山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

火打山(その5)

2009-08-16 | 新潟の山
天狗の庭

やがて「天狗の庭」に着きました。
小屋を出てから約40分です。
雨で遠くが霞んでいます。
ここから引き返す予定でしたが、もう少し先まで歩いてみます。

ヨツバシオガマ

咲いている姿は何度も見ていますが、蕾の姿は初めてでした。
咲き始めの花の上が赤くなっています。
鳥の冠のようでした。



池糖に雨が激しく当たっています。
晴れていれば正面に火打山がみえるハズです。
稜線がかすかに見えました。


エンレイソウ

エンレイソウはムラサキの花を咲かせます。
これはもう終わりの姿です。
硬い実ができています。
大きな葉っぱが雨に叩かれていました。


ミドリユキザサ

ユキザサは白い花を咲かせます。
これは花が緑色です。
それでミドリユキザサという名がついています。
風に揺れていてなかなか撮らせてくれませんでした。
本州中部から東北に分布しているそうです。

ベニバナイチヤクソウ

草むらの中から1本だけ顔を出していました。
イチヤクソウは白い花です。
雨に濡れてしっとりしていました。
群生しているときれいです。

ヤマハハコ

風が少し静かになりました。
ここで有志だけ頂上に行くことにしました。
ほとんどの人は小屋に引き返します。
4名ほどで頂上を目指しました。
ヤマハハコが見送ってくれました。
まだ蕾が多かったです。



みんなと別れてしばらく登ると雪渓が現れました。
それほど長い雪渓ではありません。
安全のためキックステップで歩きました。
雪はかなり柔らかくなっていました。

マルバダケブキ

葉っぱがフキの葉に似ています。
茎の頂点に黄色い大きな花を数個つけます。
舌状花は10枚以内が特長です。
低いところでも咲いている花です。

クロトウヒレン

これもよく目立つ花です。
まだ蕾の状態ですが、アザミのような花が咲きます。
アザミと違って茎や葉っぱにトゲがありません。
登るに従っていろんな花が姿を現しました。

ヤマオダマキ

ヤマオダマキが風に揺れていました。
岩場に咲くミヤマオダマキは濃いブルーの花です。
ヤマオダマキの黄色い花はキバナヤマオダマキとして
区別しています。
カナダではコロンバインと呼んでいました。

ハクサンシャクナゲ

もう出会えないと思っていた花です。
ハクサンシャクナゲには花びらの上に緑の斑点があります。
全体に淡いピンク色をしています。
まだ咲いたばかりのようできれいでした。
雨の中で歓迎してくれていたようです。

ミヤマオトコヨモギ

風が強い岩場に顔を出していました。
葉っぱがへら型をしています。
ヨモギの仲間ですが、高山でないと会えません。
花は晴れていても下を向いています。
恥かしがり屋なのでしょうか?
これから急な登りが続きます。