山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

奥穂高岳・前穂高岳(1-3)

2009-08-27 | 北アルプス

梓川

明神を過ぎて20分くらい歩くと梓川がみえてきます。
このあたりは広い河原になっています。
遠くの穂高連邦は雲の中でした。

オクトリカブト

トリカブトがでてきました。
「ある事件」であまりにも有名になりました。
咲いている場所によっていろんな名前があります。
花が雅楽の奏者が被る帽子に似ているのでこの名があります。


キャンプ場

右手が開けてきました。
徳沢園の前にあるキャンプ場です。
その昔は牧場だったそうです。
幾つかテントが張られていました。
大きな木が歴史を物語っています。

徳沢園

立派な小屋です。
数年前に1度泊まったことがあります。
入り口にあるスペースでは美味しいコーヒーが飲めます。
雨は小降りになっていました。
明神からコースタイムで1時間ですが、50分で着きました。

氷壁の宿

隣にもう一つ玄関があります。
「氷壁の宿 徳澤園」という看板が掲げてあります。
ここは井上靖の小説でも有名になりました。
キャンプや宿泊はこの玄関を入ったところで申し込みます。


新村橋

徳沢園で休憩し、また歩き出しました。
しばらくすると小さな橋が現れました。
ここから入れば「パノラマコース」を通って涸沢に出られます。
かなり荒れている場所があり、上級者向けのコースです。
昨年の夏、涸沢から歩いてここに出てきました。
登山道が大きく崩れているところが数ヶ所ありました。


ノリウツギ

春から夏にかけて咲く花です。
今年の夏は雨が多かったので、春が残っていました。
装飾花の中の小さな花はまだ蕾でした。
昔は木の皮から「糊」をとったそうです。

アキノキリンソウ

低山から亜高山帯に咲く花です。
小さな黄色い花を散穂状につけます。
夏の終わりから秋にかけて咲いています。
これからまだまだ出会えます。

シラヤマギク

夏から秋にかけて咲くキク科の植物です。
ヨメナに対してムコナと呼ばれ、若菜は食べられます。
これからキク科の花が多くなり、なかなか見分けが難しいです。
低山ではノコンギクも咲き出します。




かなり広い登山道です。
川の中のケショウヤナギがよく目立ちます。
雨は降ったり止んだりを繰り返していました。
しかし、傘を差すほどではありませんでした。
雨具を着て歩いている人も多かったです。

コウシンヤマハッカ

シソ科の花が目立つようになってきました。
ヤマハッカの仲間です。
ハッカといっても特に香りはしません。
小さな紫色の花がたくさんついています。
道の脇に群生していました。


ヤマハハコ

山に咲くハハコグサの仲間です。
まだ蕾でした。
白い花びらが貝殻のようで、きれいです。
この先まだまだ会えると思います。
横尾山荘までもう少しのようです。