どうやら2年前に書いた記事を、一部訂正する必要がありそうだ。
http://pub.ne.jp/tetujin/?daily_id=20071027 ← 記事はココ
この記事の中で、「水中のダイバーは水圧にバランスさせた高圧の空気を水中で呼吸するが、これによって交感神経が優位になっているとの自覚はあまりない」という部分。エアの消費量を下げるため、ダイバー達は、水中でできるだけ心を静めようと努力することが多いのだが、裏返せば高圧の空気を吸うことによって、気分はハイテンションになっていることを否定することはできない。
よく、ネットで、その日のダイビングログが書かれたブログを見かける。すべてのログに共通するのは、妙にハイテンションな文章であること。例外なく、冷静沈着なインストラクターもいるはずなのに、すべてのログはイケイケモード。これで、本当に水中は大丈夫?と疑問がわきあがるぐらい。
なので、高圧空気がもたらす人間の感情への影響について調べた。
スキーの三浦雄一郎氏、フィギュアスケートの浅田真央ちゃんらが疲労回復に使っているという高圧チャンバー。我々の身体では、赤血球中(動脈中)のヘモグロビンの95%以上が酸素と結びついている。ヘモグロビンと結びついている酸素を「結合型酸素」といい、動脈血液中ヘモグロビンは1気圧下で98%飽和状態にあり、気圧を上げて酸素分圧が上昇してもヘモグロビン量が増加するわけではなく、この「結合型酸素」の量は高圧チャンバーの気圧とは相関がない。
一方、体内組織に溶解する酸素「溶解型酸素」は、例えば、先のスポーツ選手らが健康用具として用いているHBAC(Hyperbaric air care)など、1.3気圧の加圧チャンバー下では動脈血酸素として0.75%増加することが知られている。この毛細血管酸素分圧のわずかな上昇が、人体細胞内のミトコンドリア酸素代謝を大きく増加させる可能性があることは想像に難くない。
実際に、高圧空気を用いた治療は、脳性小児麻痺や糖尿病の治療、スポーツ選手の障害改善に効果があることが認められており、そのほか、癌と免疫、AIDS, 視力、重金属毒性、皮膚疾患、老化予防など多方面にわたる疾患への適用が検討され始めているようだ。
ただし、酸素も多ければ体にとってストレスになる。ストレスは自律神経(交感神経と副交感神経からなる)を交感神経緊張に導く。交感神経緊張で体から出るホルモンは、アドレナリン。やっぱり、ダイビング中、水圧にバランスさせた高圧の空気を呼吸することは、アドレナリンを出しっぱなしのハイテンションな気分になるのも無理はないのかもしれない。
ちなみに、高圧空気を用いる作用としては
(1)身体内のガスの容積を小さくする。
(2)身体内の窒素を排泄させる効果がある
(3)組織の酸素不足・欠乏を補う
(4)怪我の修復を早める
(5)血液がサラサラになる
(6)滅菌作用がある
なお、頭が良くなる、彼女ができる、お金がもうかる、運が良くなる、やせる、美白になる、といった作用は絶対にないのでご注意を。
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