山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

北八ヶ岳(最終回)

2008-02-11 | 八ヶ岳
浅間山


下る途中で浅間山が姿をみせてくれました。
今も煙をあげています。
みる角度でだいぶ形が違います。
まだ雪が少ないようです。




雪景色


ここには雪がたっぷりあるようです。
風紋がきれいです。
このスロープをスキーで滑ったら気持いいでしょうね。
今回は眺めるだけにしました。





風紋


風紋です。
風と雪の共同作品です。
こんなのを見ているとなかなか前に進めません。
雪が太陽にキラキラ輝いていました。





御嶽山


御嶽山です。
何度みても見飽きません。
こんな日に急いで帰ることはありません。
でもロープウエイの時間は決まっています。
ロープウエイ駅に走りました。





ロープウエイ


このロープウエイは「ピラタスロープウエイ」という名称がついています。
「ピラタス」とはスイスにある山の名前です。
登山電車で簡単に登れます。
昔、仕事でスイスに行った時登りました。
向こうの人が案内してくれました。
頂上からは展望がよい山でした。
そこの名前をとって付けたそうです。
スイスでは「ピラトス」と呼んでいました。





茅野駅からみた八ヶ岳


バスで茅野駅にでました。
駅の近くにあるレストランで少し遅い昼食をとりました。
ここのレストランから八ヶ岳がみえました。

今回は3日間とも晴天に恵まれました。
特に2日目は雲一つない晴天でした。
こんな日は一冬に数えるくらいしかないと思います。
冬山は荒れたら手がつけられません。
たくさんの雪景色に会え、楽しい山行でした。




北八ヶ岳(その13)

2008-02-10 | 八ヶ岳
北横岳山頂


北横岳山頂です。
ロープウエイ駅から丁度1時間でした。
標高2472m、強い風が吹いていました。
正面に見える山が蓼科山です。
ここからも歩けますが、一度下に降りるので4時間くらい
かかります。
岩がゴロゴロした山です。
奥に北アルプスがきれいに見えます。




蓼科山


蓼科山の左を少しズーミングしてみます。
北アルプスの穂高連峰が見えます。
雪がしっかりとついています。
夏は何回登ってもよい山がたくさんあります。





南八ヶ岳


南八ヶ岳です。
左から硫黄岳(2742m)、赤岳(2899m)、阿弥陀岳(2805m)
そして少し離れて編笠山(2524m)です。
赤岳の附近にはコマクサが咲いています。
八ヶ岳の最高峰です。
見る角度によっては随分違った顔に見えますね。





エビのシッポ


ここにもエビのシッポがたくさんできていました。
気温は相変わらずマイナス8℃でしたが、頂上では風が強かったので
体感温度はマイナス10℃以下だったと思います。
5分くらいで退散しました。

奥に見える山は御嶽山です。
以外と近くに見えました。




風紋


再び坪庭近くに降りてきました。
真っ白な雪の上に風紋が光っていました。
砂漠などにもできる現象です。
すっかり凍り付いていました。
これも雪と風が作った芸術品です。
下りは40分くらいで飛ぶように降りました。
そろそろロープウエイに乗って里に降ります。








北八ヶ岳(その11)

2008-02-09 | 八ヶ岳
両神山(拡大できます)


北横岳へ登る途中から両神山がみえました。
独特の形をしています。
春にはアカヤシオなどのツツジが咲きます。
登山道のことで地主といろいろ揉めていたようですが、
別ルートで登れるようです。
秩父の奥に奥にある山です。






シロクマの親子(拡大できます)

シラビソの木にシロクマの親子がいました。
何か話しあっているようです。
近くに寄っても逃げません。
北極も温暖化が進み、住めなくなってこんなところまで
逃げてきたようです。
春になったらどうるのでしょうね。
「静かに消えます・・・」





シャクナゲ


シャクナゲが寒さに耐えています。
しっかり蕾を持っていました。
葉っぱが凍るのを防ぐために丸くなっています。
このあたりなら「アズマシャクナゲ」でしょうか。
春になるときれいなピンクの花を咲かせます。
もう少しの我慢ですね。





北横岳ヒュッテ


北横岳ヒュッテに到着です。
歩き出して約40分くらいです。
かなりの登りでした。
ここから頂上までは20分くらいです。
休憩しないで行くことにしました。





氷の結晶


北横岳からは両手をつくほどの急騰です。
登山道の脇に穴があいていました。
何気なく覗いてみたら、ここにも氷の結晶ができていました。
氷点下にならないと見られない現象です。
雪の結晶がそのまま凍りついたように見えました。
仲間はどんどん登っています。
もうすぐ頂上です。

北八ヶ岳(その10)

2008-02-08 | 八ヶ岳
枯れ木(1)

しばらく歩いていると枯れ木が目立つようになりました。
このあたりはシラビソが自然に枯れる現象があります。
縞枯山は横一列に枯れる現象が見られるので、その名がつきました。
原因は不明だそうですが、長い年月をかけて世代交代しているようです。





スキーの跡

上から誰かがスキーで滑った跡がありました。
ここはスキー場ではありませんから、このルートを管理する関係者の
ようです。
スキー場はロープウエイの近くにあります。
スキーを履けばどこにでも行けそうですね。






枯れ木(2)(拡大できます)

昔から「枯れ木も山の賑わい」といいます。
山では枯れ木も風情があります。
遠くに見える山は中央アルプスです。
このように切り取ると一枚の絵になります。
枯れても立派に存在感がありますね。





北横岳

右手に北横岳が見えました。
時間があったので登ってみることにしました。
八ヶ岳には横岳が二つあります。
南八ヶ岳にあるほうを単に横岳と呼んでこちらは北横岳と
呼んでいます。
どちらも展望のよい山です。






ロープウエイ駅(1)

ロープウエイ駅に到着です。
麦草ヒュッテを出てから2時間30分でした。
ここで身支度を整え直して北横岳を目指します。
往復2時間もあれば登ってこられると思います。






ロープウエイ駅(2)

登りの途中で振り返ってみました。
ロープウエイ駅の向こうに乗鞍岳がみえます。
夏のシーズン中はこのあたりまでくる人もいるようですが、
ほとんどがロープウエイの周りを散策して帰るようです。





坪庭(拡大できます)

このあたりは坪庭と呼ばれています。
高山植物がたくさんあります。
今は雪の中で静かに眠っていることでしょう。
標識の柱にエビのシッポがしっかり付いています。
遠くに見える山が縞枯山です。
冬は静かな歩きができます。

北八ヶ岳(その9)

2008-02-07 | 八ヶ岳
雪原(拡大できます)

この下にどんな植物が眠っているのでしょう。
見渡す限りの雪原です。
太陽に雪がキラキラ光っていました。
思わず走り周ってみたい気がしましたが、うっかり入ったら
抜け出せなくなります。






雪原(2)(拡大できます)

振り返って見ました。
木の影が雪の上に映っています。
やさしい影です。
気温はマイナス8℃です。
歩くたびに雪がキュキュと鳴っています。
乾き切った雪でした。





出逢いの辻

出逢いの辻に出ました。
麦草ヒュッテを出発してから、約1時間です。
夏なら水を時々飲むのですが、冬はそれほど水を要求しません。
ザックの外のポケットにペットポトルを入れていたのですが、
その中の水が氷になっていました。
マイナス8℃の中を歩いているのですから、無理もないでしょう。
でもビックリでした。






五辻

更に30分ほど歩いたら五辻というところにでました。
ここには「あずまや」があります。
休憩所ですね。
夏と違って誰もいません。
ここで小休止しました。






ツララ(拡大できます)

小屋の屋根に大きなツララが下がっていました。
長いもので1mくらいありました。
雪国の人には珍しくないでしょうが、こんな大きなものはなかなか
ありません。
天然の氷です。
これをウイスキーに入れれば美味しいロックができます。





仙丈岳・甲斐駒ヶ岳・北岳(拡大できます)

しばらく歩いていたらまた展望のよいところにでました。
南アルプスの山々がみえます。
右から仙丈ヶ岳(3033m)、甲斐駒ヶ岳(2967m)、北岳(3192m)です。
北岳は富士山についで日本で2番目に高い山です。
最近測量をし直して標高が1m高くなって3193mといっています。
梅雨の時期の「キタダケソウ」は素晴らしい花でした。






乗鞍岳と御嶽山(拡大できます)

乗鞍岳と御嶽山の遠望です。
右が乗鞍岳、左が御嶽山です。
ここからみるとこれだけ離れています。
御嶽山の下に白くみえるのはスキー場でしょうか。
空は曇っていますが、よく見えました。
まもなくロープウエイ駅に着きます。

北八ヶ岳(その8)

2008-02-06 | 八ヶ岳
麦草ヒュッテ

麦草ヒュッテに到着です。
この日は6時間20分ほど歩きました。

昨年の夏、素通りした小屋です。
今回泊るのは初めてです。
1階に食堂とトイレや乾燥室、奥に大部屋があります。
2階は個室になっているようです。
玄関の入口には土間があり、大きなストーブが燃えていました。
1泊2食付きで¥7500+暖房費¥300です。
この日は大部屋に我々のメンバー8名と兵庫からきたという女性4名
の合計12名だけでした。
大部屋だけで30人は泊れそうです。




日の出(拡大できます)

翌朝は気温マイナス8℃でした。
気持ちよい朝です。
太陽が山の上から顔を出しています。
何とか天気は持ちそうです。
夏は広い草原になっている場所です。
茅野駅から期間限定でバスもくるようですが、お客が少ないので
廃止になるかも知れないということでした。




登山道(4)

昨日と同じような登山道が続きます。
素手でいたら手が痛くなりました。
これからはほぼ平らな道を歩きます。
夏なら散策コースです。
雪もよく踏まれていました。




ウサギの足跡(拡大できます)


雪の上にウサギの足跡がありました。
ウサギは前足よりも後ろ足のほうが発達しています。
足跡をみると歩いた方向がわかります。
これは右から左の奥に歩いて行った跡です。
雪の上でこのような動物の足跡を見つけるのも楽しいものです。





登山道(5)

広いところにでました。
どこを歩いてもよさそうですが、歩くルートは決まっています。
ところどころに赤い旗が立っています。
これが目印になります。
夏はお花畑が広がっているところでしょう。
踏み跡はどこまでも続いていました。





中央アルプス(拡大できます)

やがて中央アルプスがみえました。
右の真ん中にそびえているのが宝剣岳です。
今年早々、若い人が滑り落ちました。
夏に登っても岩がツルツルしているところです。
頂上は狭くて2~3人がやっとです。
ここから空木岳までは気持ちよい尾根歩きができます。
越百小屋では夕食にうなぎがでました。
思い出の多い山でした。








北八ヶ岳(その7)

2008-02-05 | 八ヶ岳
再び麦草ヒュッテに向かって歩きます。

登山道(2)

夏山だとやはり石が多い道です。
雪があるとまるで舗装道路です。
陰に入ると気温がぐんと下がります。
薄手の手袋では痛いくらいです。
夏なら賑わうのでしょうが、まったく人に会いませんでした。




登山道(3)

林の間から日が射してきます。
このあたりもシラビソの原生林です。
時々、コメツガが姿を見せてくれます。
葉っぱがシラビソより小さいので、「コメ」がついています。
松の仲間ですね。




白駒の奥庭(1)(拡大できます)

やがて「白駒の奥庭」というところにでました。
一面の雪野原です。
夏山ならこのあたりは散策コースになっているのでしょう。
ルートを外すと膝上までズボッと抜け込みます。
引き抜くのがたいへんです。




白駒の奥庭(2)(拡大できます)

かなり広い場所です。
どこを歩いてもよさそうですが、スノーシューではないので踏み跡は
外せません。
雪を被った小さな木が重そうに頭を下げています。
通る人にお辞儀をしているような姿でした。





茶臼山(拡大できます)

右手に大きな山が見えました。
手前が茶臼山(2384m)、その奥が縞枯山(2403m)です。
麦草峠はその左下にあります。
昨年の夏には縞枯山から茶臼山を歩きました。
コイチヨウランがきれいでした。



登山道(4)

再び、樹林帯に入りました。
雪はしっかり踏み固められています。
ここを過ぎれば麦草峠です。
ここにも雪の造形物がたくさんありました。




麦草峠(拡大できます)

パッと視界が開けて麦草峠に着きました。
この日のの宿である「麦草ヒュッテ」がよくみえます。
左は「あずまや」です。
ここは花の宝庫で夏にはたくさんの人が訪れます。
昨年、ここでキソチドリに会いました。
小さな花ですが、風に揺れて飛んでいました。
笹が雪に隠れています。
積雪は1m以上あるようです。
うっかり入ったら脱出にたいへんです。
ヒュッテまでもうすぐです。






北八ヶ岳(その6)

2008-02-04 | 八ヶ岳
エビのシッポ   (拡大できます)


小さなシラビソの木に氷が張り付いていました。
「エビのシッポ」と呼んでいます。
氷が風が吹いてくる方向に生長します。
これは左から右に風が吹いていることがわかります。
木の枝は北より南に大きく生長します。
山で磁石がない時には方向を知る上に便利です。
切り株があれば年輪でも南北を知ることができます。




高見石小屋

中山展望台から約30分くらいで高見石小屋につきました。
通年営業の小屋です。
昨年の8月8日(八ヶ岳の日)に泊りました。
60人くらい泊れる小屋ですが、その時は5人でした。
夜は星がきれいにみえます。
丁度お昼だったのでラーメンを食べました。
この上が高見石です。
登ってみました。





高見石からの展望   (拡大できます)

下に白くみえるのが白駒池です。
夏は青く水をたたえています。
まっすぐ奥に船をひっくり返したような平らな山があります。
上州の荒船山です。
ツツジがたくさん咲いていて新緑もきれいな山です。

夏はなかなかみえませんが冬は遠くまでよくみえます。
ここから丸山に登る予定でしたが、メンバーの1人が「あの池の上を歩きたい!」
といったので池に降りることにしました。





浅間山    (拡大できます)

左に目をやると浅間山がみえます。
頂上付近に少し雲がかかっています。
今でも少し噴煙を上げている山です。
頂上付近にはロープが張ってあり、本当のピークまでは行けません。
思ったより雪が少ないようでした。





白駒荘

高見石から20分くらいで白駒池に降りました。
ここには白駒荘という小屋があります。
冬季は封鎖中です。
夏なら近くまで車が入れますから、ここも賑わうようです。
今はひっそりとしていました。




白駒池(1)   (拡大できます)

池といっても湖のようです。
夏はボート遊びもできるようです。
ボートを係留する杭が頭だけ出していました。
雪が膝くらい積もっていました。
その下の氷は恐らく20cmくらいだと思います。
自由に歩けますが、アイゼンだけだと足を抜くのが大変です。
スノーシューかカンジキがあれば歩きやすかったと思います。




白駒池(2)    (拡大できます)

白い大平原のようです。
誰かが遠くまで歩いています。
我々はこの左側を歩いて対岸にでました。
誰も歩いていないところを歩くのは気持ちよいものです。
雪はサラサラしていて握れませんでした。
ここから麦草ヒュッテに向かいます。


北八ヶ岳(その5)

2008-02-03 | 八ヶ岳
樹氷のトンネル

中山峠から高見石に向かいます。
ここには樹氷のトンネルがありました。
下から見上げると何ともいえない美しさです。
気温があがると上からボタボタと落ちてきます。
この日は大丈夫でした。




東天狗岳と西天狗岳

左が東天狗岳、右が西天狗岳です。
西天狗のほうが少し高くて2646mです。
夏山ですとこの間は20分くらいで歩けます。
唐沢鉱泉まで車で入れますので、そこから登ってくる
人も多いようです。
今は雪が深いので誰も歩いていません。



東天狗岳と硫黄岳

東天狗の左には硫黄岳が見えました。
縞模様になっているところは噴火した時にできた
爆裂火口壁と呼ばれているところです。
ここから約2時間で歩けます。
もちろん夏山の話です。





蓼科山

中山峠から約30分くらいで中山展望台というところに
つきました。
ここからは素晴らしい展望が広がります。
真っ先に飛び込んできたのが蓼科山でした。
標高2530m、八ヶ岳から少し離れて立つ独立峰です。
昨年の夏に登りましたが、石がゴロゴロした山でした。
頂上は広く、蓼科神社の奥宮があります。




北アルプス

中央に北アルプスの穂高連峰が見えました。
一番手前の丸いところは車山高原、その奥が美ヶ原高原です。
夏は花の宝庫です。
美ヶ原に今年の山(2008m)があるそうです。
夏には登って見たいと思っています。




乗鞍岳

北アルプスの左に乗鞍岳が見えました。
真っ白に雪があります。
ここも雪解けの頃歩くとよいところです。
車で行けば頂上まで1時間くらいで登れます。





御嶽山

乗鞍の左には御嶽山がどっしりと構えていました。
形のよい山です。
随分前に登りましたが、アプローチが長かったように記憶しています。
いろんな姿の像が頂上まで導いてくれました。





中央アルプス

一番左に中央アルプスが見えました。
右の真ん中にそびえているのが宝剣岳です。
かなりの岩場で冬の登山は要注意です。
ここから空木岳を通って越百岳までは岩場の連続です。
夏、歩いていて大雨に会い、びしょ濡れになって小屋に
飛び込んだ思い出があります。

この展望台からこれだけの山々が望めて感激しました。
昨年の夏にもここで眺めたのですが、やはり冬のほうが空気が
澄んでいてよく見えます。
愛用のデジカメが故障して今回は予備のデジカメで撮りました。
カメラのバッテリーは低温になると電圧がすぐに下がります。
ポシェットに使い捨てカイロを入れてカメラを暖めながら歩きました。
いろいろ工夫が必要です。
これから高見石に向かいます。




北八ヶ岳(その4)

2008-02-02 | 八ヶ岳
登山道(1)

しばらくはこのような登山道が続きます。
夏だと石がゴロゴロしている道ですが、雪があると歩きやすくなります。
両側はシラビソの自然林です。
下に小さな木も育っています。
いずれ世代交代するのでしょう。




雪の造形

シラビソの木に雪が残っています。
おもしろい形です。
何かの動物がしがみついているようです。
こんな造形があちこちにありました。




シロクマ(拡大できます)

これはシロクマにそっくりです。
木にかぶさって眠っているようでした。
呼びかければこっちを振り向いてくれそうです。
雪と風が造った芸術品ですね。




氷の結晶(2)(拡大できます)

途中に穴がありました。
覗いてみると氷の結晶ができていました。
雪の結晶そのまま凍りついたような形です。
外気温度がマイナス14℃ですから、穴の中は
もっと低かったのでしょう。
まるで宝石のようでした。




中山峠越え

しらびそ小屋をでてから約2時間、やっと中山峠につきました。
ここはかなりの急登です。
雪も多くなり、踏み跡を外すと膝上まで抜け込みます。
一度抜け込むと掴まるところがないので脱出するのが大変です。
気温が上がると雪崩の危険もあります。
夏はクサリがありますが、今は雪の下です。
慎重に登りました。





樹氷(1)

全員無事に中山峠につきました。
峠(標高2410m)からの展望です。
木に氷がびっしりついています。
遠くの山々が蒼くみえます。
下の平野には雪が光っていました。





樹氷(2)(拡大できます)

本当に花が咲いたようです。
青空に映えていました。
風が雪を吹き付け、それが凍ってできます。
気温が上がると落ちてしまいます。
ここから中山を経由して高見石に向かいました。

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北八ヶ岳(その3)

2008-02-01 | 八ヶ岳
雪道(2)

だいぶ登ってきました。
雪も深くなっています。
このあたりは夏は花が豊富です。
踏み跡を外すと膝まで入ります。
たぶん1mくらい積もっているようでした。




東天狗岳

やっと小屋に着きました。
約2時間の歩きでした。
正面に東天狗岳がそびえています。
昨年の夏に登った山です。
みる角度によって山は違う顔を見せてくれます。




しらびそ小屋

しらびそ小屋です。
通年営業しています。
夏は通過する人が多いのですが、冬は泊りにくる人が多いようです。
薪ストーブが暖かく向かえてくれました。
小屋の前に「みどり池」があります。
全面凍結していて歩いても大丈夫でした。




山の本

部屋には豆炭コタツがありました。
3名の先客がいました。
話をしていると1人が「山の本を書いている」ということでした。
奥秩父で小屋番もしていたようです。
今でも書店で売っているそうです。
ワイワイ、ガヤガヤ、話に花が咲きました。



朝の東天狗岳(1)

夜明け前に外に出てみました。
東天狗岳の上に月がでています。
気温はマイナス14℃でした。
風がなかったのでそれほど寒くはありません。
日の出は6時40分くらいです。
小屋の外にはリスやコガラが忙しそうに動き回っています。
寒さも関係ないようでした。




朝の東天狗岳(2)

アイゼンをつけて出発です。
東天狗に朝日があたって白く輝いています。
雲一つない青空です。
こんなに晴れるのは珍しいようです。
これから中山峠に向かいます。