状態。万が一、バスに乗り遅れるなどで困ったことがあったら連絡をくれといってくれた「ウィルソック」の望月氏に携帯でSOSの電話するも、通話圏外で通じない。
運良くレンタカーで紀元杉を観に来た親切なご夫婦に拾ってもらって、命からがらの下山。
・・・同じ屋久島縦走コースをもう一度歩けと言われても、もう2度とできないだろう。。



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