山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

草津白根山(その5)

2008-07-22 | 群馬の山
コマクサの群生

このあたりにはたくさん群生していました。
コマクサは7~8年くらい経ってからやっと花が咲くそうです。
従ってここにあるのはすべてそれ以上経っているものばかりです。
人間の手で保護するのは限界があります。
ここで吹く厳しい風が大きな役目をしているのでしょう。




かなり遊歩道の手前で咲いているものもあります。
右奥にロープがみえますが、遊歩道との境はこのような
ロープ1本で仕切られています。
たくさんの人がいますので、乗越えて入るような愚か者はいません。
姿勢を低くすれば充分コマクサと会話ができました。





あまりたくさん咲いていると、どれが美人か分からなくなります。
というよりはみんな美人にみえます。
やはり咲き始めが色が濃いようです。
蕾もたくさんあり、まだまだ楽しめそうでした。




こんなにゆっくりコマクサを観察したのは久し振りです。
トーコさんが「タイツリソウ(ケマンソウ)に似ていると話していました。
どちらも「ケシ科コマクサ属」ですから、似ている訳です。
色がこのように薄いのもありますから、多少遺伝子の違いも
あるようです。



歩いてきた方向を振り返ってみました。
ガスがかかっています。
右下に登山道がみえます。
白根山はなだらかな登山道なので靴さえしっかりしていれば
誰でも歩けると思います。
晴れていれば浅間山などもみえると思います。




たくさんの写真を撮りました。
最後に姿のよいコマクサを紹介します。
全体が品良くまとまっていて色も濃いです。
ここはコマクサの宝庫だということを改めて認識しました。
たくさんの女王に会い、満足しました。



ハイマツの雄花

ハイマツ帯がありました。
ハイマツはやはり厳しい環境でしか育ちません。
雌雄同株で同じ枝に雄花と雌花があります。
この時期は雄花が真っ赤に燃えています。
先端に雌花がありますが、まだ成長していないようです。
2年ぐらい経った実はライチョウやホシガラスの餌になります。
もうすぐ最高点です。