山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

草津白根山(その6)

2008-07-23 | 群馬の山

コマクサの群生地からしばらく歩くと「最高地点」という場所に
つきました。
標高2150mです。
奥にたくさんのハイマツの雄花がみえます。
展望がよいところですが、ガスっていてあまり遠くはみえませんでした。
この周辺にもコマクサがありました。
ここから引き返します。



最高地点からだいぶ戻ってきました。
奥にみえる赤茶けたところが先ほどまでいた最高地点です。
この下は大きなすり鉢状になっています。
昔は水があったようですが、なくなって「から釜」と
呼ばれています。
雄大な景色です。



行く時には人が多くて素通りした場所です。
ここで休憩して記念撮影しました。
この山は深田久弥の日本百名山に指定されているようです。
人気はコマクサだけではないようです。
「百名山だけが山ではない!」というのが持論です。
それ以外でも素晴らしい山がたくさんあります。




ツルリンドウ(実)

登山道の脇から1個だけ赤い実が顔を出していました。
ツルリンドウの実のようです。
この時期にはまだ花が多いハズです。
中にはこのように花を終えて実をつけているのもあるようです。
歩きながらだと見落としてしまいます。
ここではこれ1個だけでした。



鏡 池

登山道の上から「鏡池」が見えました。
池の周辺に広がる「亀甲構造土」は非常に珍しいそうです。
近くまで行けますが、時間の関係で割愛しました。
水面が本当に鏡のようでした。




鏡池を過ぎると樹林帯に入り、このような木道が続きます。
右側はかなり深い谷になっていました。
時々、小鳥の声が聞こえます。
まだウグイスが鳴いていました。


ゴゼンタチバナ

登山道の両脇にたくさん群生していました。
最初に見たのはまだ咲き初めで全体が緑色をしていましたが、
ここでは満開状態でした。
葉っぱが4枚には花がつかず、6枚になるとつきます。
加賀の白山の最高峰、御前峰に多く、実がカラタチバナに似ているので
この名前がつきました。




白く花びらのようにみえるのは総ホウ片と呼ばれるもので、
葉っぱが変化したものです。
花は真ん中に集まっています。
秋には真っ赤な実がたくさんなります。
ミズキ科だそうですから、ヤマボウシやハナミズキと同じ
仲間です。



ツマトリソウ

ツマトリソウもたくさんありました。
普通は1個花を咲かせますが、これは2個咲かせていました。
花びらが薄くなっていましたから、雨に当ったようです。
この登山道にはマイヅルソウもたくさんありました。
ここまで来る人は少ないようです。
もう少し歩きます。