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tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

雲見 ブリーフィング(1)

2009-08-07 23:06:06 | プチ放浪 海沿い編

 

映画「トップ・ガン」に出撃するパイロットたちを集めて、教官がミッションを説明するシーンが出てくる。
ブリーフィング。場面の緊迫度を盛り上げる重要なシーンだ。並べられた椅子に腰掛けたすべてのパイロットが、真剣なまなざしで教官の話を聞いている。

ダイビング前のブリーフィングも、似たような感じ。どこのダイブサービスでもそうなのだろうが、雲見の場合は、ダイビングセンターの2階にミーティングルームが用意されている。映画のようにハイテク機器が並んでいるわけではないが、椅子に腰掛けたダイバーたちの前でイントラが熱心なブリーフィングを行う。説明するイントラを見つめる真剣なまなざし。イントラの後ろから、あるいは、ダイバーたちからの後ろからのアングルでいい写真が取れそうな、そんな緊張した雰囲気だ。

ブリーフィングでの注意事項は、ダイビングセンターの施設案内に始まり、その日の海峡、大雑把な一日のスケージュール。ハンドシグナル、ならびに、禁止事項の確認が入る。さらに、特に重要なポイントとして、緊急時の行動とツアー中に迷子になった場合の海中からの脱出方法について。特に海が透視度が落ちている時や、うねりがあったり、潮が流れているなど海峡が悪い場合は、念入りの説明になるためブリーフィングが20~30分続くことも珍しくない。
締めくくりは、次の一言。
「ダイビングは癒しではない。一歩間違えば死に繋がる危険なスポーツだ。だから、ルールを守って安全に、最後は笑ってお金を払えるようにしよう」
このオチで、真剣に聞いていたダイバーが一斉に吹き出し、いよいよ水中ツアーが始まる。もっとも、最後の「笑ってお金を払えるように」の部分は、イントラの性格によって異なる。「笑って、ログ付けしましょう!」だったり、「笑って、昼メシを食おう!」。「笑って、帰りましょう」だったり。まあ、普通過ぎて、オチてねーぞと言わざるを得ないのだが、なななか「お金を払ってね」とは言い出せない気持ちもわかる。

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